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SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

弔辞

2005-09-18 06:08:56 | 小沢・小山田
過去から未来から 誰もみな時を合わせる
遍く年月の 響きを重ねて

怖れることなく 悲しみを越え
そっと目を閉じ 耳を澄ませる

誰かを悼む火の 煙る炎 高く高くと
燃え立つ僕はまだ 慈しみの中

船は海をゆく とても遠くへ
過去と未来より 飛ぶ風を蹴って


       「旅人たち」~小沢健二


月が満ちて行くのを感じていたかしら
秋が深まるのを感じていたかしら
お疲れ様
ゆっくり休んでくださいね

          ~南無さんの愛犬、玄之介さまへ


3p.m.op

2005-09-03 09:05:29 | 小沢・小山田
午後3時の作戦会議で

今からの予定を白紙に戻すと決めた

ブルゴーニュを手に入れた僕ら

恐いものなんてない

夏と秋の交差点

強い日差しとやわらかな風

歩みを、止めて!

ちょっとだけ時間を止めてみる

喧騒は止み、静寂が訪れる

聖諦は彼方に

運命と祈り

憧れと苛立ち

どんな花束にしようかと思う

そんなことばかり、考えている





夢が夢なら

2005-08-19 03:44:48 | 小沢・小山田
刹那
小沢健二
東芝EMI

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『LIFE』以降、95・6年のシングルコレクション。
(「夜と日時計」のみ1st『犬』の頃)
思うにこの頃が、小沢が最も輝いていたときかもしれない。
このシングル量産期が。
私には、不思議とこの頃の小沢のテンションに違和感(=若さゆえの気恥かしさ)を感じない。
小沢はこの頃にしかできないことをやってのけた。
公然と、胸を張って、これ見よがしに!
そして、小沢は大人になった。
それもまた、カッコイイ♪
今日、坂を登りながら「夢が夢なら」を聴いていたら、

あ、そうか、これは小沢の演歌なのか。そういえば「川の流れのように」そっくりだなぁ。

と思ったのでした。

ちなみに私が買ったのはこのジャケぢゃない。
横に流れてるヤツ♪
3種あったのですよ・・・。

小沢がついに動いた

2005-08-19 02:27:38 | 小沢・小山田
父である小沢俊夫さんの雑誌、「子供と昔話」に10月から

小沢の「うさぎ!」が連載になるらしい。

折しも丁度、10年ほど前にオリーブで連載していた

DOOWUTCHYALIKE(ドゥーワチャライク=勝手にしやがれ)を

読んでいたところにこの朗報!

そうだよね、小沢は生きているんだ。

なんて思ったりした。

音楽小説なんていいかも。

プーシキンの詩小説に倣って。

小沢は、小沢にしかできないことをする。

いつでも。


或る天才詩人の作品

2005-08-08 03:31:40 | 小沢・小山田
「猫っかぶり、犬ぬぎ」

猫っかぶり
犬ぬぎ
猫だまし
犬だまされ
猫じゃらし
犬じゃらされ

警察の犬
(密告者という意味)
警察の猫
(これはただ飼われているのだろう)
犬のように鼻がキク
猫のように鼻がキカナイ

猫っかわいがり
犬いじめ
招き猫
招かれ犬

ニャンともワンダフル



ねー?
スゴイでしょう?
スゴクない?

さてこの天才詩人は誰でしょう??


世界は僕のもの

2005-05-16 13:19:57 | 小沢・小山田
世界は僕のものなのに!

~Fripper's Guitar

世界は僕のものなのさ

~Fishmans



バブル、バブル以降。

と片付けてしまっていいのだろうか・・・。

フリッパーズ解散の年にデビューしたフィッシュマンズ。

音楽的には違うものの、世代は同じ、で、世相を表わすという点では、

こうも違う。

フリッパーズの苛立ちと、フィッシュマンズの諦念の入り混じった解

放感。

私の感覚では、フリッパーズへの憧れ、フィッシュマンズへの同化を

感じる。

どちらも、僕をひどく動揺させる。

刺激的な動揺。




退屈も嘘も切り取れるロマンチックに!

