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武谷敏子の自分史ノート

埼玉県比企郡嵐山町女性史アーカイブ

愛育班とはなんでしょう 1983年

2009-08-13 23:40:21 | 1983年

   こんにちは保健婦です
 5月20日の報道で愛育会(班)のことを掲載しましたが、今回は愛育班について、もう少しくわしく紹介したいと思います。

  愛育班とはなんでしょう
 母と子の幸せ(家族・地域へ広がります)のための組織活動です。

  組織活動とはどんなことでしょう
 地域の問題をみんなで解決するための自主的な活動です。

  愛育班員は何をするのでしょう
 組織活動をする奉仕者です。主な仕事は、受持家庭への訪問と連絡などです。

  どんな人がなれるのでしょう
 地域住民の中から自主的に選ばれた婦人達の集まりです。

  家庭訪問とはどんなこと?
 訪問とは、ひとことでいうと皆さん、お元気ですか?という「声かけ」といっていいでしょう。めざすことは心も体も社会的にも健康で生活できることにあります。

  愛育班の数は
 全国で一一一五の班があり、埼玉県には、二三九あり、当嵐山町の愛育班も、その中の一つとして、活動しているのです。

  これからのこと
 嵐山町の愛育班も少しずつ仲間が増えていますが、もっと活動が町民全体へと広がっていけたらすばらしいと考えます。

 愛育班について、知りたい方は、役場保健課又は会長新井宅【電話番号略】まで、お気軽に御連絡下さい。
     『嵐山町報道』315号 1983年(昭和58)7月30日


ご存知ですか!愛育班 1983年

2009-08-12 23:14:00 | 1983年

   こんにちは 保健婦です
  ご存知ですか! 愛育班
 58年(1983)度、菅谷地区母子愛育会総会と体験発表、育児に関するアンケート発表が、去る三月十一日に平沢地区コミセンで行なわれました。愛育班活動を中心とした体験発表の一部を、ここで紹介したいと思います。

  一年間の活動を終えて
     菅谷七区 沢路妙子
 私達、七区の愛育会員は現在19世帯です。みなさん行事には熱心に参加して下さいます。お子さんが幼稚園已上になって、参加なさるのもお母さまお一人の方でも、何かと協力して下さいます。行事がどうしても幼児中心の場合が多いのは、時間的にもやむを得ないと思いますが幼児を育て終った方の経験や知恵も、愛育会には大事なものと思います。
 毎月回覧しています月刊誌『愛育』によれば、活動が赤ちゃんからお年寄までの心身の健康にまでまたがっている市町村もあるようです。私達乳幼児をもつ母親も、愛育会を窓口にして、できる範囲の社会参加をしたいものです。幼児から手の離れた方が、より多く愛育会に残って下さって、先頭に立って下されば、なお活動が層の厚いものになるのではないでしょうか。
 最近、中学生の集団暴力のニュースを聞きますが、楽しい良い意味の仲間を知らずに育ったような気がします。小学校から行行、大学と学校が競争社会の一面を持つ今、現役で乳幼児を育てている私達だけでも、大きな気持ちで地域ぐるみで、楽しい子供時代を送らせてやりたいと思います。
 もう一つの活動として七区では、もう何年間も赤ちゃん訪問が続いています。体重を計ってお母様方からの質問などを、訪問手帖で保健婦さんに伝えます。お母様達も知識が豊富で、私達の方が教えられることが多いくらいです。
 愛育会が、家庭の健康を守る主婦の団体として、ますます充実していくことを願っています。

 いかがでしたか? あなたの地区でも活動を始めてみませんか。

 58年度スローガン
 ・仲間を増やそう愛育班
 ・ためらわず、愛の一声かけましょう。
     『嵐山町報道』314号 1983年(昭和58)5月20日


「ともろう会会事務局だより」34号 1983年4月

2009-07-08 18:30:00 | 1983年

   事務局だより 1* S58.4.25
                 ともろう会事務局
  目標は〝社会教育〟
 総会も無事に終り、58年度がスタートしたところで、四月十八日、第一回の運営委員会が開かれました。
 会員を代表する運営委員会は、部会や、地区のパイプ役として、正しい情報を、正しく伝える役目があります。
 今年度のともろう会の目標を〝教育〟と定め、特に社会教育に重点をおいて活動することになりました。
 各部各地区の集りには、この目標に添った話し合いを考えてみて下さい。

  運営委員紹介
 どうぞよろしくおねがいします。

〈役員〉
会長   武谷敏子
副会長  西野万亀子
事務局長 森恭子
会計   加藤圭子
会計   比嘉和代
書記   町澤朝子
書記   山田てい子
会計監査 高木和歌子
会計監査 町田恭子

〈事業部
生活教養部長 鈴木育代
   副部長 大畠勢津子
文化部長   小原圭子
 副部長   嶋田千恵子
レク部長   田中禮子
 副部長   小室トミ子
ボランティア 関根マサ
  グループ 井上睦美
広報部長   中田邦子
 副部長   根岸和江

〈班長〉
小竹愛子 阿久津勝子 高橋芳子
磯田春枝 高橋静江  西村弘美
富田敬子 引田恵子  金沢千恵子

  報告 第一回運営委員会で
・スポーツ・レクリェーションについて
 今年もスポーツ・レクを行います。今年度のスタートです。この一年体力をつけて、みんなでがんばりましょう。
 日時 五月十七日(火)九時二十分開始
   雨天の場合 二十日(金)

・地区懇談会について
 今年度も希望する班は、班長の負担にならない方法を考えて、実行することに決まりました。班長は、事務局まで日程を連絡して下さい。

・リーダー研修について
 運営に参加するために、研修を重ねながら、リーダーとしての自覚を深めて下さい。
 日程については、役員会で検討することになりました。

・連絡員の名称変更について
 58年度より従来の連絡員という名称を「班長」とすることになりました。

  市野川清掃にご協力を
 日時 四月二十五日(月)十時 現地集合
 長ぐつ・ゴム手袋・火ばさみ等が必要と思われます。

  名画を探しましょう
 ここ二年間続けて行われた、自主上映について、基本的には上映に賛成ということですが、フィルム内容による、ということ【 不明 】講演の方がよいという意見もありました。情報を集めて適当なフィルムを探すことになりました。
 情報をお寄せ下さい。

