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☆ 認知症の症状あれこれ

2016-05-14 08:29:16 | 日記
「ぶらり車イス紀行」  その693
☆ 認知症の症状あれこれ


 認知症の典型的な症状の一つに記憶障害がある。それは、誰しも年を
取れば、人によって違いがあるもののもの忘れをするようになる。それ
が、認知症によるもの忘れであれば、記憶が欠落して、うっかりの範囲
を超えて日常生活に支障をきたす。例えば、スーパーで買い物をして、
レジ袋に買った物を詰めるとき、台の上の物が自分が買った物と他人の
買った物との区別がつかなくなったり(泥棒と間違わる)、また、職場
で部下に指示を出すのに、1時間前に言った指示と全く違う指示を出し
てしまう(部下に相手されなくなる)など、本人は自分のもの忘れに気
づいて、強い不安とストレスに陥ることがある。その一方で、ちょっと
したミスはすぐに忘れると言って、割り切っている認知症の人もいる。
こうした記憶障害は、人とのやりとりで周囲をイライラさせる元であり、
本人をパニックに陥れたりする。

 さらに、記憶障害に関連して、時間の認知機能障害がある。例えば、
町内会の役員を務めていた人が、町内行事の日程が分からなくなって、
町内の人々とトラブルを生じさせる。ところが、時間の認知障害は記憶
障害がある人だけに生じるものではなく、記憶障害がなくても、過去に
起きた事例もある。この場合、時間の距離感がつかめないと表現される。

 また、記憶障害は、空間の認知機能障害にも変化が生じさせる場合が
ある。それは、物と物との距離や位置関係の把握が難しくなって、字が
きれいに書けなくなったり、自宅のトイレの場所が分からなって浴室や
ベランダで用を足すことになったり、広いオフィスの中での移動が難し
くなったりする。それと、空間の認知障害があると、車の運転も難しく
なり、路上では左右どちらかに偏ったり、車体をこすったりすることも
ある。

 そして、記憶障害の前触れとなるのが、匂い・臭いが分からなくなる
臭覚障害である。最初は、甘い匂いは分かるが嫌な匂い(排泄物など)
が分からない。しかし、次第に甘い匂いも分からなくなって、味覚にも
影響が出てくる。そうなると、料理をするときに味覚が分からないので
味付けに困る。しかし、アロマオイルの匂いがわかる程度に回復したこ
ともある。
 まだまだ続く……。
                    たかし  でした。

☆ 誰も認知症と信じたくない

2016-05-11 09:54:28 | 日記
「ぶらり車イス紀行」  その692
☆ 誰も認知症と信じたくない


 本人や家族が異変に気付き、認知症と診断された病院に至るまでに、
比較的長い期間を要している。それは、職場の人やデイケアの看護師に
勧められて病院を受診し、すぐに診断された人もいる一方で、ある家族
では、認知症を疑いつつも、葛藤があってなかなか病院に連れていけな
かったとか、病院に連れていこうとしても、本人が抵抗したと言う。

 また、当初は、うつのような症状が出て、うつ病の治療をしていたが、
一向によくならないので、ほかの病気や認知症を疑いだし、かかりつけ
の医師の紹介や自分たちで別の病院を探すなどして、現在の認知症の診
断を受けた病院にたどり着いた。特に、若年性認知症の人やその家族は、
年齢的に最初から認知症を信じる人は少なかった。それに加えて、認知
症の疑いが出たときに、それが年相応の機能低下なのか、治療を要する
病気なのかを区別したり、認知症以外の病気であると判断するのは難し
い。だから、誰も最初から認知症とは認めたくなかった。

 そこで、認知症の専門医は、様々な検査方法がある中で、次の3つの
検査方法から、認知症の簡単な診断基準としている。
(1) 症候学的検査:
症候学的検査は、医師が問診や行動観察を通じて、その人に認知
症特有の症状が出ているかどうかを診断する。
(2) 神経心理検査:
神経心理検査は、主に認知機能の状態を調べるために行なわれる。
検査方法は、様々な種類の簡単なテストによるデータを、症状の
有無と程度をスクリーニング(ふるい分け)して診断する。
(3) 画像診断検査:
画像診断検査は、脳の萎縮の程度や病変部位の違い、血液の循環や
代謝の違いを診断する。脳の形の変化を見るMRIやCT検査で、
脳の萎縮を診断する。

 しかし、検査を受ける環境によって、検査の点数が変わることがあるの
で、それだけで認知症の重症度について確定的することはできない。
 でも、誰も認知症にはなりたくない。
                      たかし  でした。

☆ 認知症は誰が気付く

2016-05-08 08:35:38 | 日記
「ぶらり車イス紀行」  その691
☆ 認知症は誰が気付く


 認知症とは、生まれてから正常に発達してきた精神機能が、日常的
に使う中で自然と減退・消失してしまい、日常生活・社会生活が円滑
に営めない状態と言われています。だから、年齢を重ねると症状が出
てくると言われている。つまり、後天的原因(生まれてから後の原因)
により生じる知能の障害である。それに引き換え、生まれてた時から
持っている症状を先天的原因と呼んでいる。

 そこで、認知症の初期症状としてよく言われているのが
・何度も同じことを言ったり聞いたりする。
・相手の名前やものの名前がでてこない。
・以前はあった関心や興味が失われる。
・置き忘れやしまい忘れが多くなる。
などがある。でも、こうした症状に、最初に気付くのは家族など身近
に暮らしている人たちが多いが、異変に気付いていても、本人への配
慮・遠慮があって、認知症と疑っても、すぐに医療機関に受診を勧め
たという家族は少ない。なぜなら、たまたま体調が悪い、年齢相応の
一時的な問題などと思って、医療機関の受診を勧めないようである。

