
ヤマハRTX1210/RTX810とLinux DHCPサーバー
いつもアクセスありがとうございます。匠技術研究所の谷山 亮治です。
今回は、ヤマハRTX1210/RTX810とDHCPサーバーについて紹介します。
ヤマハルーターをインターネットへの接続点としてご利用の方は多いと思います。その構成で、ヤマハルーターが備えるDHCPサーバーを稼働させるケースが殆どでしょう。社内のIPアドレスを管理するDHCPサーバーが止まると社内ネットワークはIPアドレスの自動配布機能が停止し、致命的な障害に陥ります。
一般にヤマハルーター等ルーターや通信機器が備えるDHCPサーバーは、二重化するための機能をもちません。そこで、ヤマハルーターのDHCPサーバー機能は使わず、二重化可能なLinux上のDHCPサーバーを二台用意して稼働させます。

この小さな箱は、実は大きな箱で16台のDHCPサーバーが稼働しています。
DHCPサーバーをヤマハルーターから切り離すことの良さは、ネットワークのメンテナンスの自由度が向上することです。ヤマハルーターは殆ど止まりませんが、ファームをアップしたときなど、メンテナンスに伴い再起動を行うと、DHCPサーバーとして稼働していた情報は無くなり、初期状態から動き始めます。実は、これでも殆どの場合は問題はありません。
一方、DHCPサーバーをルーターとは別建てで動かせば、ルーターの再起動の影響はありません。さらにDHCPサーバーを二重化しておけば、社内LANの生命線であるIPの自動配布をほぼ無停止で動かすことができます。DHCPサーバーのIP配布ログからどの機器がいつ接続したかも追いかけることができ、セキュリティ管理やシステム管理も容易になります。
匠技術研究所では、オープンソースのDHCPサーバーを用いたネットワーク構築を行っています。ネットワークやシステム規模に合わせて、極めて柔軟に構築することができます。もちろん、一台のDHCPサーバーからでも利用を始めることができます。ご質問等はコメントや質問フォームからお寄せください。