  各部の活動予
4/22 広報部部会
4/26 文化部部会
4/27 レク部部会(ハイキング)
5/6 ボランティアグループ

  お知らせ
・会員名簿は後日配布します。
・社交ダンス同好会が発足しました。詳細は清水(【電話番号略】)迄

※この資料は、町沢朝子さん提供。
*「ともろう会事務局だより」1983年度の第1号という意味で、通号は34号となる。


レッツゴー仲間たち ともろう会班紹介 1983年

2009-06-25 01:26:00 | 1983年

   レッツゴー仲間たち
 昨年度のアンケートの中から「あかね雲」に対する希望として、班の紹介を載せてほしいという声がありました。班長さんの名文で、それぞれの班の楽しい雰囲気が伝わってくるようです。

  蕾もやがては 富田班
 わが班の会員は十一名です。大きく花咲いた人、蕾のふくらみかけた人、そして去年伸びた枝にやっと蕾をつけた人。
 行動力のある花に感心し、みとれがちだった蕾も、この頃では班活動に少しずつ慣れてまいりました。
 笑いの絶えない私たちの班では、今年は〝体を動かしてよい汗かこう〟を目標に健康づくりを始めたいと思っています。
 また一品ずつ持ち寄ったお料理の講習会。こんな機会に料理のレパートリーが増えたらと、楽しみにしています。

  美人がいっぱい! 磯田班
 当班は、大世帯ということで、一抹のさびしさを残しながら、去年ふた班に分かれて二年目を迎えました。
 さて当班が誇れることは、美人ぞろいと、知性と教養にあふれていないことです。(一部あふれています。)
 少人数になって、これからは個人の家でも気楽に集まれると思いきや、四人もの新会員を迎えてうれしい悲鳴をあげております。
 けれどもみんな気のいい人ばかり、学習に、遊びに頑張っていきたいと思います。

  良妻賢母をめざして 高橋(芳)班
 自分を磨くということは、家族のため、ひいては地域社会のためと考える。わが班は七名で静かなる情熱の持ち主ばかりですが、今年は、自分のもっているものをおおいに売り込もうということになりました。
 良い本を廻し読みして、話し合いをしよう。自慢の料理を教えてもらい、即、食卓にのせ、家族の栄養源にしようなど、身近なものからはじめます。
 ともろう会には〝魅力ある女性〟がたくさんいます。これもついでに盗んじゃおう。
 探求心おう盛なわが班は、皆さんに追いつき、追いこせの精神でやっていこうと思います。
 これらが自分のものになったら、すばらしい妻となり、母親となるでしょう。

  ただいま満員御礼 金沢班
 わが班は総勢十九名。人数、年令層の厚さとも、ともろう会一だと思います。しかし、実際に活動できる人は半数です。
 仕事を持つ人。身体のぐあいの悪い人、もうれつに忙しい人など……。
 班を分ける話が出ていますが、簡単にはいかず、そのまま、今年度もスタートしました。
 ことしは会のテーマにそって、「子育て」について、お茶でも飲みながら、ぼちぼちと話し合って行くことにしました。
 わが班は、とにかく気さくな人ばかりです。
 ぜひ、お茶など飲みにいらっしゃいませんか。

  チームワークはバツグンです 小竹班
 会員九名の私たちの班は、社会人のお子さんを持つ方から、出産をひかえた方と、はば広い年令層にとんでいます。ひとりひとりの知性と個性も豊かです。
 「おたくの班は、よくまとまっていていいわねェ。」と言われますが、そうです!これは伝統ともいえるわが班のイメージなのです。
 そして今年の目標を「嵐山町を知る」とかかげました。
 ながい間住んでいるわりには、知らないことが多く、身近な学習ができるのではないかと思っています。
 とにかく、あまり気ばらず、チームワークを大事にしていきたいものです。

  ナイスミディ五人組 引田班
 一、一番とし上 島田さん 私たちのアドバイザー
 二、にこにこにっこり鈴木さん だんな様もいつもにこにこ
 三、さすがスーパーレディ清水さん 無理難題もすべておまかせ!!
 四、知りませんでした田中さんの魅力 私の悩みはみんな吹きとばしてくれる
 五、五人の中ではまるでだめ、それでもがんばる引田さん
 これぞナイスミディ五人組。どんな話もすぐにまとまり、あっという間に連絡できる。少数精鋭主義の引田班。

  親睦の中から前進を! 西村班
 班員十一名。平均年令?才。若いんですよ。
 班の特徴はと聞かれても……。皆さんご存じのとおり、いろんな催し物、集まりがあっても、わりと目だたない、よく言えばひかえ目な班と見られがちです。
 でも、バザー・作品展・新年会など、班でやるものについては背伸びせず、無理なく、楽しく、少しでも進歩ある班活動になるよう心がけています。
 そして、いつまでも健康でいたいという気持ちから、仕事に、スポーツに、趣味にと、毎日張り切るみんなです。

  とんでるメンバー 阿久津班
 私たちの班は九名で、活動しやすい反面、自治会長、ともろう会副会長など忙しい人たちの集まりで、行事計画はどこへ入れてもらえるのでしょうか? がんばらなくっちゃあ。
 時間を上手に使い、親睦を第一とし、社会に広く目を向けていこうと思います。

  とにかく行動に…… 高橋(静)班
 と 年の差など なんのその
 も モーレツ奥さん 勢ぞろい
 ろ 労をいとわず
 う 愁いをこめて
 か 活力求めて
 い いざ 団結!!

