「ぶらり車イス紀行」 その509
☆ 木曾の御嶽さんは『ナンチャラホイ』
木曽のナ― 中乗りさん
木曽の御嶽(おんたけ)さんは ナンジャラホイ
夏でも寒い ヨイヨイヨイ
ハー ヨイヨイヨイノ ヨイヨイヨイ <木曽節>
木を木曽川に流して運ぶ「川流し」を題材にして、木曽川や周囲
の山々と、そこに住む人たちの人情を歌っている。
ところが、歌に出てくる囃子ことばの『ナンジャラホイ』は、
正式には『ナンチャラホイ』と言われています。その『ナンチャ
ラホイ』にも諸説があって、その一つとして『どうしてだろう』
と言う疑問と『なんとまぁ!』と言う驚きの意味が含まれている
と言われています。しかし、今回は、この二つが一度に起こって
しまった。
御嶽山は、ハイキング気分で気軽に登れる身近な山として人気
が高かったため、誰もが御嶽山が噴火するなどとは夢にも思って
いなかった。そのため、もう一歩の用心に抜かりがあったと思わ
れる。だから、登山をしていた人も無事の帰宅を待っていた人に
も、御嶽山の『ナンチャラホイ』の牙を見せ付けられてしまった。
そうすると、このような事故が起こると、有識者と称する人が
テレビに出演し、あれこれとコメントしている。それを聞いてい
て、監視体制の不備に愕然としてしまった。
それを紹介すると、活火山と呼ばれるものが日本全国に110
火山あって、それも世界の7%を占めると言う。その内24時間
の監視体制を執っているのは、わずか47か所と言う。それも、
人が常駐して監視しているのは5か所で、あとは、東京へデータ
を送って、まとめて監視しているのが実態と言う。これでは、ほ
とんどの活火山で、噴火の予兆があっても、登山者の身を守るこ
となど不可能である。と言うことは、事故が起こってからでない
と対処が出来ないと言うことである。この体制で、世界有数の火
山国と自負しているとは、何ともなげかわしい話である。
たかし でした。