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「アメリカ炎上通信言霊USA XXL」町山智浩

2019年11月28日 10時28分33秒 | 読書(英・米)
「アメリカ炎上通信言霊USA XXL」町山智浩

週刊文春連載10年、「言霊USA」の新刊。
アメリカで流行っている言葉や、話題になった名言、失言を取り上げているコラム。

メキシコとの国境の壁について
P185
選挙時に「壁の費用はメキシコ政府に負担させる」と言ったから票を集めたのだ。税金で建てると言っていたら大統領になれなかった。そもそもここ10年ほどはメキシコからアメリカに流入し続けているのは、ホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドルからの難民ばかりだから、通り道にすぎないメキシコ政府が払うはずがなかった。不法移民はメキシコ人だと言っていたトランプもそれに投票したアメリカ人もバカすぎ。

gaslighting(ガスライティング)=自分の嘘を指摘する相手の精神状態を責めること、映画『ガス燈』に由来する
P240
たとえば、会社の上司が間違った指示を出した後で、「私はそんなことは言っていない」と言い張り、部下の記憶違いのせいにしたりする。また、「この女、誰?」と妻に浮気を問い詰められた夫が「そんな女知らない。君の妄想だ。どうかしてるよ」と、妻の精神状態のせいにしたりする。

emotional gold digger=相手に感情的な重荷を負わせる者
P253
ゴールド・ディガーは金鉱を掘り当てて一攫千金を企む山師のことで、転じて、金持ちの男や女と結婚して玉の輿に乗ろうとする者を呼ぶ。これにエモーショナルがつくと、「相手に山ほど感情的な重荷を負わせる者」を意味するそうだ。たとえば嫉妬深い人、相手を怒りのはけ口にする人、それにやたらと悩みの相談する人もこれだとハムレットは言う。

【ネット上の紹介】
教科書に載ってないアメリカ最新の名言・失言を現地から報告! お馴染み週刊文春大人気連載コラムの最新単行本が登場! 今回はなんと当社比1・5倍の288ページ69本、サイズもビッグになった超お得版。もちろん澤井画伯の爆笑イラストも完全収録。 ★緊張してるわ。まるでポルノ女優がトランプとセックスする時みたいに(ホワイトハウス記者クラブ晩餐会でミシェル・ウルフが) ★過去の失敗はいちばん辛い。なら、自分で笑っちゃうのがいちばんだよ(俳優のライアン・レイノルズ) ★現実に人は傷を残す。美しい傷を(自殺した著名シェフ、アンソニー・ボーディン) ★(トランプが本を)書くなんて無理さ。1冊の本も読み通せない男だよ(『トランプ自伝』の共著者トニー・シュウォーツ) ★投票しようね!(テイラー・スウィフト) ★ボクシング映画でパンチドランカーになったんじゃね?(トランプがロバート・デ・ニーロについて) 星いったいどうしたらいいの? あのタトゥーをしたのは日本が好きで、理解したいからですよ(アリアナ・グランデ) ★7歳の子どもの口にだよ(マイケル・ジャクソンに性的虐待を受けたと告白したウェイド・ロブソン)
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