     『茜雲』16号 1983年(昭和58)7月15日


「ともろう会会事務局だより」33号 1983年3月

2009-06-11 17:07:00 | 1983年

   事務局だより 33 S58.3.7
               ともろう会事務局
  第七回運営委員会報告
 本年度最後の運営委員会とあって、各部、各地区から、活発な反省意見や今後の希望などがよせられました。
 それにより、皆さんが、ともろう会を自分達の会としてうけとめ、よくしてゆきたいと真剣に考えていることが感じられ、役員一同うれしく思っています。一年間ご協力ありがとうございました。

  五年のあとに
 五年を経過した現在、当所の目標である親睦を達したと思われます。
 これからは、会の主旨に沿うべく、あらためて考えていかなければなりません。ともろう会の主旨として〝婦人の向上〟を掲げております。
 そのために学習をくり返し、現代社会の(地域社会の)担い手としての力を養っていく必要があります。母である前に、社会人として、人間として、今、何をなすべきか、みんなで考えてみましょう。
 ともろう会の今後の課題は、五年の基礎の上に積み上げる努力を出し合うことだと思います。

  反省意見の中から
部について
・全会員対象の行事を計画してほしい。
 (文化部・レク部)については、場所の関係から部員だけの対象が多くなった。
・部に入っても一度も参加していない人がいるので、よく考えて部に入ってほしい。
・学習を計画したが実行出来なかった。
班活動について
・作品展の準備や新年会の練習、または反省会など地区で集まることが多かったので、親睦をはかることができてよかった。
・集まる時、個人の家を使うとリラックスできて良いが、提供する家は、重荷になることもある。
・全然参加しない人には、連絡しにくいこともある。
 以上、今年度の反省として次年度へ申し送りたいと思います。

  協議事項
・入部募集を早くして三月中に新部長を決めて総会で紹介する。
・文化部・レク部は場所の関係から途中入部は認めないが、その他の部は随時入部を認める。
・来年度は各部とも全体によびかける行事を考える。
・来年度事業案についての検討

  選考委員メンバーの紹介
◎関根マサ、大島勢津子、小竹愛子、西村弘美、小沢律子、上野卓美、鶴田千恵子

  経過報告
各部
 ボランティアグループ 笠間市研修旅行、ユートピア訪問、反省会
 文化部 シュークリーム作り、反省会
 広報、教養部 反省会
 レク部 ダンス講習会、卓球、バトミントン、反省会
地区
 今年度の反省会
役員会 選考委員会、役員会

  総会のおしらせ
 4/11(月)十時より自治会館

  自治会館清掃について
 皆さんの使う自治会館周辺の清掃をボランティアグループの皆さんが主体となって毎月行なっています(第三火曜)。
 時々呼びかけるのですが、ボランティアグループ以外の方の参加が少ないので、都合のつく方は、自主的に御協力をおねがいします。
 私達の住む地域の公共の場所をきれいにするのは住民のつとめではないでしょうか。
 今月は三月十五日(火)十時です。

  おしらせ
 民踊同好会に名前がつきました。その名は〝雀〟です。よろしく!!
 名前の通り百才まで躍りつづけるつもり。老いも若きも楽しくさえずり、ボランティアにも協力しています(現在十六名)
 57年度の活動も無事終りました。来年度のご活躍を期待しております。

※この資料は、町沢朝子さん提供。


「ともろう会会事務局だより」39号 1983年12月

2009-04-18 18:02:00 | 1983年

   事務局だより 39 S58.12.5
                   ともろう会事務局

  三人よれば手作り品の智恵
 十一月十八日、ともろう会日和に恵まれたバザーが、お陰さまで、無事に終りました。長期にわたる手づくり品の準備や、実行委員の皆さん、本当にご苦労さまでした。
 今年は特に、模擬店をはじめ、生協や千手堂の皆さんのご協力で、賑やかに盛り上がったようです。これからのバザーはリサイクルなど、時代にかなった方向も考えられます。
 バザー会計報告 売上 一七四五三七円  収益 一五二六〇七円

  運営委員会報告
収益金の使途について
・前回より売上金の少ないこともあって、全額、二年分の活動費の補助とすること
・その中から、班の活動資金として一人当り一五〇円を各班に還元されることに運営委員会で決まりました。

「バザー実行委員による反省会」より
・品数が少ないと思われるので、子供の古着や、家庭の不用品等がもっと欲しい。そのためにも、間際に、もう一度、お願いのお知らせをするとよい。
・小さな端布でも、何人かで智恵を出し合えば、良い手作り品が出来ることを学んでよかった。
・模擬店は、担当者にとっては、前日と当日、大変ですが、バザーが盛り上がり好評でした。
・値段つけを再考としたい。

交替します
 会計の比嘉さんが都合で役員を交替することになり、磯田班の北原さんが後任にきまりました。

  12月行事予定
各部 部会
各地区 新年会打合せ会

  新年会に向けて
 今年も残り少なくなりました。
 新年会の実行委員のメンバーもきまり、企画が進められています。
 誰もが楽しめるプログラムを用意して、お待ちしています。どうぞ、大勢参加して、年の始めの交歓会としてください。
 日時 一月十二日(木)十時半~二時頃まで
       (次回の実行委員会は十二月五日(月)です)

  経過報告
九月 ・バザー実行委員会、婦人会連絡会
十月 ・町民体育祭 接待(大山) 民踊出場者23名
   ・県婦人指導者研修会と交流会 出席(武谷・西野・森・関根・田中)
   ・役員会 ・運営委員会
   ・バスハイク 参加者16名
   ・講演会
十一月 ・嵐山まつり 一日手芸教室協力(小原・鶴田・小島・安斉・斉藤)
           おにぎり作り協力(西野・森・加藤・関根)
   ・スリーデーマーチ接待(高木・原口)
   ・市川房枝記念会出席(武谷・森・里見)
   ・役員会 ・新年会実行委員会
   ・七つのお祝いの会出席(武谷)
   ・婦人教室参加(高橋芳)
   ・運営委員会
各部
   あかね雲17号作成
   部会
   抹茶のいただき方 二部式和服教室
   映画会バザー協力 草とり(全体)
 レク みかん狩り
 地区 バザーへの取りくみ バザー反省会

  お知らせ
一、金沢班の米山さん、無事退院されました。快気祝いとして、会にお茶を頂きました。
二、自治会館の改築にともない、ともろう会の備品の整理をします。役員が分散して、その備品を預りますので、必要の時は、事務局へお知らせ下さい。
三、ともろう会文庫の本を借りている方、蔵書の整理をしますので、12月中旬迄に返還して下さい(事務局森まで)
・新会員です どうぞよろしく 磯田班 増井節子さん(12月より)
・退会されます お元気で 金沢班 後藤良子さん(転居のため)

