
この建物をご存じだろうか?
上高地にある帝国ホテルである。
以前、「宿泊しよかな」、と思って値段を調べたが、ソッコー諦めた。(庶民はテントで充分)
・・・とは言うものの、「成仏するまでに1回くらい泊まってもいいかも」、と思っている。
【参考リンク】上高地帝国ホテル・・・シングルルームはなさそう
http://www.imperialhotel.co.jp/j/kamikochi
(食事するだけで何冊本が買えるだろう?)
昨日、穂高山行のスライドを作ったが、
今日は、下山後の上高地散策ののスライドを作成した。
登っている時、あまり写真を撮る余裕がないが、下山後は気持ちに余裕が出てたくさん撮った。
写真を整理しようと思っているが時間が無い。
そのうちスライドショーにしようと思っている。
とりあえず今日は、4枚だけ紹介する。(御容赦)
↑奥穂高山頂からの景色
↑池に樹の陰が映っていい感じだったのでシャッターを押した
↑上高地散策中、大正池にて撮影
↑今回あまり紅葉しているところが少なく残念。
今回は、今年夏の山行(立山・剱)と比べて、少し改良した点がある。
より安全を意識し、軽量化を図り、コンパクトになるよう考えた。
要点は次の3つである。
①服装・・・防寒対策として、ウールカッター、下はタイツを夏の服装に追加した。
また、フリースとカッパはかさばらないよう、最新のタイプに買い替えた。
靴下も買い替えたので、よりフィットするようになって靴擦れもなくなった。
②食料・・・食糧は缶詰を減らし少しでも軽くなるよう内容も変更した。
(資料最後に詳述)
③装備・・・テントに小さな穴があいていたので、ロッジ経由で、メーカーに修繕してもらった。
ヘッドランプは最新(100ルーメン)防水タイプに買い替えた。
*もし次回、さらに改良するとしたら・・・
①コンロを軽量コンパクト+熱効率のよいタイプにする。
②食糧はさらに軽量化可能と思う。
③テントマットは銀マットを使っているが、かさばらず保温の効くものを検討中。
(↑今回の装備・・・小梨平キャンプ場でフライを外してテントや寝袋を干しているところ)
【寝袋】
寝袋については迷ったが、夏と同じものを使用した。
私は寝袋を3種類持っている・・・3シーズン用ダウン、オールシーズン用化繊、厳冬期用ダウン。
・・・結局、夏に使用した3シーズン用ダウン+インナー+全てを着込んで寝るという方法でしのいだ。(全てを着込んだので、そんなに寒くなかった。ウールカッターとタイツのおかげである)
今のところ、厳冬期用ダウン寝袋は、備中平川公民館でしか使ったことがない(意味ないやんけ)
★会計報告(1)
【高速バス】JR京都駅23:00-上高地6:15着(片道8000円、途中沢渡で路線バス乗換)
【涸沢】テント幕営費用500円
【小梨平】テント幕営費用700円
【高速バス】上高地14:30-JR京都駅21:15(片道8000円、沢渡で乗換)
以上、17,200円
★会計報告(2)上記以外の出費
【お土産】カウベル600円、その他1150円
【小梨平】風呂500円、おでん500円、地酒400円、親子丼800円、牛乳120円×2
【上高地】大正池・拝観料300円
【サービスエリア】高速バス往復途中のサービスエリアでの飲料、食糧、雑誌等約2000円
【その他】トイレ使用料100円×回数
【装備】
Tシャツ、薄セーター、フリース、ゴア雨具上下、帽子、フリース帽子、ウールカッター、 タイツ、
ヘッドランプ、ライター、カメラ、時計、携帯、ゴミ袋、地図、資料、コッヘル、コンロ、カートリッジ、
箸、スプーン、食糧&ペットボトル 、着替え(Tシャツ・パンツ・靴下)、軍手
テント、フライ、ポール、銀マット、シュラフ、インナーシュラフ、シェラフ用マット、
ザック(65リットル)、ザックカバー、タオル
【テントと料理】
食糧は前回より軽量化を図った。
食事内容は、別途記載。
【テント山行】
涸沢かなり混雑で全てが順番待ち、小梨平キャンプ場は快適。
ネット情報によると、先日3連休涸沢でのテントは、過去最高1200張、約2000人とのこと。
こりゃ混雑するはずだ・・・ムリして穂高山荘まで登った方がよかったか?