2005-04-25 15:49:22 | 小沢・小山田
カメラ・トーク
Flipper`s Guitar
ポリスター

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4月の終わりの涙を僕らは誇りに思う♪

永遠の名盤。

フリッパーズは三枚のアルバムを残して解散したけれど、どれも甲乙

つけ難い・・・。

ただ、今の季節から初夏にかけてはこの、『カメラトーク』を♪

大声で歌ってマス。

Lennon = McCartney

2005-04-10 03:38:12 | 小沢・小山田
僕にとっての、Lennon = McCartneyは、小沢=小山田だ。

なんて言ったら、ビートルズ世代に怒られるかな。

てか、誰?ってことにもなるかも。


ほんとのことが知りたくて
嘘っぱちの中旅に出る
イルカが手を振ってるよさよなら
真珠と眠りと向う見ずを
逆さに進むエピローグへ
君がわかってくれたらいいのに いつか

「DOLPHIN SONG」


『LIFE』を聴いて街を歩こう

2005-04-06 13:20:33 | 小沢・小山田
LIFE
小沢健二, スチャダラパー
東芝EMI

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10年前の僕らは胸を痛めて 『LIFE』なんて聴いてた

10年経っても変わらない 相変わらず『LIFE』聴いて

LIFE IS COMIN' BACK!!

て叫んでる

夜がどんなに長くても 朝が来る光を待ってた

覚悟をきめた口づけは甘くとろけて 恋の次第は盛りあがるのさ

春の夜 ドアをノックするのは僕の爆発するアムール

七色に輝くすてきなデイズ 続くのさ

こんな恋を知らぬ人は地獄へ落ちるでしょ


みんなが待っていた雨の中、走り出す

そして君は旅に出る

あふれる幸せを僕は祈る

せつなくてせつなくて胸が痛むよ

ぎゅっと抱きしめて、涙をこらえる

I'm ready for the blue・・・

君とずっと眠りたい

おやすみなさい、仔猫ちゃん

静かに降り続くお天気雨

いつか思い出すかな?

君の真珠みたいな涙のつぶのひとつひとつ 僕の舌の上で消える

それでも 愛し愛されて生きるのさ

ココロのベスト10第一位は こんな曲だったよね?




Marvin is 66 JMB連携TB企画 第37弾 /We Love Marvin!

2005-04-05 12:13:20 | 小沢・小山田
99年、モータウンからマーヴィン・ゲイのトリビュートアルバム

「Marvinn is 60」

が出た。

それまで、「私はマーヴィンゲイ?誰?」というお恥かしい状況だった。

何故、そのリリースを知ったか、それはなんと小沢健二が参加(当然、

というべきか日本盤のみのボーナストラックだったけれども)するか

らであった。

かれはこのアルバムにこんなコメントを寄せている。


Marvinは繊細な知性と、孤独と、それから性愛の輝きを、黒人音楽の
最高峰の1つに昇華しました。このアルバムはその彼が残した美の設
計図を基に現在のMotownに関わっているおおぜいのアーティストが
豪華に官能的に、録音したものです。


小沢は「got to give it up」をなんと自ら日本語詩に訳して歌った。

折角だから、以下に。


あなたと行ったパーティー あの頃
心若く 駄目でした
体はやりたい
壁のそばに立って 誘うよ注意

そんな風にするうち
おとなしくしてちゃダメと
わかったよ
燃えるように熟れてる
その形 無駄にしてる

動いてきれいに 踊ろう
腰の振り かわいい
一人ぼっちは寂しいから
物思い ちょっと好きだから

今夜パーティー どうぞ
沈ませてあなたの底

動いて 回って 突きな

腰と腰一つに
美しい人ばかり 集まる日
女の子たち 遊ぶ

その瞳 どう見ても
やりたいのは一緒 我慢しても ほら…

踊ろうよ ねえ その気なら
踊ろうよ 愛 その気なら


スゴイ訳詩だ!!

ところどころ原詩を意識した空耳的なところがカワイイとすら思える。

さすがは小沢、「ただ訳すなんて芸のないことするワケないじゃん」

というトコが堪らない。

小沢のことはさておき、私はトリビュートアルバムがあまり好きでは

ないのだけれども、エヴァンスに関してはつい買ってしまう。そして

大抵、失望する。結局はエヴァンスの偉大さを再認識するだけなのだ。

それは、マーヴィン・ゲイにおいても同じだった。

小沢のことばかりで、ほとんど彼について触れなかったけれど・・・。

一番好きな曲は、

「mercy mercy me」

ということで♪

マーヴィン・イズ60
オムニバス, 小沢健二, エリカ・バドゥ, ディアンジェロ, ブライアン・マックナイト, ウィル・ダウニング, ジョンB, プロファイル
ユニバーサルインターナショナル

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海へ行くつもりだった

2005-01-24 13:31:58 | 小沢・小山田
あのときの涙のワケを君に話そう

雪が僕らを覆い隠してしまえと、呪った夜に、僕は墓場を荒らして

夜が明けて行くのを待っていた

一度乗り込めば、二度とは戻れないと知りつつ、

マシンガンで打ち抜く代わりにバスタブにCANDYをぶちまける

海へいくつもりじゃなかった、なんていい訳に過ぎないのサ

LOVETRAINはもう運行していないってさ、そんなの嘘に決まってる!

