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武谷敏子の自分史ノート

埼玉県比企郡嵐山町女性史アーカイブ

一歩通信 9号 1992年12月

2010-01-07 12:31:38 | 1992年

   一歩通信 9号 1992・12・25 一歩の会事務局

 師走に入って寒さも本番、新年を迎える準備にお忙しいことと思います。くれぐれも健康に留意して年末をおすごし下さい。

   12月14日の定例会より 出席者13名
★経過報告
1 青い鳥福祉バザーに協力
 11月29日恒例になったバザーに当会から5名が協力しました。
 315万3210円の収益があったことの報告とお礼状が届いております。

  おひるの集い
12月15日 3班担当
準会員13名 お届け2名

メニュー
 かじきまぐろ照りやき(わさび醤油)
 肉じゃが・小松菜の煮びたし・煮豆
 柿とリンゴのサラダ・ゆで卵・けんちん汁

☆いつも一人で食事をしている準会員のみなさんも、大勢での食事は一層おいしいと、いつも楽しみにしているそうです。

2 新年会について
 1月15日(金) 12:00~15:00
 於 おおさわ家 会費4000円
 1月の定例会を兼ねます。
 ※当初の日程が変更になり申しわけありません。

   1月のお花は27日です。忘れずに!

★話し合い事項
1 分別収集に協力
 ごみ減量運動の一環として、分別収集が自治会の事業として12月から実施されました。一歩の会もこの際協力することに賛成、1月から2名ずつ交代で下記の実施日に、自治会衛生部と一緒に作業に参加することになりました。*

 毎月 第2土曜日 午前8時~10時
 自治会館、第1、第2公園前

 一歩の会の連絡網の左側から始まります。1月9日は吉村さん、関根さんが当番にあたります。
 ご都合がつかない場合は、つぎの方と話し合って交代して下さい。
 なお、ご不明の点は武谷までお問い合わせ下さい。
 なお、お花の時に集めていたアルミ缶は今までどおりです。よろしくお願いします。

2 クリスマスプレゼントについて
 毎年、古本市の収益で70歳以上のひとり暮らしのかたがたに、ささやかなプレゼントをして喜ばれてきました。今年も15名のかたにクリスマスのプレゼントを予定しています。(24日には担当者からそれぞれにお届けしました。男性2名に手袋、女性13名にスカーフでした。)

   みなさん、よいお年をお迎えください。

   『一歩通信』9号 1992年(平成4)12月25日

*:1992年(平成4)4月から、町役場に環境課が新設され、ゴミの減量化を目的としたモデル事業が、川島、広野二区、志賀二区で、補助金(年間10万円)の交付により3年間、実施されることになった。(『嵐山町報道』416号 1993年2月)


一歩通信 8号 1992年11月

2010-01-06 15:13:54 | 1992年

   一歩通信 8号 1992・11・20 一歩の会事務局

   定例会より(11月9日) 出席者13名
経過報告
★地域懇談会
 出席者 自治会・民生委員・寿楽会各代表・町保健福祉課長・社協職員
 一歩の会の活動報告のあと、おひるの集いで使用する光熱費の負担について自治会の対応をききました。後日になりますが、自治会から早速次のような回答がありました。
  会館使用料を規定どおり支払うことで了解。(コピー代も同様)
 志賀二区自治会に福祉関係等補助金が町から10万円出ているので、その中から年間2万円を一歩の会にご援助下さることになりました。(町の補助金の期間は3年間)今年度は下期分として1万円をいただきました。
★町の給食サービス(10月26日)
 参加者18名 81食分(1食分463円)
 会員の昼食費は会負担としています。
★古本市・不用品市(16名参加)
 収入 古本 16086円
    不用品 39970円
     計  56056円
 支出 諸経費 14191円
 収益     41865円
★ひなた荘の活動について
 現在、実習生がいるが、一時的なものであること、そのため即戦力にはならないので一歩の会には今までどおり続けてほしい。都合で別なことをお願いすることもあるがよろしく、とのことです。
☆11月29日(日)青い鳥福祉会のバザー
 場所 東松山市役所駐車場 午前8時から
 お手伝いできる方は尾身さんまで。
☆来月の定例会 12月14日