(今のところ山小屋に泊まることは想定していない。でも、万一に備え、余分なお金は必要)
【携帯】
涸沢も穂高岳山荘も「圏外」であった。上高地はOK。(私の携帯はau)
以前、『山と渓谷』で携帯電波状況・検証結果が掲載されていた。→山と携帯
【参考リンク】
上高地公式サイトhttp://www.kamikochi.or.jp/index.php
上高地外来入浴http://www.kamikochi.or.jp/modules/weblinks/viewcat.php?cid=25
小梨平キャンプ場http://www.nihonalpskankou.com/
徳沢キャンプ場http://www.tokusawaen.com/camp.html
穂高岳山荘 涸沢ヒュッテ
【食事表】
10/8 |
朝食 |
パン2つ、スポーツ飲料 |
(土曜) |
行動食 |
アーモンド、SOYJOY、カロリーメイト、フルーツ缶詰、スポーツ飲料 |
|
夕食 |
親子丼(ご飯+親子丼の元)、豆のポタージュ、抹茶あずき、プリン |
10/9 |
朝食 |
ラーメン+餅、プリン |
(日曜) |
行動食 |
チーズ柿種、SOYJOY、カロリーメイト、スポーツ飲料(水+ポカリ粉末) |
|
夕食 |
お粥+餅、クラムチャウダー、抹茶あずき、 |
10/11 |
朝食 |
ラーメン+餅、 |
(月曜) |
行動食 |
フルーツミックス、SOYJOY、カロリーメイト、スポーツ飲料(水+ポカリ粉末) |
|
夕食 |
|
嗜好食 |
随時 |
抹茶かたくり2、かんてんクック1本、さとう3袋、紅茶4袋、コーヒーゼリー |
北アルプス・奥穂高岳▲3160m、前穂高岳▲3090mに登ってきた。
おおよその概略は・・・
①1日目、上高地バスターミナル~涸沢で幕営
③2日目、涸沢~奥穂高~前穂高~重太郎新道~岳沢~小梨平キャンプ場
③3日目、上高地散策、大正池~明神池、帰阪
次に、日付ごとに書いてみる。
●10月7日
帰宅後、装備の確認をしてJR京都駅へ向かう。
22:30集合、23:00出発。高速バスで上高地へ向かう。(沢渡で路線バスに乗り継ぎ)
●10月8日
6時過ぎに上高地到着。早朝の寒さにもかかわらず、登山者の静かな熱気を感じる。
6:30バスターミナル出発して歩き出す。
河童橋を過ぎ、小梨平キャンプ場、明神橋、徳沢キャンプ場、横尾へ到着。(下の写真が横尾)
9時過ぎなので、予定どおり約3時間の行程、順調な出だしである。
横尾から本格的な登山道となる。(皆さんここでトイレを済まそうと考えるのか長蛇の列、40分順番待ち)
私は軽く行動食を食べて、「よし、いくか」と気合いを入れるて出発。
既に3時間歩いているのに、身体が温まらないので、セーターとフリースを着たまま歩く。
行程半ばの本谷橋で少し休憩、やっと身体が温かくなってきた。(下の写真が本谷橋)
少し休憩して、Tシャツ姿で涸沢に向かう。
最初軽く感じたザックだが、肩に食い込んでずっしり感じる。
12時過ぎ、やっと涸沢到着。周りを見渡すと疲れも吹き飛ぶ絶景。
その後、キャンプ場受付で500円支払って幕営許可証をもらう。(これをテント外側にぶら下げる)
出来る限り平坦な場所を探して、テントを設営する。
(でも、大きな石が真ん中にあって困った、贅沢は言えない、ガマン)
それにしても、涸沢は大人気。続々と登山者が到着してくる。
(トイレも水場も順番待ち、キャンプ場受付も大渋滞・・・早めに到着してよかった)
落ち着いたところで、明日のルート偵察を兼ねて、涸沢散策周遊コースに出かける。
涸沢小屋から奥穂高に向かい、トカゲ岩で折り返して、涸沢ヒュッテに戻るコースである。(約1時間半)
テントに戻ると、そろそろ晩飯の時間。今日は親子丼、デザートはプリン。
明日は長丁場なので、早い目に寝る。
●10月9日
午前3:00起床。
どう少なく見積もっても今日は11時間歩く必要がある。
(テント装備一式背負って、大丈夫か?)
とりあえず、朝食のラーメンを食べ、凍ったテントをパッキングして、涸沢出発したのが4:30am。
ザイテングラート登って、奥穂高山荘に到着、7:00am。(行動食を摂って休憩、山荘でトイレもすませる)
ここから急峻な登りで、おまけに凍結している。
慎重にステップを踏んで、奥穂高に登頂、8:30am。
奥穂高岳は標高▲3190m、日本第3位の高さ、立派なケルンもある。(下の写真が奥穂高山頂ケルン)
さて次の行程に備えて休憩・・・足は大丈夫か?
