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「謎解き!宮崎・ジブリアニメ」佐々木隆

2020年02月01日 13時48分55秒 | 読書(マンガ/アニメ)
「謎解き!宮崎・ジブリアニメ」佐々木隆

ジブリに関する「読み解き作品」を続けて2冊読んだ。
1冊目は本作。

P125
お母さんの箒に乗ることを勧めたのはジジです。その箒に乗って飛べなくなり、さらに箒が折れてしまうのは、お母さんに背負ってもらっている幼さを卒業し、自分の箒に乗らなければならない時期が来たということです。

P198
電車の行き先があの世だという意味だと思われます。六つ目の駅から七つ目の駅が意識されます。七日の七倍が四十九日で、次の世に生まれ変わる一つ手前という意味が込められていると思われます。昔は戻ってくる電車があったと釜爺さんがいうのは、蘇りというものが信じられ認められていた時代があったということかもしれません。

P202
時計台のあるトンネルの入り口に立ったときに、振り返ろうとしてやめたのは約束を覚えていたからです。そのときに千尋の髪留めの輪が光ります。そして、トンネルを出てから、振り返るときに、もう一度光ります。髪留めを銭婆にもらうときに「一度あったことは忘れない」と言ったことから、千尋はこの不思議な経験をいつまでも忘れないでしょう。そして、ハクときっと再開すると信じます。

【ネット上の紹介】
主人公のヒロインやヒーローたちは、繰り返し空を飛ぶ。彼らはなぜ飛ぶのか。どこから、どこへ飛ぼうとしているのか。そして、どのように飛ぼうとしているのか。繰り返し出てくる「忘れもの」、ネコとカラス、そして「空を飛ぶ」ことの意味とは?作品シリーズを結ぶ核心のメッセージ。
第1章 借りぐらしのアリエッティ(2010年)
第2章 風の谷のナウシカ(1984年)
第3章 天空の城ラピュタ(1986年)
第4章 となりのトトロ(1988年)
第5章 魔女の宅急便(1989年)
第6章 紅の豚(1992年)
第7章 耳をすませば(1995年)
第8章 もののけ姫(1997年)
第9章 千と千尋の神隠し(2001年)
第10章 ハウルの動く城(2004年)
第11章 崖の上のポニョ(2008年)
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