  家庭を守る私たちにとって多忙な師走となりました
        (つつが)なく年末の家事を終えられますように


「ともろう会会事務局だより」38号 1983年10月

2009-04-17 15:28:00 | 1983年

   事務局だより 38 S58.10.6
                   ともろう会事務局
   第五回運営委員会より

  自治会館建設へ ともろう会の一灯
 自治会館の建設も紆余曲折を経て漸く実現の運びとなったことは、すでにご承知のことと思います。
 56年度、57年度の自主上映の余剰金を会員の総意で、自治会館の改築資金として積立ててきましたが、具体的にこれをどう使うか協議しました。
  (一)ともろう会の備品としての資金
  (二)建設費の一部として自治会へ寄付
 以上の二つを提案した結果、全員一致で、(二)の案で決定しました。

  「幸福」はいつの日か
 九月上旬、統一劇場(劇団)より「幸福」の上演について依頼がありました。
 嵐山町に文化をと考えて協議しました。その結果、他の団体と共催であれば、実施してもよいという意見が多く、その旨、他団体と話しあいを持ちましたが、ともろう会が主催するのであれば、それに協力することには賛成とのことでした。ともろう会が主催するには、時間的にも無理なことですので、残念ながら今回は、見送り、またの機会に年間行事の中に組み入れ、実施出来ればと思います。

  バザーの日程が決まりました
 各班でバザーの準備が着々とすすめられていますが、今のところ、出品物が少ないようですので、よろしくご協力をお願いします。
 日時 十一月十八日(金) 十一時より(午前)  十三時より(午後)
 場所 自治会館
 準備 十七日(木)九時より、出品物の会場搬入、値札付等
 尚、バザー前日、九時三十分より十時までの間、出品物を公開しますので、ごらんになりたい方は、自治会館まで、おいで下さい。

  婦人会連絡会より
一、町民体育祭の民踊について
 日時 十月十日午後二時頃に
    一時三十分体育館前に集合
   〈雨天 十六日(日)〉
 場所 菅谷中学校校庭
 曲目 嵐山音頭・直実節
二、嵐山まつりについて
 日時 十一月三日(木)九時より
 場所 菅谷中学校校庭
    公民館
    国立婦人教育会館
 婦人会としては、文化団体紹介コーナーの展示と、おにぎり作りに協力することになりました。

  経過報告
役員会 ・バザー実行委員会 ・自治会夏まつりに協力 ・同和問題研修会に出席
 ・三役会 ・嵐山婦人会代表者の話し合い ・役員会2回
ボランティア・グループ ・部会4回 ・ユートピア納涼に協力
 ・寿楽会との交流会 ・給食サービス(70歳以上世帯)
生活教養部 ・同和問題研修会出席 ・講演会 ・議会傍聴 ・部会 ・研修旅行
地区 バザーの打合せ及び出品作品製作

  予定
役員会 9/30 第3回バザー実行委員会 婦人会連絡回
 10/3・6 体育祭民踊練習  10/13埼玉県婦人指導者研修会メンバーと交流
ボランティア・グループ 10/13 映画「典子は今」  10/19 第一公園草取り
文化部 10/7 抹茶の頂き方講習会
レク部 10/11 ハイキング
地区 バザー出品物製作
広報部 9/29、10/7 部会

  おしらせ
(1) 八月三十日、町より会へ補助金が入りました。 金額五五五〇〇円
(2) 次回、第一公園清掃日 十月十九日(水)九時より


「ともろう会会事務局だより」37号 1983年7月

2009-04-16 10:39:00 | 1983年

   事務局だより 37 S58.7.29
                   ともろう会事務局
  心理劇法に挑戦 武谷敏子
 七月二十日より三日間、婦人教育会館主催の家庭教育学級研究会に参加して、新しい体験をしました。設定された場面で、自分以外の人物を演じることで、創造性と自発性が養われます。又それを客観的に観ることとその発表によって、ひとつのものを多角的に捉える、つまり人によって見方が違うことを、具体的に知ることができました。
 〝乳幼児を持つ親の学習を進めるために〟のテーマですすめられた心理劇法によって、巧まず演じられる場面や、人物は承り学習と違った多くの実りを得ることができた研究会でした。

  みんなでつくる夏まつり
 自治会主催の夏まつりをもり上げるために、ともろう会有志によって協力することになりました。夏の夜のひととき、お子さん連れでお出かけ下さい。
 夜店 四時~八時半
 やきそば わた飴  安くておいしいよ! 買いに来てねー
 民踊(寿楽会といっしょ) 六時半~八時半

  町議会を傍聴して
 六月二十九日、生活教養部で全会員に声をかけ十七名が傍聴しました。
 基本構想計画・平和行政・公害対策・ボランティア活動・予防医療対策など二名の議員からの質問で始まり、議会の雰囲気を少しでも知ることで関心を持ちたいものです。

  経過報告
 役員会・交流会  バザー実行委員会  婦人会連絡会
 町議会傍聴
 あかね雲16号発行
 着付け教室
 卓球・バトミントン
 部会
地区 バザー打合せ

  行事予定
 7/30 夏まつり協力  8/5 同和問題研究会  10/20 バスハイク
 8/28 講演会「主婦のゆくえ」
 10/7 「まっ茶のいただき方」
 9/ ハイキング
 8/26 部会
地区 バザーの準備

  お知らせ
(一)恒例の嵐山町主催「盆おどり大会」を次のように行います。
 お子さんと一緒に参加して、夏休みの夜を楽しく踊り、幼い日の想い出の一ページに加えてあげませんか。
  日時 八月二十五日(木) 二十六日(金) 夜七時より
  場所 菅谷中学校庭
 盆おどり練習(お子さんも、いっしょにどうぞ)
  日時 八月十七日(水) 二十日(土) 午前九時半より十一時半
  場所 志賀小体育館
  講師 関根弘子さん(古里) (志賀一、二、三区合同)
(二)金沢班の米山澄子さんが手術のため四月から入院されておりましたので、会より三千円のお見舞いをさしあげました。
 手術は百パーセント成功で、経過は良好だそうです。ご安心下さい。
(三)災害地へ善意を!
 みなさんニュース等で御存知の通り、島根県の災害は多くの被害が出たようです。
 それで、募金箱を、夏まつりの当日、自治会館の庭に置きますので、御協力をお願いします。
(四)次回第一公園清掃 八月十九日(金)九時より
 子供たちがラジオ体操をやりやすいよう、草むしりを、地区PTAに呼びかけますので、大勢の参加を、お待ちしています。
(五)水泳教室が終り、菅谷と合同で50名の自主グループが結成されました。

