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電子文書の標準化動向

2007-09-13 13:48:21 | マイクロソフトのOfficeと互換ソフト
業務で使うワープロ、表計算などのソフトの選択肢が広がりつつありますが、世界的にもマイクロソフトOffice以外の選択のニュースが聞こえてきます。

私もMicrosoft Officeを長年使っています。利用者の立場として、「何故一つの会社の決して安くない製品を使い続けなければならないのか。しかも、メーカー都合のバージョンアップにも費用がかかる。日本語文書の作成には使いにくい点も多々ある。」と感じています。

例えば、この文書は一太郎Liteというシンプルな機能のワープロを使って書いています。複雑な機能は不要なのでこれで良いのです。簡単なワープロ文書であればWindowsXPについてくるWordpadでも多くの方は十分だと思います。

ユーザ側の立場としては、どのOfficeソフトを選ぼうと、作った電子ファイルを異なるソフト間でやりとりできればいいのです。

国際的な大きな流れも、電子文書の標準化の検討が進んでいます。

□Microsft のOffice Open XML(OOXML)のISO標準認定申請が否決、継続審議に
2007年9月4日付けISOのホームページでの発表でOffice Open XML file formatsが標準として認められる得票数を得られなかったとしています。Office Open XML file formatsはMicrosoft社がオフィスの電子文書の標準仕様として策定し、ISOに標準認定申請をしたものです。当然、将来的にMicrosoft Officeがサポートするフォーマットになります。今回は標準としては否決されましたが、継続して審議されおそらく来年に再度認定のための投票が行われます。

MicrosoftのOOXMLは、既にMicrosoft Officeを採用してるところが圧倒的であることから、標準化動向に関わらず、使うことになります。

□OpenDocument Format AllianceのODFのISO標準認定が可決
一方、業界団体の一つであるOpenDocument Format AllianceがISOに申請したOpenDocument Format(ODF)が2007年5月に標準として認定済みです。ODF Allianceには世界各国から452(2007年9月12日調べ)の企業、団体が加入しています。IT業界で著名な会社として、IBM、MySQL AB、Novell、Oracle、RedHat、Sun、UNYSYS(米国)などが参加しています。

ODFはOpenOfiice.orgが配布するオープンソースのオフィスソフトのOpenOfiiceの電子文書フォーマットを拡張して標準化を進めたものです。OpenOffie.orgにはSunが支援をしていますが、IBMも技術者を投入して支援を始めました。しかしながら、普及はこれか

この二つの電子文書の標準規格の間では互換性がありません。OpenOffie.orgにはSunが支援をしており、製品版としてStarSuiteを販売していますがGoogleが無償で配布を始めました。IBMも技術者を投入して支援を始めました。ソフト業界のODFへの対応が進めば、ODFが業界で中立的な存在となりそうです。

今後の日本市場では、
■Microsoft(ワールドワイドの圧倒的な利用者数でリード)
■JUSTSYSTEM(一太郎、ATOKで著名。日本語が使いやすい製品でリード)
■StarSuite8(Googleが無償配布開始。日本語フォント等商品の位置づけ)
■Google(Web上でワープロと表計算が使える。スケジュール管理も。)
■OpenOfiice.org(オープンソース。実験的製品の位置づけ)

その他Microsoft互換ソフト
■KINGSOFT
■使える!オフィスソフトE.I.O.
あたりが、どの程度普及するかですね。

他のソフトを使う機会が増えれば、オフィスソフトがMicrosoftであることは関係無くなってくると思います。最初はソフトを選択できるような形で導入を始めれば良いと思います。
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