   第5回おひるの集い
11月5日 11時半から13時
準会員12名 担当2班

メニュー
 豚肉のソテー 煮もの 卵やき あえもの
 サラダ(わかめ、柿、春雨) みそ汁 つけもの

☆食後に特別サービスでおまんじゅうが一口ずつゆきんわたりました。とてもおいしくて、「こんなのもいいわね……」との声があちことで聞こえました。

協議事項
1 古本市の収益金の使途について
 例年どおり二区内の70歳以上のひとり暮らしの方に、クリスマスプレゼントをすることにきまりました。品物の選定は担当に一任。
2 賛助会員への対応
 年度末に収支報告・活動報告を配布する。
 おひるの集いに幾人かずつ招待することも考えられる。
3 おひるの集いを実施してきた中で、残金が出ています。これは会員の実費分が加算されたものです。現在4349円ですが、会員に還元する方向で検討します。
4 新年会の予定
 満場一致で早くも決定しました。
 日時 平成5年1月11日(月)
 場所 おおさわ家(好評により再度)
 詳細については12月の例会で。
☆今月のお花は25日です。
☆12月15日は「おひるの集い」3班。

   『一歩通信』8号 1992年(平成4)11月20日


一歩通信 7号 1992年10月

2010-01-05 11:38:35 | 1992年

   一歩通信 7号 1992・10・25 一歩の会事務局

   定例会の報告(10月12日) 出席者15名
1 活動から
 第4回おひるの集い
10月6日 11時半~13時
於 自治会館ホール (1班担当)
準会員10名 お届け4名

メニュー
 ひれカツ ポテトサラダ ごまあえ
 きんぴらごぼう 煮物 みそ汁
 大根のレモン漬け ごはん りんご

 料理にもなれて、時間にゆとりがでてきた。朝8時からの準備をずらしてもいいのではないか。
 準会員さんたちもお馴じみになって、なごやかな雰囲気。

 コロニー
 都合わるく出られない場合、お互いにやりくりして行っている。
 9月26日のレクリェーション大会には、中尾・尾身・河村さんが出席したが、継続した活動が認められていることを感じた。

 ひなた荘
 現在、実習生が大勢いて、入浴介助以外の活動を頼まれた。また、入浴介助について実習生に教えてあげることも多い。

2 社会福祉協議会の給食サービスについて
 今年度2回目の町の給食サービスは10月26日。午前10時公民館集合のこと。
 出来あがった食事は民生委員さんが配ることにきまる。

3 嵐山まつりの古本市・不用品市について
 不用品収集のお願いを、自治会組長さんをとおして回覧する。
 10月30日(金)午後1時半から値札つけの作業(自治会館)
 11月3日 菅中グラウンド集合
 自治会館で荷物を車に積む係りは8時半。

4 手づくり音楽会の協力について
 10年間かかわってきた手づくり音楽会は一歩の会の多忙さから、会としての協力は終わりとする。

5 おひるの集いについて
 ◆お届け用の汁物の容器を検討したい。
 ◆賛助会費を食事代(準会員)の補助にあてる。1食300円とし不足分を補助する。(調味料費は食費に含めない)

提案事項
1 台所器具など必要なものを会で購入しては。
 ※置場所を考えて検討したい。
2 年1回くらい賛助会員と一緒に「おひるの集い」のメニューで食事会をしたらどうか。
 ※賛助会員38名という人数を考えるとむずかしいが、いずれにしろ、収支報告や、一歩通信の配布など賛助会員への対応は考えていきたい。
3 メニューは班単位でつくったらどうか。
 ※メニュー係りが集まることで、それぞれの班との調整をしたり、班ごとにメニューが固定しないような役割りがあると思えるので、とりあえず1年間続けてみる。

   おしらせ
 準会員の神保さんが、都合で当分お休みします。

   次回例会 11月9日(日)

   『一歩通信』7号 1992年(平成4)10月25日


一歩通信 6号 1992年10月

2010-01-04 11:34:00 | 1992年

   一歩通信 6号 1992・10・4 一歩の会事務局

 9月に入っても例年になりきびしい残暑でしたが、「暑さ寒さも彼岸まで」、ことわざどおり秋の訪れを感じさせる今日この頃です。

   定例会のご報告(9月14日)
出席者15名
★嵐山まつりの古本市について
 自治会夏まつりで残った古本が多いので、不用品を主に集めることにして、ご協力のお願いを配布する。
★バスハイクについて(9月29日)
 七草寺めぐり(長瀞)
 昼食・「柳家」(奥秩父荒川)
  食事代5000円
★町の給食サービス
 10月は予定どおり一歩の会の担当、日程を26日とし、詳細は後日。
★弔慰金について
 元寿楽会会長大橋さん(8月3日)と準会員房ハル子さん(9月14日)が相ついで永眠されたのに伴い告別式に出席する。
 今後の問題として基本的な弔慰金の額を決める必要があるのではないかと、検討の結果、下記のように決まる。
  会員・家族、準会員、渉外的 原則として5000円
★コロニーレクリェーション大会に出席
 期日 9月26日 午後2時~7時
 出席者 中尾・尾身・河村

