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新専貨回想

平成の世を駈けたヤード系輸送の末裔

信越4380レの名優たち(その42) タキ18305

2011-11-06 11:05:19 | 日本海縦貫線/上越線/信越線

 信越沿線から離れてもう一つ、藤寄でキャッチしたタキ18300形液体ポリ塩化アルミニウム専用車です。どちらかと言うとこの形式は北海道曹達や酒田港の東北東ソーで運用されていたイメージですが、一時期は日曹二本木拠点でも運用されていました。古くから塩酸専用車で代用される事が多い積荷であるし、当地での運用期間は短かったらしく、見た事があるのは一度だけでしたが。

(1997年3月16日 新潟臨海鉄道 藤寄駅)


信越4380レの名優たち(その41) タキ18702

2011-11-06 10:06:44 | 日本海縦貫線/上越線/信越線

 タキ18700形は少数グループの割には形態的バラエティに富んでいます。流石に基本寸法やタンク材質は標準設計ですが、保安対策の実施を挟んでいるので、18700,01と02以降ではそれに関連して大きく形態変化があり、02は保安対策車では唯一の黒塗りです。この形式は酢酸・無水酢酸兼用だったためか、ご覧の通り、安治川口からの運用がメインだったようです。

(1997年3月5日 桜島線 安治川口駅)


信越4380レの名優たち(その40) タキ7777

2011-11-02 21:26:42 | 日本海縦貫線/上越線/信越線

 このシリーズも早や40回目、我ながら呆れるほど?良く通ったものです。40回目を記念して?新フィルムスキャナと格闘中にゾロ目7777を発見したので採用。まあ以前紹介した同じロットの7771とほとんど同じですが。もうちょっとシャドウに締りのある絵が得られると良いのですが、と色々パラメータを弄って試行中…

(1999年11月27日 信越本線 二本木駅)


信越4380レの名優たち(その39) タキ3770

2011-10-30 09:52:44 | 日本海縦貫線/上越線/信越線

 社章書き換え前のダイセルのタキ3700です。太めのタンク体は電化より移籍した富士重SUS車の特徴ですが、後期型になると側ブレーキの採用で台枠が短くなり、昭和40年代以降の富士重製作車に共通して、キセの補強アングルが省略され、更に受台が押さえ金式の物に変更されたのでツルっとした印象になりました。

(2001年6月28日 信越本線 黒井駅)


信越4380レの名優たち(その38) タキ22927

2011-10-27 21:33:28 | 日本海縦貫線/上越線/信越線

 このスジではお馴染みのタキ22900形ですが、その中でも一際重厚な?スタイルを誇るのが、このタキ22927でしょう。三つ並んだプロテクタが只でさえ物々しい当形式にあって、保安対策で台枠が延長された上、TR225を履いて更に重厚なものに。踏み板が強化形にならなかったのは弁装置が既にプロテクタで厳重に保護されていたからでしょうか。このタイプは残念ながら昭和55年に1輌製作されただけで終わりましたが。

(2001年6月28日 信越本線 黒井駅)


信越4380レの名優たち(その37) タキ7064

2011-10-25 20:39:49 | 日本海縦貫線/上越線/信越線

 オゾン層破壊物質が規制されて四塩化炭素が製造中止された結果、余剰になったタンク車の活用法ですが、関東電化や呉羽化学は塩化メチレンやパークロルエチレンなど規制対象外の塩素系溶剤に転用しましたが、東亞合成はタキ2600や2800の老朽取替用として液体苛性カリ輸送用に転用され、伏木から新井や昭和町に運用されていました。キセ無しなので寒冷地での運用に支障は無かったのでしょうか?