  この夏休みも家族全員健康で充実した日々を心がけ
      後期の活動をみんなで力を合せて頑張りましょう


「ともろう会会事務局だより」36号 1983年6月

2009-04-15 00:29:00 | 1983年

   事務局だより 36 S58.6.29
                   ともろう会事務局
  第三回運営委員会より
    法政平和大学に参加して 武谷敏子
 平和について何か行動を起こさなければ……と、常々考えていたところへ、新聞で法政平和大学の開講を知り、早速受講生になりました。
 十二月まで、主として平和に関する問題で、毎回講話とフィルムが予定されています。
 教育が、平和問題と無関係であるわけがありません。社会教育のひとつとして、ともろう会がとり上げるなどで、大勢の方にも是非聞いてほしいものです。
 平和大学の講師を、嵐山にお呼びしたいと思っています。

  今秋の二大行事
(一)バスハイク
 バスハイクを十月に予定しています。今年は方向転換して、都内見学となります。詳細は、役員会に一任されました。
 たのしい計画をたて、お知らせいたします。
 ふるって参加して下さい。
(二)バザー
 会の活動資金、地域のコミュニケーションを図る目的で、バザーが一年おきに行なわれてきました。手作り品が喜ばれそうです。
 詳細は、実行委員会で検討し、お知らせいたします。尚、実施は十一月の予定です。
  ◎第一回実行委員会
     七月八日十時より 於 自治会館

  お知らせ
 第一公園次回清掃日 7/20(水)10時より

  経過報告
役員会 ・三役会、役員会 ・地区こん3班  ・リーダー研修
ボランティア・グループ ・部会  ・講演会聴講
生活教養部 ・講演会についての話しあい
広報部 ・編集会議 5回
文化部 ・パフパッチ手芸(一回目)
レク部 ・社交ダンス
阿久津班 ・紫錦梅の作り方  ・地区こん
高橋(芳)班 話しあい
高橋(静)班 地区こん
小竹班 話しあい
引田班 地区こん

  行事予定
役員会 7/8 バザー実行委員会  7/12 役員会
ボランティア・グループ 7/1 部会
生活教養部 6/29 議会傍聴
広報部 7/中旬 「あかね雲」16号発行予定
文化部 6/28 パフパッチ手芸(第2回)  7/1 着付け講習会(ゆかた)
レク部 7/6 バトミントン、卓球
各地区 ・バザーに向って活動開始

  報告事項
その(一)リーダー研修で学んだこと
 国立婦人教育会館で「会議のすすめ方」というテーマで、ビデオを見たあと、「バズセッション」という会議のやり方を実践しました。それは、少人数に別れて話しあい、意見をまとめて、代表者が発表する形で、全員が、発言出来るので非常に有意義でした。又、夜は福井県武生市【現・越前市】婦人会各地区代表(十八名)との交流会があり、再度、バズセッションの形で話し合いがされ、リーダー研修の名にふさわしい充実した内容でした。
その(二)地区懇談会終了
 五月から行なわれた地区懇談会が終りました。会のテーマ「家庭教育」について、躾や子育て、その他具体的な意見など、きめこまかな話し合いができ、各班のふんいきが把握出来たように思います。
 班長さん、大変お世話さまでした。


「ともろう会会事務局だより」35号 1983年5月

2009-04-14 17:53:00 | 1983年

   事務局だより 35 S58.5.31
                   ともろう会事務局
  第二回運営委員会報告
    今問題はないのだろうか!!
 自主上映については、前回の運営委員会で話しあわれたとおり、集められた資料をもとに検討されました。
 今どうしても地域に呼びかけたいフィルムが見つからない限り、上映する必然性が認められない、ということで、今回は自主上映は、行わないことにきまりました。
 但し、今後において、適当なフィルムが見つかれば、その時には再度検討することになりました。

  提案事項
・その一 みんなで考えよう
 広報部へ次のような内容の投稿がありましたが、「あかね雲」十六号には、スペースがないので、運営委員会で対応を検討してほしい、と提案がなされました。
 「災害のあった地域へ義援金を送ることを、会として考えてほしい。」
 地区懇の際、いくつかの班から、同じような意見が出ていることでもあり、他人事と考えず、会として対応したいということで、ボランティアグループに一任することになりました。
 呼びかけが行われたときには、ご協力をおねがいします。
・その二 地元の他団体との交流について
 嵐山町の他の婦人会と、槻川の清掃したあと話しあいをしたらどうか、という提案がありました。

  水泳教室にどうぞ
 水のシーズンになりました。婦人会館のプールで、六月、七月にかけて、五回にわたり水泳教室を開く予定です。講師は東松山スイミングスクールからお呼びします。
 詳細は、後日おしらせし、募集しますので、ふるって参加して下さい。

  お詫びと訂正
 前号の事務局だよりは34号でした。お詫びして訂正いたします。

  スポーツレクリェーション(参加者76名)
    今年の優勝は赤組
 早朝までの雨にもかかわらず、すっかり五月晴れになった五月十七日(火)、第五回スポーツレクが寿楽会の皆さんをお迎えして盛大に行われました。
 実行委員をはじめ、レク部、会員の皆さん方のおかげで、無事終了しました。どうもご苦労さまでした。
 優勝は九十七点の好成績で、赤組でした。尚、賞品として牛山さんのご厚意で、明星食品から寄附の品をいただきました。
 会計報告
  予算三〇〇〇〇円 ご祝儀一九〇〇〇円
  支出三〇一六八円 残高一八八三二円