 しかし、認知症の受診の後、多くの家族が、思い当たる節があった
と話す。でも、いつから認知症の症状が始まったのか、はっきり覚え
ていない人もいる。それは、一緒に暮らしていないために気付くのが
遅れる場合があるし、毎日一緒にいるから気が付かない場合もある。

 ところが、家族よりも本人が先に異変に気が付いて、自ら受診した
場合もある。それは、典型的な例の、外出の際に目的地にたどり着け
ない、帰ってこられないといった物忘ればかりでなく、本人が違和感
を感じている『自分が自分でないような感じ』『ものが見えていても
そこにないような感じ』など、実際にうまく説明できないことも多い。
だから、早くから異常に気づいても、その不安を誰にも話せずに、
自らの中に封じ込めてしまう人、また、日記に書き残していた人もい
る。しかし、それらを後で気付くことになる家族はどう思うのか?

 しかし、認知症の疑いが生じたときに、年相応の機能低下なのか、
治療を要する病的な変化なのか、認知症以外の病気なのか、判別する
のは難しい。だから、早めの医療機関への受診が大切である。
                    たかし  でした。

☆ 『タックスヘイブン』を研究する②

2016-05-05 08:12:28 | 日記
「ぶらり車イス紀行」  その690
☆ 『タックスヘイブン』を研究する②


 世界的にタックスヘイブン問題が、注目を集めている今、世界各地
で莫大な利益を上げている多国籍企業と富裕層が、タックスヘイブン
を利用して巨額の租税回避(税逃れ)をしている。例えば、世界的に
有名なスターバックスやアップルなどの、大企業の税逃れが明らかに
なっている。だから、イギリスでは
「私はスタバよりたくさん納税した!」
と怒りを爆発させるイギリス市民も出ている。

 タックスヘイブン問題は、日本でも例外ではなく、アップルやグー
グル、アマゾン、マイクロソフトなど、一流の多国籍企業がタックス
ヘイブンを利用して税逃れを行っている。それが、『パナマ文書』で
明らかにされた。それは、典型的なタックスヘイブンの地として知ら
れるケイマン諸島に、アメリカに次ぐ世界2番目の巨額の投資を行っ
ており、税金を納めるべき多国籍企業と富裕層が税逃れをしている。
そこで、それらの企業名を見ると、日頃、表面に出てこず陰に隠れ
ている企業名(一般的に、納税をしていて、健全と思われる企業)が
多く出ている。でも、それらの企業の特徴は、常に競争の表舞台には
出てこずに陰で暗躍しているように思われる。

 しかし、日本では、以前から、法人税の税率が高いため、少しでも
税金を安くしたいとの思いから、本社や生産拠点を海外移転する動き
が出てきた。これに対し、政府は、海外に移転をする前に、法人税の
税率を引き下げて、引き留めに躍起になった。そんな中、日本政府は、
税収不足と財政難などを理由に、消費税の増税と社会保障費の削減を
押しつけている。ところが、今回『パナマ文書』で公にされたものと
は、比べ物にならないほど額が小さい。それほど、今回流出された『
パナマ文書』は、世界を揺るがすものであった。

 しかし、今回の『パナマ文書』の流出は企業に止まらず、個人にも
大きな影響を及ぼしている。
これに対し、財務省の麻生大臣は、暴露された各国首脳らを
「疑惑が事実であるとするならば、課税の公平性を損なうことになる
ので問題だ」
と懸念を示したものの他人事のように聞こえたのは、私一人だけか?。
                    たかし  でした。

☆ 『タックスヘイブン』を研究する①

2016-05-02 07:01:00 | 日記
「ぶらり車イス紀行」  その689
☆ 『タックスヘイブン』を研究する①


 世界中の有名人が震撼している『タックスヘイブン』は、外国
資本や外貨獲得を目的に、税金を無税、または、極めて低い税率
にして、企業や富裕層の資産を誘致している国や地域のことを、
日本語では、租税回避地と呼んでいるが、国際的には、まだ明確
な定義は確定していない。

 1998年にOECD(経済協力開発機構)は、有害な税の競
争という報告書で、早い段階で判断基準を示した。
(1) まったく税を課さないか、名目的な税しか課さない。
・『タックスヘイブン』の最大の特徴。
(2) 情報公開を妨害する法制がある。
・『タックスヘイブン』の国は秘密保護法がある。
(3) 透明性が欠如している。
・持ち主がはっきりしないとか、匿名の預金や基金がある。
(4) 実質的な活動が分からない。
・ペーパーカンパニーでも設立が認められる。
以上の4つの判断基準を示したが、現在は(2)と(3)だけに絞
られている。つまり、情報公開と透明性だけを『タックスヘイブン』
の判断基準にした。

 そして、『タックスヘイブン』として選ばれる理由は、
(1)無税、あるいは、極めて低い税率であること。
(2、法的な規制がないか、あっても極めて緩い。
・税だけでなく、金融規制や法人設立規制など、簡単に法人が
設立できる。今回問題になっているケイマン諸島は代表的な
ものである。また、1つの国の中にありながら、別の緩い法
律体系が適用されている。
(3)透明性が欠如している。
・誰のものか分からない、誰の会社か分からないなど、秘密が
守られている。
特に(3)の理由から選んだのに、2015年にドイツの新聞社『南
ドイツ新聞』に秘密が漏れる事件が発生した。
 ―― 次回につづく ――
                 たかし  でした。