
ヤマハSWX2200は高品質ハーフインテリジェントVLANスイッチ
こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
ヤマハが発表したてのVLANスイッチSWX2200の動態展示をITpro Expo 2010で見てきました。なぜヤマハが今頃スイッチを出すのかを確認するために、住商情報/ヤマハブースを訪問し、確認してきたことを何度かに分けて紹介します。
■実際に稼動するSWX2200-8G

ヤマハSWX2200は全ポートGbEに対応したVLANスイッチで、8ポートと24ポートモデルがあります。ヤマハルーターRTX1200との組み合わせでインテリジェントスイッチになります。単体でもVLANスイッチとして使うこともできますが、ヤマハGbEルーターとの組み合わせで管理機能を拡張します。そのため当ブログでは「ハーフインテリジェントVLANスイッチ」と機能分類します。
なんだか聞きなれない分類をしていますが、管理機能の多くをルーター側に置き、VLANスイッチ側の管理用ソフトを極小化することで、VLANスイッチ単体の高品質化と低価格化を実現しています。実はインテリジェントVLANスイッチは、ソフトウエア製品です。VLANスイッチが5台あると5台設定を施す必要があります。VLANスイッチはルーターより遥かに小さなコンピューターですが、極めて高速な処理が必要です。ヤマハSWX2200のアプローチは「ヤマハルーター側に多機能部分を持たせ、配下のVLANスイッチ側はソフトの変更など不要なくらい極力シンプルにする。」なのです。
1.ヤマハ品質とヤマハのエコ設計
ヤマハルーター同様、ヤマハが設計し、ヤマハの工場で作り、ヤマハが品質管理を行うヤマハのオリジナル製品です。低電力消費だけでなく、製品ライフサイクルでのトータルでのエコ視点でエコ対策が施されています。
2.ヤマハルーターのLANポートの数を拡張
RTX1200、NVR500などGbEルーターのLANポートの数は限られています。ヤマハはSWX2200でこのルーターのLANポートを追加します。即ち、拡張されたLANポートは「ヤマハルーター側で見ることができる」のです。ヤマハルーターに遠隔接続できれば、あたかもルーターのLANポートの如く、LANで繋がったSWX2200のLANポートの状態を把握することができます。
3.ヤマハルーターと繋がったSWX2200は自動検出
RTX1200、NVR500などGbEルーターとLAN上で繋がるSWX2200はルーターが自動的に検出、ルーターの管理対象となります。この検出に「管理IP不要」です。この思い切った設計のおかげで、VLANスイッチを使うために必要なIPアドレスの設定が不要となり全てRTX1200から設定ができます。
「ルーターと連携するスイッチなんて、意味ないよ。メーカーの囲い込みだろう?」と思うネットワーク技術者の皆さんこそ、このSWX2200には要注意です。時代は「ネットワークはセルフメンテナンス」に向かっています。「ぱちぱちとLANケーブルをつなぐだけで良いんだよね。」ですよ。ヤマハで組めばVLANスイッチ一台一台にIPを振ることすら不要ですから、設置も管理もとても楽になります。
では、つづきは次回。管理画面付で紹介します。
住商情報システム「ブース13-01」NVR500出展案内
(*)住商情報システムはブースを二箇所出展しています。「13-01」がヤマハ製品ブースです。
ITpro EXPO 2010案内 (10/18~10/20、東京ビッグサイト)
(*)事前登録で入場料が無料になります。当日を含めオンライン登録可能です。
ヤマハNVR500「開発者インタビュー」特設サイト

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