  各部、各地区経過報告・行事予定
  

各部・各地区

経過報告

行事予定

役員会

・三役会
・役員会

6/11~12日
リーダー研修会

ボランティア
グループ

・市野川清掃
・試写会及び映画会

5/27部会
6/3学習会

広報部

・部会
・編集会議3回

6/9編集会議

文化部

・部会
・煎茶による接客マナー

6/10パフパック
クッション講習会

レク部

・スポーツレク手伝
(実行委員会5回)

6/8ダンス

生活教養部

・講演会(今花のとき)聴講
・部会

5/28左記講演について話しあい
6/ 議会傍聴(嵐山町)

各地区

地区懇終了
・小竹班・磯田班・金沢班
・引田班・富田班

予定
・高橋(静)班・阿久津班

・その他、各班毎の活動が活発に行われています。

  おしらせ
(1) 運営委員会に、班長が欠席する場合は、必ず代理を出して下さい。
(2) 運営委員会の傍聴歓迎。
(3) 次回第一公園清掃日 六月十五日(第三水曜日)です。お忘れなく!


「ともろう会会事務局だより」32号 1983年2月

2009-04-13 07:04:00 | 1983年

   事務局だより 32 S58.2.7
                   ともろう会事務局
  〝手づくり音楽会〟へのご協力ありがとうございました
 一月三十日、東松山市文化会館で行われた手づくり音楽会が盛況に終りました。
 川越盲学校生徒の、肌と肌でふれあい交替しながら連打する八丈太鼓、又坂戸ろう学校生の音のない世界でたたく八丈太鼓など、会場から暖かい拍手が一段と響きわたりました。わがボランティアグループもお手伝いに参加させて頂き大変感激いたしました。
 皆様方の暖かいカンパ、チケットのご協力に厚くお礼申しあげます。
  チケット販売数 415枚
  カンパ 168915円
                   ボランティアグループ

  第六回運営委員会報告
一、選考委員会のあり方について
 ともろう会の企画、運営をまかせる役員をえらぶ大切な役なので、選考委員のだし方をあらためて考えてみたい……という役員会の提案により、運営委員会で協議されました。
 その結果、運営にかかわった事のある人がメンバーに入るとよい、という事で運営委員会のメンバーから3名、その他(地区)から4名選出することにきまりました。(第一回選考委員会は二月七日)

二、会則について
 ともろう会の会則慶弔規定について、次のように改正、附則することにきまりました。
 第一条 次の事項が発生した場合、弔慰金をおくる。
    1.会員の死亡の場合   金五千円
 改正 1.会員及びその配偶者死亡の場合、弔慰金をおくる。   金五千円
 附則として
    2.会員の入院二週間以上の場合、見舞金をおくる。   金三千円
 ※該当者がいた場合は、連絡員が確認して、事務局に知らせる。
    (来年度より施行)

 二月の自治会館清掃日は二月十五日(第三火曜)でーす。
 都合のつく方は、なるべく出てくださいネ 十時

  経過報告
12月   運営委員会 新年会実行委員会
     自治会館大掃除
 各部  電気教室(教養部・文化部合同)
     ダンス・部会(レク部)
     あかね雲15号発行・部会(広報部)
 各地区 新年会へのとりくみ
1月    新年会 役員会 運営委員会
 各部  かるた会(教養部)
     部会(広報部)
     手づくり音楽会手伝い(ボランティアグループ)
 各地区 新年会練習会 反省会

  〝年の始めは笑いから〟
 一月十一日、公民館で実行委員の方々のおせわにより行われた新年会。当日までわからなかった各地区のだしものは、昨年度に増してアイデアにとんだ珍芸や、役者の多いのには驚きました。今年参加できなかった方達、来年はぜひ出席してあの雰囲気をあじわって笑いを年頭のスタートにしませんか。

 アンケートから(実行委員会報告)
場所について
 イ 近ければ近いほど良い。
 ロ せまくて移動しにくかった。
時間
 ちょうど良い。
余興
 イ 作品展にひきつづいて各班の競い合いみたいになったような気がするので考えたい。
 ロ 班にこだわらず、仲の良い人達だけでもやりたい。
その他
 イ 座席は班にこだわらず受け付けで番号札をもらい、その決められた席に座って、他の人との親睦をはかるのもよい。
 ロ 全員でたのしめる行事は少ないので、これからもおおいに参加したい。

  行事予定
2/7 選考委員会  2/18 役員会  2/25 運営委員会
2/4 文化部 菓子づくり  2/23 部会
2/1 レク部 社交ダンス  2/22 卓球・バトミントン
2/22 広報部 部会
2/  教養部 部会
2/5・6 ボランティアグループ 研修旅行

  おしらせ
ヨーガ参加者募集中
 欠席者がいるのでスペースがあります。体力づくりのため、ぜひご入会下さい。希望者は島田さんまで


私と百人一首 武谷敏子 1983年

2009-03-17 19:49:52 | 1983年

 焼け残った校舎の、ガラスも焼けおちて枠だけのこった窓から、うそのように静かな夜の空を眺めながら、この生命も、もうおしまいかな……と、それほど追いつめられた感じもなく、そのくせ、過ぎていった日々や、別れて来た人たちの顔がつぎつぎと浮んでは消えていった。
 ふた晩つづいた空襲で、家を焼け出された大勢の人たちが、辛(かろ)うじて残った煉瓦(れんが)づくりの女学校の校舎に集っていた。終戦も間近い昭和二十年(1945)五月の末のことだった。
 小石川一帯が火の海となったこの日のことを思い出すと、きっと浮んでくる一首がある。

   あらざらんこの世のほかの思い出に
             今ひとたびのあうこともがな

 焼け野原になった東京は、さらに来る日も来る日も夜ごとつづく空襲に、まさに“あらざらんこの世”と思えたのである。 北海道の旧制高女を卒業式の翌日に旅立ち、東京の親元へ帰って来た私は、一年経ってもまだ別離の感傷から抜け切っていなかった。
 東京と北海道という距離がそうさせるのか、別れのことばもそこそこに旅立って来たなつかしい町のたたづまいや、忘れられないクラスメイトの誰彼が、日夜、頭をかけめぐり、日を追うごとに望郷の思いに似て、北国を恋う心は“今ひとたびの”と募るばかりだった。
 戦後、五所平之助監督の映画“今ひとたびの”が上映された時は、タイトルに魅かれて新宿の映画館にいち早く出かけたものだった。

