Smoke will be with me!

cigar, cigarette, pipe tobacco等、タバコと私の濃密な時間

Royalty (Davidoff)

2005-08-23 | My tobacco reviews
 何を隠そう、私が最初に吸ってみたいと思ったパイプタバコがこのダビドフのロイヤルティだった。日本の小売価格は2,900円とダンヒルの倍以上することも私を惹きつけた要因の一つでもあったが、シガーの借りをパイプで返してほしいという気持ちが強かった。
 
 というのもハバナ産よりも高価な物が多いくせにダビドフのシガーは私の嗜好に合う物が少なかった。プレミアムシガーには何度も泣かされてきたのだ。ところがミニシガーやシガリロには旨いと思える物が多かった。シガーの醍醐味はプレミアムにあるというのに、なんとも皮肉な話しである。もっとも、ダビドフシガー全種類を吸ったわけではないし、これは私の嗜好に基づく一つの意見である。もちろん違う意見があることは充分わかっているつもりだ。
 
 ダビドフのプレミアムシガーはドミニカで巻かれているが、その他はオランダやその他ヨーロッパの国で生産されている。プレミアムシガーの出荷先の最大手はアメリカであるからアメリカが好むブレンドに仕上げてあるはず。そしてヨーロッパで生産されているものが主にヨーロッパの嗜好に合うようにブレンドされているはずである。プレミアムが口に合わず、シガリロの方が旨いと思う私の嗜好…ダビドフのパイプタバコはイギリス、オランダ、デンマークで作られている。きっと私に合うはずだ、そんな思い込みもあった…
 
 缶を開けてみると綺麗な葉が目に入る。
カットが非常に美しく、葉にバラつきが無い。小枝のような物は一つも無く、パッケージングに手抜きが無いことがよくわかる。甘酸っぱい香りに混ざってラタキアの香りがする。しかしそれほど強くない。水分量は開けたてのナイトキャップよりも少なめ、そこそこといった感じである。喫味はというと…甘い。今まで味わったのとは違う、もしかしたら着香してあるのでは?と思わずにはいられない蜜のような甘味である。タバコとしてはミディアボディではなかろうか?それほど強くない。スパイスとして加えられたラタキアがなければ何の変哲もないタバコになってしまうだろうが、絶妙のバランス。ぎりぎりのところで品を保っている。

 旨いことは旨い。確かに旨いがおぉっ、これは旨い!と唸ってしまうような感動は無い。ミディアムボディということもあるだろう。私のように、このタバコに感動を求めてしまうスモーカーは多いと思う。それは設定された価格にあるのではないだろうか。50gで2,900円はやはり高い。tobaccoreviews.comでも似たような意見を見ることが出来るが、結局、"悪くはないが記憶に残らない"、"価格ほどの旨さは感じない"という評価になってしまう。これは私も同じだ。海外通販などをうまく利用して、安く買えるのならば…という条件付きで、常備しておきたいタバコと言っておくことにする。もしこのタバコがダンヒル並の1,200円ぐらいで売られてたら評価はもっと高いはず。上品にまとまっているだけにちょっと残念だ。