今日のことば・・・言わぬが噺家

「言わぬが花」といえば、
あけすけに言わないほうが趣がある、という意味ですが、
「言わぬが噺家(はなしか)」の場合は、
しゃべるのが商売である噺家(落語家)がなにも言わないで寝ているわけで、これは、
五代目古今亭志ん生師匠の、高座で落語の途中、居眠りをはじめてしまったけれど、
お客は誰ひとり文句をいわなかった、という有名な伝説のことです。
上手にしゃべっているうちはまだまだ。
真の名人というのは、眠ってしゃべらずとも絵になる、というお話ですね。
さあ、今日も言わぬが噺家でいきましょう。

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