僕たちのパレードに、向こうの見えないほどの花束を放り投げて、

永遠にzeroを目指すのかもね

1000回目のキスは投げることにして、午前3時には、海に着くはずだっ

たのに、僕がいけなかったんだ。

oh,silly me・・・

言葉はいつもから回りして、言いたいことは、ちっとも言えやしない

同じことただ繰り返す、僕らの物語に膝ついて祈る

月の光を受けて、自動筆記者が笑う

世界塔に登ろう!

やわらかく死んで行く、僕たちは叫ぶ

ああ、この気持ち、あなたにしか、わからないだろう

アイスクリームは、溶けだした

時間はないんだ、さぁ、早く

slideは続くけど、上手く伝えられたと思うんだ

どうかな?

どうかな?

叫び声の中、蹴っとばすためのブーツはいて歩くよ

love and dreams for all

言いすぎた嘘じゃないんだ

そして、1001回目のキスをする

僕は、海へ行くつもりだったんだ






―上は、フリッパーズギターの歌詞の翻案というか、単なるコラージュ

なんですが、自分としては結構気に入っていたりして、また引っ張り

出してきた訳であります。

一応、込められた意味というのもあるんですが、きっとわかるわけない

ですよね。勢いに任せて、一気に書くというのは快感で、あまりできる

ことではないのですが、こういう切り貼りなら出来るんだと思う。

ココロに浮かんできたものをどんどん書き出して無理矢理仕立て上げる

、あ、コレを自動筆記的とでもいうのかな。

兎に角、小沢の詩は、痛くて、切なくて・・・。

『犬は吠えるがキャラバンは進む』は朝に聴くべきだったんだ。

2005-01-24 08:13:42 | 小沢・小山田
小沢の1stであるこの作品、今では、『dogs』とタイトルとジャケ違い

で発売されている。(はずだ。小沢の棚を最近見ないのでわからないけ

ど)

旧盤には、小沢自身による長めのライナーノーツが歌詞カードに載って

いる。新盤には載ってるのかしら?これは、当時の彼の思いが凝縮し

た素晴らしく、涙なしには読めない「無駄口」だ。

また、朝っぱらから目に涙を溜めている、バカな自分がいるよ・・・。

全て引用したいのだけれど、ここは・・・、という所を挙げてみたい。



芸術について僕が思うのは、それはスーパーマーケットで買い物をす

るようにアレとコレを買ったからカゴの中はこうなるというものではなく

て、アレもコレも買ったけど、結局は向こうから走ってきた無限大が

フュッと忍びこんで決定的な魔法をかけて住みついてしまったどうしま

しょう、というようなものではないかということだ。(略)

どうかこのレコードが自由と希望のレコードでありますように。そして

このCDを買った中で最も忙しい人でも、どうか13分半だけ時間をつくっ

てくれて、歌詞カードを見ながら“天使たちのシーン”を聴いてくれま

すように。(略)

誰もが知っていることだけど、夜は明ける朝は必ず来る。もし朝が来て

眩しすぎて嫌になってしまったら、それでもしその日休むことができた

ら、夕方まで寝てしまってから起きて散歩にでも行くかお酒でも飲むこ

とにしよう。



このとき24、5の小沢の「現在地」が生々しく感じられる。同時に、こ

れを読み、聴いていた20そこそこの甘ったれた自分の姿もまた、ある。

苛立ち、焦り、祈り。

夜は、明ける。(以下、小沢の詩のコラージュ)



昨日と今日がくっついてゆく世界で

鮮やかなフレーズを誰か叫んでる

手を伸ばすよ

この星の現在位置

にぎやかな時代に落ちてくる朝

それでここで君と会うなんて予想もできないことだった

月は今 明けてゆく空に消える

君や僕をつないでる緩やかな止まらない法則(ルール) ずっと



さてさて、朝が、来た。

登校する子供たちの声と

小沢の声に耳を傾けて、この朝が嫌になったりしないことを誓う。

「物語のはじまりには 丁度いい季節になっただろう」