   次の例会は10月12日です

   第3回おひるの集い
9月24日(木)11時半-13時
於 自治会館ホール (3班担当)
準会員10名、お届け4名

メニュー
 さばの竜田揚げ ごまあえ
 オムレツ 煮もの 酢のもの
 しめじごはん お吸いもの ぶどう

主婦歴ン十年のベテランぞろい、皆さん手際よくこなして、定刻前に走上がりました。お互いに料理のコツや、チエの情報交換もあって、作業をとおしてのメリットは大です。

 次回 10月6日 担当1班

   新しく入会なさった方のご紹介
1 準会員
 菊地文吾 菊地せん 坂田マツ
2 賛助会員
 坂田節子 町沢孝洋

   七草寺めぐり・準会員4名といっしょに
 危ぶまれた空も何とかふられずに、七草寺のすべてを回ることができ、秩父路に初秋を満喫してきました。(参加者21名)

   『一歩通信』6号 1992年(平成4)10月4日


一歩通信 5号 1992年8月

2010-01-03 10:58:32 | 1992年

   一歩通信 5号 1992・8・1 一歩の会
 夏本番の訪れとともに連日きびしい暑さでいささかうんざりしますね。
 8月の定例会はお休みになります。
 みなさん夏まけしないよう元気で次回9月14日の定例会でお会いしましょう。

   定例会(7月13日)で話し合われたこと
 出席者16名
★今年度の行事について
1 おひるの集い
 今のところ月1回とする(8月はお休み)
2 バスハイク(町のバスで日帰り)
 9月29日(火)ときまる。場所は検討中
3 町の給食サービス
 今年度第2回目の担当は10月の予定
4 嵐山まつりの参加について
 いままで毎年行ってきた古本市を今年はどうするかと検討された結果、地域の行事への協力、また本を集めておいてくれている人もいる、プレゼントを楽しみにしている方を考えると行うほうがよいとの意見が多く、今年も古本市を実施となる。
★おひるの集いについて
1 1回目の食事代(実費)は400円。
2 道具が不十分ということで、炊飯器と卓上コンロは今後も必要なので、一歩の会として購入することになる。
3 配達のための容器は今後の課題となる。
4 会食の容器は当分いまのまま使いすてを使用する。

   第2回おひるの集い
7月23日 11時半より13時まで
於 自治会館ホール (2班担当)
準会員参加者8名、お届け3名
メニュー
 とり肉だんごあんかけ、酢の物、かきあげ、煮物(かぼちゃ、にんじん、いんげん)、メロン、みそ汁
担当のみなさん、暑い中ほんとうにご苦労さまでした。
おねがい
 当日の出欠が、はっきりしていないと材料の仕入れが困るので、出欠の連絡はキチンとお願いします。

   おしらせ
◆8月のお花はお休みになります。(次回は9月16日)
◆7月1日発行の一歩通信に、献立係りのメンバーの中に、中尾幸子さんが抜けていました。お詫びとともに、訂正いたします。
◆コロニー嵐山郷に行く人が、第1週は2人でしたが河村さんが活動に加わることになり3人になりました。

   『一歩通信』5号 1992年(平成4)8月1日


一歩通信 4号 1992年7月

2010-01-02 11:41:37 | 1992年

   一歩通信 4号 1992・7・1 一歩の会
 うっとうしい梅雨空がつづいていますが、お元気にお過ごしのことと思います。
 ご承知のように、一歩の会では新年度より新たに「昼食の会」が実施されることになりました。いままでの経過をおしらせします。

 4/7 民生委員・自治会・寿楽会・生協の代表の方に集まっていただき協力をお願いする。
 4/13 お年寄りを招待して、シュガーレディ(冷凍食品)の試食会を行う。午後、定例会
 5/2 事務局会議
 5/11 定例会(「昼食の会」実施にあたって入会のお誘いを全戸配布する)
 5/25 町社協の給食サービスを初めて担当、実施する。次回は10月の予定。
 6/2 事務局会議
 6/8 定例会(賛助会員に礼状を配る)
 6/10 メニュー係打合せ
 6/18 第1回昼食の集い