(2001年10月15日 信越本線 黒井駅)


信越4380レの名優たち(その36) タキ7253

2011-10-23 11:21:04 | 日本海縦貫線/上越線/信越線

 このブログに使うポジフィルムの画像をデジタル化するのに使っていたフィルムスキャン機能付き複合機(EPSON PM-T960)が壊れて来たので(まずLANでプリンタが正常認識出来なくなり、一度延長保証で修理に出したけど、また再発、USB接続では何とか使えていたけど、最近それも怪しく…) 完全に壊れる前に新しいのを探しに近所のYカメラに見に行ったけど、一部マニアを除く一般的な写真需要の大半がデジタルに移行した後とあって、現行の複合機で透過原稿をスキャン可能な機種はエプソンやHPからは全滅、キヤノンにちょっと高いのが1機種残るだけです。それだったらと、単体フラットベッドスキャナを見ても、フィルム対応の機種はこれも選択肢が少なく、エプソンGT-X970は魅力的ですが高いので、いっその事フィルムスキャナ専用機にしてしまおうかな…といってもニコンもキヤノンやエプソンも撤退済みでこれ位しかまともな選択肢はありませんが、価格的にも比較的手頃だし。

 本題と関係無い前置きが長くなりましたが、タキ35000形とは長さが少し違う程度のプレーンな35系タンク車です。太郎代からのメタノール輸送と言うと、クラレ中条に大量輸送されていたのが有名ですが、ダイセル新井や信越化学黒井等にも少量が輸送されていました。ところでメタノール専用車を臨専扱いで飲用のアルコール輸送に用いるのは法律で禁止だそうで。逆にアルコール専用車でメタノールを臨専扱いで運んだ後、洗浄して飲用アルコールを運ぶのはOKというのも、また変な話ですね。

(2001年10月15日 信越本線 黒井駅)


信越4380レの名優たち(その35) タキ18704

2011-10-22 22:04:47 | 日本海縦貫線/上越線/信越線

 タキ3700形が大量増備された後なので影が薄かった35系の酢酸及び無水酢酸専用車、JOT所有車は形態的にはキセ付き35系の保安対策車としては至極標準的ですが、SUS製無塗装のキセは制輪子の鉄粉でまっ茶色になった例が多かったですね。SUSの電車も東急7000や南海6000などの初期の研磨仕上げ車体は50年近く経った今でも綺麗なのに、近年のダルフィニッシュの地元の電車はやはりまっ茶色に汚れています…

(2001年3月28日 信越本線 黒井駅)


信越4380レの名優たち(その34) タキ23628

2011-10-21 21:26:25 | 日本海縦貫線/上越線/信越線

 以前紹介した平成の増備車と台車以外はそっくりですが、中身のタンク体は普通鋼です。JOT所有車では、これの前のロットはステンレスですが、何故一度普通鋼に戻ってから、またステンレスを採用したのでしょうか? これに限らず、根岸拠点のJOT車は何れも綺麗で、甲子の北硫産業や塩浜の三菱商事のがボロボロだったのとは対照的でした。

(2002年10月12日 信越本線 黒井駅)


信越4380レの名優たち(その33) タキ23650

2011-10-19 21:35:42 | 日本海縦貫線/上越線/信越線

 今度はタキ23600に混じって根岸より運用されていた液体硫黄タンク車の珍車、タキ23650です。分厚い保温キセを被った中のタンク体はタキ300形と同程度の容積、しかし台枠はタキ1500形流用の長大なもの、非常にアンバランスで同じ液体硫黄専用タンク車でも、新製車タキ23600と比べ非常に細長い印象です。

 亜硫酸ガス公害の深刻化に伴い石油燃料の脱硫が義務化されたことで誕生し、甲子、根岸、塩浜、初島の各製油所に配置された液体硫黄専用車、その中でもオイルショックを契機にセメント焼成燃料がC重油から石炭に転換された為、大量に余剰になった石油類タンク車の転用改造により生まれた本形式は、二重の意味でエネルギー政策の落とし子と言える存在でした。再びエネルギー政策の大転換期に差し掛かりつつある今、鉄道貨物はどのように姿を変えていくのでしょうか…

(2001年10月15日 信越本線 黒井駅)