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「松田さんの181日 」平岡陽明

2017年02月17日 19時57分01秒 | 読書(小説/日本)


「松田さんの181日 」平岡陽明

新人作家の作品。
「こんなの面白いのか?」と思われるかもしれない。
驚いた…とても面白かったのだ。
新人作品とは思えない。
短編集だけど、短い中に人生が凝縮された内容となっている。
ユーモアと泣かせ、絶妙のコンビネーション、私も泣かされた。

P264-265
「野球選手なら走攻守、どれかひとつでもズバ抜けてたらプロになれる。二つ揃えば一流、三つ揃えばイチローだ。ではコメディアンの三拍子とは何か?それはリズム、ユーモア、芝居っ気である。(後略)」

P270
かのアインシュタイン翁が言っている。「結婚に際し、女は男に変わってくれることを望みます。男は女に変わらないことを望みます。うまくいくはずがありません」。

P280
人間はピンチのとき「闘争か逃走か」を瞬時に択ぶ遺伝子が組み込まれているらしい。

【参考リンク】
 平岡陽明『松田さんの181日』

【ネット上の紹介】
職業・役者。現在、末期がん。その人は、カネも女も才能もない私の、師なのだ―。オール讀物新人賞受賞。ユーモアと涙の傑作小説集!

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