   6月24日現在の各会員数
 ◇正会員 31名
 ◇準会員 12名
 ◇賛助会員 36名

   定例会(6/8)で話し合われたこと
 ★食事の容器について、使いすてにするか、ながく使える弁当箱にするか。
  * 弁当箱購入の方向で検討中。
 ★経費について、実費500円(1回)は、妥当な金額なのか、どうか。
   *とりあえず第1回を実施してみる。
 ★正会員の中で、他の活動で精いっぱいの場合、昼食の会は参加しなくてもいい。無理をしないで続けていく。

   第一回 おひるの集い
 6月18日(木)11時~1時
 於 自治会館ホール
 参加者9名(準会員)
 1班担当
 メニュー かぼちゃのコロッケ・卵やき・和風サラダ・塩鮭・煮物(竹の子、ひじき)・おすまし
 ひとこと
  朝8時殻準備にかかったのでスムーズにできました。和やかな雰囲気で、みなさんがおいしそうに召し上がって下さいました。

   よろしく!
 新しい仲間を紹介します
  塩見美代子
  中田邦子
  岡野瑠璃子
  渋谷登美子
  保泉町子
  山田てい子
  大工原三千代
  久保田光子
  浜田春子

 以下は事務局を担当するメンバーです
  会長 武谷敏子
  副会長 尾身節子・富樫敏子・井上睦美
  会計 吉村陽子・中山富子
  ※献立係 田中礼子・富樫俊子・関根マサ・西野万亀子
  ※広報係 森恭子・里見俊佳
   (※印は必要に応じ参加。他に班長も)

   『一歩通信』4号 1992年(平成4)7月1日


一歩の会「おひるのつどい」始める 1992年

2009-02-21 23:58:50 | 1992年

   地域とともに一歩ずつ
 一歩の会では、今年度より七十歳以上の一人暮らしの方との「昼食会」をスタートしたというのでお話しを伺いました。
 一歩の会とは、地域婦人会のともろう会から独立したボランティア活動の会で九年になります。
 地域の高齢者問題を考える会として発足し、一歩(いっぽ)ずつ進もうというので、「一歩の会」という名称がつきました。
 第一回の「おひるの集い」は、六月十八日に行なわれました。メニューは、おとしよりの方が好まれるものを、六、七品きれいに盛り付けられました。大勢で一緒に食べる楽しさ、おとしより同志の交流、そして若い人とのコミュニケーションとして、和(なご)やかな昼食会でした。
 ちなみに、今回のメニューは四百円で出来上がり、さすが主婦の腕前です。
 又、自治会館へこられない方には配達もし、大変感謝され喜ばれました。このような交流の中から、おとしよりの要望が聞けたり、一人暮らしの方が安心して暮らせる手助けができればと思っているので、気楽に声をかけてもらいたいそうです。
 一歩の会では、二人一組で毎週ひなた荘へ入浴介助、嵐山郷やおにの家へもお手伝いに行ってます。
 ボランティア活動を長く続けられるコツは何ですかの問に「自分一人では何もできないけれど、グループでローテーションを組んでいるのでやれます」と爽やかに話されました。
 高齢者問題や障害者問題に取り組むには、地域と行政との密接な連携が必要であることを感じました。また、青年層や男性がボランティア活動に参加してくれたら素晴らしい思いました。
 行政はどう見ているのかな。
     『嵐山町報道』410号 1992年(平成4)8月1日