 昭和十九年(1944)までを北海道に過ごした私は、百人一首と言えば、かるたとりとしか考えられなかった。かるたとりと言えばいかにも優雅ではあるが、木のとり札を競い合う遊びで、木札のぶつかり合う音は、部屋の熱気と共に勇ましくさえある。 筆で書かれた木札の字は、活字と違って、正しくは読めないほどくづして書いてある。
 それでも、いつの間にか覚えてしまうのは多分、特長のある字の形が記憶に残るのであろう。 “きりぎりす……”とか、“ももしきや……”、“大江山……”などは、或る主の連想を誘うのか、子供たちまでがいち早く手を出したりする。“天つ風雲の通い路ふきとぢよ 乙女の姿しばしとどめむ”などは、何となく、乙女ということばが気に入って、絶対に誰にもとられたくなかったのを覚えている。
 およそ文学とはほど遠いかかわり方ではあったが、幼い頃から私の身近にあった百人一首だった。
 数年前に北海道を訪れて、三十年振りに思いをとげた今、憑きものが落ちたように、望郷の思いは淡雪のように消えてなくなってしまったが、あの木札の感触だけはいまだに忘れられないでいる。やっぱり"今ひとたびの”なのだろうか。
          文学講座百人一首の会「おもひ草」(1983年)の原稿

 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな(和泉式部)
 きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかも寝む (後京極摂政前太政大臣)
 ももしきや 古き軒場の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり(順徳院)
 大江山 生野の道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立(小式部内侍)
 天津風 雲の通ひ路 吹きとぢよ をとめのすがた しばしとどめむ(僧正遍昭)


嵐山町の議員定数 削減、現状維持? 1983年

2009-02-22 20:07:51 | 1983年

   22・24それとも現状維持? 町の議員定数
 町の議員定数(二十六、地方自治法の規定どおり)がいろいろな論議を引き起こしています。
 議会でも、昨年九月選挙制度調査委員会を設け、熱心に論議を続けてきました。そして、この三月の定例会で結論を出す予定になっておりました。
 しかし、わからないのが議員心理、全員協議会を重ね、いざ結論となっても、土壇場で、答えは留保、次回の定例会で検討となりました。
 一月二十六日に開かれた広聴会(出席者=区長・学識経験者など十二名)の結果は、減少に賛成八名、現状でよいが四名と減少賛成派が多数を占めました。
 町民の皆さんはどうお思いになりますか。
 ちなみに、県内五十三町村中四十一町村で減数しています。
 六月定例会を身守りたいものですね。
     『嵐山町報道』314号 1983年(昭和58)5月20日

   定数26⇒24
    議員の減少条例を可決
       秋の町議選から適用
 六月定例会は六月二十八日から七月一日まで四日間(実質三日間)の会期で開かれました。今回提出された議案は、五十八年度一般会計補正予算など町長提出議案九件、議員提出議案二件で全て原案どおり可決されました。また、一般質問には十五名が立ち、財政、教育などにつき、鋭く執行部を追求しました。注目の議員定数は、二名を減少し二十四とする議員提出議案が賛成多数で可決されました。【中略】

   採決は無記名投票で
            十八対七で可決
  ▼嵐山町議会の議員の定数を減少する条例について
 議員提出議案(提出者中島源之氏)であるが、活発な質疑がかわされた。しかし、質疑は革新議員の減少に反対するものばかり。
 議会制民主主義を守るのと議員二人の経費削減とどちらが大切かという理論である。
 根岸豊氏が反対討論、中島酉造氏が賛成討論にそれぞれ熱弁をふるったあと、無記名投票で採決され、議案は十八対七の賛成多数で可決された。
     『嵐山町報道』315号 1983年(昭和58)7月30日
     参照:『嵐山町議会史』346頁~348頁


町民文化大学〈女性講座〉開講 1983年

2009-02-05 10:41:52 | 1983年

   生きることは学ぶこと 町民文化大学〈女性講座〉
 町民文化大学の女性講座がこのほど開講されました。
 三年目を迎えた女性講座は「社会と家庭」のテーマをもとに、九月十七日まで六回の講座が予定されています。
 八月七日、開講式のあと、第一回は「社会と家庭」のテーマをそのまま掲げて、跡見学園女子大教授、岡野静二先生に、第二回は、八月二十一日「読書と人生」について、県立小川高校教諭、栗原克丸先生に、それぞれ二時間にわたりお話をいただきました。
 両先生とも、現代の親の姿勢にきびしく迫り、時に感動的に、生きることについて語り、示唆の多い充実した講座でした。
 お二人の先生のお話を要約しておつたえします。

   〈社会と家庭〉
 国際世界大会宣言の一ページにあらゆる社会の基本単位は家族であると記されていますように、家族なくしては社会は成立しません。
 かっては、氏神祭祀でまとまっていた村も、経済成長のおかげで物のゆたかさに溺れ、自分さえ、家族さえよければ、という家族的エゴから、コミュニティは地域社会から消え、協同体性格は失われてしまいました。
 画一化された学校教育は、感性を失った子どもをつくり、家庭では子どもに勉強しろと言って親は遊んでいます。そして社会は、人間の価値を学歴でしか認めません。
    地域のために生きる心を持て
 今日ほど地域社会のコミュニティが必要な時はありません。すべての人々が地域のために生きる心を持つことが家庭をゆたかにし、家族の連帯を深めることになります。
 日常生活を通して、共に重荷を担い合う人々をコミュニティといい、人々が互いに必要な人と認め合うことが連帯です。
 楽しさだけを追求するのではなく、楽しさとつらさは不可分であることを忘れてはなりません。喜びは努力の結果かちとるものなのです。
 高齢化社会に向けて、他人のために生きる心をなくしてはいけません。AさんがBさんを助けたら、BさんがCさんを助ければよいのです。老人は動ける限り他人の世話をし、動けなくなったら堂々と他人の世話になればよいのです。