ここから前穂高に向かうが、登山者は一気に減少。(ほとんどの人が涸沢に戻るのか?)
吊尾根を独りでぼちぼち歩いて紀美子平へ到着。10:30am。(行動食を食べて休憩)
紀美子平にザックをデポ、空身で前穂高ピーク往復、再び紀美子平11:30am。
ここから後は、下るのみ。(とりあえず行動食を食べて休憩)
順調にいったら4時間で上高地のはず。(まだ足は大丈夫)
重太郎新道は岩場が多い変化に富んだルート。
岳沢小屋に到着、1:30pm。(行動食+トイレ休憩・・・下の写真が岳沢小屋、清潔で立派)
ここからの下りは普通の登山道で危険度は低い。
約2時間後、上高地の散策コースに合流して河童橋3:30pm。(予定どおり11時間行程)
観光客に圧倒されながら、振り返ると奥穂高と前穂高がそびえ立っていた。
「あんなところから降りてきたのか・・・」と感慨に耽る。
少し歩いて小梨平キャンプ場。
受付をすませて、梓川の川音がする場所に幕営する。(700円)
小梨平キャンプ場の風呂(500円)にもつかり、極楽状態。
食事を作る前に、キャンプ場食堂でおでんを食べ地酒を飲む。(500円+400円)
落ち着いたところで、今日の晩飯を作る。(お粥とクラムチャウダー)
疲れたので早めに就寝。
●10月10日
今日のテーマは3つ。
①上高地散策して、大正池、明神池を見る。
②芥川龍之介、高村光太郎も宿泊したという上高地温泉ホテルの温泉につかる。
③テントと寝袋を乾かして、パッキングする。
ところが、疲れていて起きたら6:30am。
朝食のラーメンを食べて、7:00大正池に向けて出発。
のんびりと写真を撮りながら歩く・・・毎日こんな感じなら最高なんだけど。
大正池もすばらしい景色で、ついのんびりしてしまう。
折り返して上高地温泉ホテルに着いたのが9:00am。
朝の外来温泉は終了していた・・・がっかり。
小梨平キャンプ場に戻り、フライを外して乾かす。
そして、再び散策開始。次は明神池コース。
(明神池は神社の神域で、300円の拝観料必要・・・安全登山祈願)
のんびり戻って、小梨平キャンプ場。
最後の命題「テント装備を乾かす」を実行。
そうこうしているうちに集合時間2:00pmが近づく。
食堂で牛丼(800円)を食べて、急いでバスターミナルへ。
後はバスまかせでJR京都駅到着。(渋滞で21時過ぎ)
こうして、すべての行程が終了したのだった。
(上の写真が小梨平キャンプ場、右端水色が私のテント)
【総括】
天気にも恵まれ、すごく楽しく、充実した時間をすごせた。
秋の上高地はすばらしく、これぞ絶景、って感じだったし。
核心の奥穂高~前穂高11時間歩きに耐えて、時間どおりだったし。
まだまだ私の身体OK?と過信しそう。
(でも、少しずつ衰えている・・・現実を正しく認識したい)
とりあえず、無事終了してホッとした。
バスターミナルからしばらく歩く、徳沢キャンプ場が見えてくる
横尾から本格的な登山道・・・まもなく涸沢キャンプ場
ここが涸沢・・・私のテントは手前中央水色
奥穂高からさらに歩く・・・ここは前穂高山頂
穂高に登ってきた。
寒かった、大阪の冬くらい寒い。
上高地に到着した時から寒くて(朝6時頃だし)、セーターとフリースのまま歩いていても身体が温まらず、横尾でも長袖のまま、本谷橋でやっとTシャツになった。
涸沢で張ったテントは、翌朝凍ってバリバリだし。
さらに稜線にある穂高岳山荘あたりから2―3日前に降った雪が凍結していて、奥穂高への登りがツルツル滑って困った。
・・・と、別にぼやいているわけじゃない。
天気に恵まれ、すべての景色がすばらしい。
非常に価値のある山行だった。行ってよかった、と感じる。
PS
昨年夏に白馬に登り、今年の夏は剱に登った。
「次は、また来年かなぁ・・・」と思っていたけど、急に涸沢に行きたくなった。
「いま上高地いい感じだろうなぁ」、と。
それに、私も若くないし、足腰も弱ってきている、今のうちに登っておきたい。
ちょっとあせる気もあって、(そんなこんなで)急に涸沢に行きたくなったのだ。
【参考リンク:穂高岳山荘】
http://www.yamakei-online.com/mt_info/mt_info.php?id=117#1047