十年のこと 縫田曄子 1992年

2009-01-08 13:39:47 | 1992年

 「館長が嵐山に来られたのも何かの御縁ですから、嵐山の女性たちのために何か残して下さいませんか。たとえば、年に二、三回話をして下さるとか。」
 こうおっしゃった関根茂章前町長のお言葉を今も鮮明に覚えています。一方的に大勢の人に話をするよりも、少人数でも町の核になる女性たちとの交流をもちたいと「読書グループはどうでしょうか」と申し上げ、月に一度、土曜日の午後、公務が終った後に集まる読書会が始まりました。およそ文学、思索とは縁遠い私が読書グループを主宰することなど、おこがましいことは承知でしたが、一冊の本を手がかりに女性の生き方を考え、話しあいの機会をもちたいと思ったのでした。やがてテキストの選択についてグループから積極的な提案が出るようになりました。
 野上弥生子「森」もそのひとつでした。率直に言って「森」が提案された時、私にはためらいがありました。何故なら作家、思索家として著名な野上氏の作品を私自身どの程度読みこなせるか自信がなかったからです。そのとまどいは一冊を読み終るまで続きました。今もこの重厚な長編を十分に理解したとは思っていません。今回この学習の成果を一冊にまとめることになり、その時々のコメントを読み返しその思いを新たにしています。十分な役割りを果たし得なかったことを恥じていますが、あえて手を加えることは避けました。この程度の役割りしか果たせなかったとしてもそれは事実であり、「事実を伝え、真実を語ること」は私の生涯の課題でもあるからです。
 「グループ花」の発足から十一年の月日が経ったことに改めて感慨を覚えます。グループの発足後二年、退職の時が読書会の終りと思っていました。しかしグループの中から月に一度新宿の私の事務所へ出かけても続けたいという声が上がりました。十数人が移動するより一人が動く方が合理的だからと月に一度の嵐山通いが十年近くなりました。最初は私も参考書を探し、調べることにも時間をかけましたが、ここ数年、私は全くグループの皆さんの学習に頼り、皆さんが調べたことをメモし、皆さんのコメントに耳を傾けています。それぞれに多忙な生活の中を会館の図書室をフルに活用し、ある時は関連の地を訪ね学習を深める姿に感嘆しています。
 十一年教えていただくことが多かったのは、むしろ私の方でした。読書会を通じての交流も私には貴重なものでした。公務で会館へ往復するだけではふれることが出来なかった嵐山のコミュニティにも、グループの皆さんを通じ接することが出来ました。この機会を与えて下さった関根先生に心からお礼を申し上げると共に、グループの皆さんの真しな学習への取りくみに改めて敬意を表したいと思います。
     グループ花『学習の記録 「森」をテキストとして』1992年(平成4)2月


グループ花『学習の記録 「森」をテキストとして』出版を祝って 関根茂章 1992年

2009-01-05 21:41:01 | 1992年

 縫田先生が国立婦人教育会館の初代館長としてその基礎づくりに多忙の日々を送って居られる時、私は地元の町長でした。そして心臓強く、わが町の婦人を是非ご指導いただきたい、年に二-三回でも結構ですからとお願いしました。日本の第一級の方である上に、その素晴らしい人柄を心から尊敬していたからです。
 私は常々よいまち(くに)とは、よい人の住むところであると信じています。よい人とは自己を高めることに、真実を求めることに厳しく、他人を思いやることにあたたかい心をもっている人であると思っています。
 わが町の婦人を縫田先生の人柄に触れさせよう。ここから新しい文化が築かれてゆく。こう念願いたしました。
 幸い先生のご厚志により「グループ花」の誕生となりました。昭和五十五年(1980)四月でありました。
 以来十一年余、倦むことなく学習が続けられて来ました。この間、明治、大正、昭和の何人かの女性の生きざまが社会的、女性史的視点から追求され、学ぶことの苦しさと楽しさを味わわれてこられました。そして開設十年を記念する今回の「森」の学習成果の刊行となったわけであります。それは地道な努力の足跡であり、メンバーによる手づくりの文化の創出であります。そしてまた真の文化を探求する旅程の一里塚ではないかと考えられます。
 歩みつづけてこられた学習の旅程を、全くの奉仕の中でいつも深い愛情を以ってお導き下された縫田先生の学恩に対し、また熱心にとりくんでこられたメンバーの努力に対し、心からの敬意を表する次第です。そして、この間に結ばれた学縁は各々の人生に於ける最大の宝物ではないかと察する次第です。
 ドフトエフスキーが一八六一年、聖ペテルブルグの自由闊達な雰囲気の中で、数人の仲間とヴレーミヤ(時代)という雑誌を創刊しました。このグループはポチヴエンニキ(土に根を下ろした人々)と称しました。固有の大地にしっかりと根を下ろした時、或いはしつかりと根を下ろした人々からのみ、真の生命力を獲得することができると強調しています。
 「グループ花」は嵐山の、埼玉の、日本のポチヴエンニキ、しっかりと大地に根を下ろした人々のグループであってもらいたいと、心から期待しています。
     グループ花『学習の記録 「森」をテキストとして』1992年(平成4)2月