   〈読書と人生〉
 情緒不安定な子や、粗暴な子がふえているが、これらは決して学校だけの問題ではなく、社会の反映であり、大人の影響であります。
 情報化時代にテレビを否定するのはむずかしいが番組を選ぶことは出来るはずです。
 テレビが及ぼす影響として次のようなことが考えられます。
 繊細な言葉や,語いが不足、想像する余地がなく一方的であるために思考力の欠如、死がこともなげに展開されるので死について鈍感になります。
 こうしたテレビ文化や漫画に対して、活字文化として読書があります。
 青年期に及ぼす読書の影響は大きい。すぐれた人物との出合いや生き方、思想を学ぶには読書以外にはありません。生命をゆさぶるような感動を与えてくれるのも本です。
 社会に目を向けて広い領域の問題意識を育てるためにも、生活の中に読書を持ちこみ、たえず学ぶことです。
 人生にテーマをもって学習することが生涯学習といえるでしょう。生きることは学ぶことであります。(編集委員・武谷)
     『嵐山町報道』316号 1983年(昭和58)9月10日


国立婦人教育会館開館六年 お手伝いより、ボランティアの活動を通じて自己実現を 1983年

2008-12-24 00:12:03 | 1983年

   複眼ルポ 満六年の国立婦人教育会館
     家庭の日常離れて世界の人々と交流
       「女性学」のシンボルに

 婦人をめぐる問題は多彩だ。今がシーズンの女子学生の就職難、主婦の職場進出も盛んになったが、順風満帆(じゅんぷうまんぱん)とは言えない。「女性学」という言葉もよく聞かれる。比企郡嵐山町の国立婦人教育会館は、こうした婦人の活動のメッカに育ちつつある。都幾川べり、鎌倉時代の武将畠山重忠の出城があった一角で事業を始め、十月で満六年になった。この間、六十二万人が利用、海外からも八十七ヵ国の人が訪れた。全国各地で婦人教育を指導している人、女性学の研究者だけでなく、主婦の利用も多い。会館で研修する女性の姿をのぞいてみた。

〈プログラム〉 一流都市ホテルと見まごう建物。最高八階建ての宿泊棟三棟に三百五十人が泊まることができる。フロントに行ってカギを受け取り、部屋に行くだけなら、ホテルそのものだ。
 しかし、目的は研修。まず事業課の専門職員のアドバイスで、一日の学習プログラムを作る。必ずしも講師の話を聞き、テキストを読むといった「勉強」だけではない。
 千葉大学教育学部三年のA子さん【仮名。名前、年令略】は試験後の休みを利用、同級生六人と二泊三日の日程で訪れた。卒業・就職を来年にひかえ、女性としてどんな進路を取るか、学び、話し合うために、教官の勧めで初めて来たという。
 その一日は、朝九時から体育館で卓球、バトミントン、体操、フラフープ。ピアノも演奏した。「少人数なので、温水プールはわかしてもらえず、残念」。午後は道具のそろった調理室で、クリご飯、きんぴら、おすましなどの料理実習。夜は進路を話し合い、翌朝は情報図書室で参考になる資料を探した。

〈新聞の切り抜き〉 二階の情報図書室は五十四年(1979)十一月の開設。蔵書約三万冊、世界二十ヵ国の雑誌約五百種、婦人団体のパンフレット約八百点を集めている。同館で開かれた講演のビデオテープを見ることもできる。
 テーブルで、新聞を切り抜いている婦人たちがいた。研修のひとつ。専門職員が「小さくても大きくても、一つの記事は一つずつ台紙に貼って」と指導している。各地の団体や個人は、ほかの人たちがどんな風に活動しているか、知りたがっている。新聞はその最新の情報源というわけで、五十二年(1977)十月からの全国紙、地方紙計五十六の新聞記事が分野別に整理されている。

〈野の花ボランティア〉 ロビーのテーブルなどに、秋の草木や花が小鉢に上品に生けてあった。地元の人が近くから野の植物を採って来て生けているのだ。
 こうしたボランティアは約六十人。施設の案内、通訳、情報資料探しの手伝い、新聞切り抜き、茶や花の講師もいる。嵐山町から週一、二回来るという主婦は「お手伝いより、ボランティアの活動を通じて自己実現しようと考えているんです」と言う。

〈お国自慢〉 九月二十七日夜、北海道から沖縄まで六県五市三町の婦人教育の指導者百六人がロビーに集まった。各地の歌や踊りを思い思いに披露。聞く方も手拍子。男の研修会だったら、酒を飲んでおしまい。どんな交流になるかと思っているうちに、すっかり意気投合した婦人たちは、ほかの地区の人たちとそれぞれの問題や活動を話し合っていた。
 翌日は、大使館勤務や留学で在日中の外国人女性との交流会も開かれた。子どもの教育、衣食住の違いに質問が集まる。交流の場を提供するのも会館の大きな目的になっている。

〈自然の中で〉 講堂や大小会議室がある研修棟へ行くには、本館から、カーブを描いた二つの橋を渡り、日本庭園の中を数分歩く。不便なこと、とつい思う。
 志熊敦子館長は、日常性を断ち切って学ぶためだと説明した。「婦人は家庭という限られた世界に閉じ込められがちです。自由な心で学んでもらうため、まず都会から離れた自然の中に建て、寝所や食堂など、家庭を思い起こさせる本館と研修棟を切り離した。そして、できるだけ自分とは異質の考えを持っている人と交流できるよう、ここに世界の人が集まるよう、全国唯一の施設にしているのです」
 確かに快適な環境で学ぶことができる。交通の便はやや悪いが、宿泊料のみなら千二百円。育児に追われる若い主婦や学生はまだ少ないが、一日平均三百人が訪れる。
 宮城県亘理郡(わたりぐん)亘理町から来たB子さん【仮名。名前、年令略】は、埼玉や東京の人がうらやましい、という。
 「外国の方と交流するなど企画もレベルが高い。それも人材、スタッフがそろっているからでしょう。司書だって十二人。ボランティアも頑張っている。地方でとなると、建物は負けないくらい立派でも、人がいないんです」(前田浩次記者)
     『朝日新聞』1983年(昭和58)10月3日