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「これは経費で落ちません!」(10)青木祐子

2022年12月21日 10時09分41秒 | 読書(小説/日本)


「これは経費で落ちません!」(10)青木祐子

シリーズ最新刊。
経理から見た、オフィス人間模様。
今回は、沙名子の会社に税務調査が入る。
経理部として、その対応と周囲の様子が描かれる。
             
P104
とりたてて優秀でも努力家でもないが、常に安定していて大きな失敗をすることがない。貴重な資質である。(自分の属する部署の雰囲気を壊さず、自分に害を及ばさなければ、それでOK、と。確かに安定しているというのは、大きな美点だ。気分屋の人は、周りが振り回されて迷惑する)

P133
会社は失敗したら辞めればいいが、人生はやめるわけにはいかない。

【参考リンク】
「これは経費で落ちません! 」①―⑧青木祐子

「これは経費で落ちません!」(9)青木祐子


【ネット上の紹介】
天天コーポレーションへの税務調査が始まった。やって来た四人の調査官の対応は経理部の仕事のため、沙名子も気合が入る。調査官たちは想像していたよりも穏健だが、抜け目のない印象。詳細の説明のために呼び出された社員が余計なことを喋りそうになるなど、想定外の事態もあるので緊張は解けない。社交性豊かな営業部員などは特に要注意だ。大きな懸念は、吸収合併したトナカイ化粧品関連だ。合併前のものに関しては経理処理も修正納税も済んでいるはずだが、もしかしたら何か新事実が出てくるかもしれず…? そして先日、沙名子が太陽に言われた「結婚しよう」という言葉。太陽も沙名子も、結婚というものをどう捉えるかに悩み、じれったいままに時間は過ぎていくが…?

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