ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

主に人生の歩き方について「人生お弁当箱診断」など
以前のブログ名:和色ムーブメント

鈍色の空、錆色の道。

2008年06月10日 | 昭和懐古


子どもの頃 梅雨の夕刻が嫌いだった
鈍色に覆われた低い曇り空は物悲しい
家路にできる水溜りの縁に残る錆色の
轍が物悲しさをいっそう誘う そしてその
記憶は徐々に撥ねていく ・・・





小学校入学の頃、雨が降ると通学路のあちこちに水たまりができた。
学校まで歩いて40分。半ズボンに黒い長靴を履き黄色い傘をさして歩く。
晴れた日でも途中でイヤになるほどの道のり。雨の日なら尚更である。
私はなぜか、朝の雨が嫌いだ。家を出る時、不安が襲い心が悲しくなる。
いつも早く家に帰りたいと思っていたような ・・・

朝から雨が降っている日の帰り道は嫌いじゃない。
ただ突然、空が暗くなって降り出した生温い雨の帰り道は嫌いだ。
通学路には工場のトラックやダンプが砂や金属片を落としている。
梅雨どきに雨が降ると、その泥水と金属の錆臭があたりを覆う。
少年期の忘れられない臭いなのかも ・・・


■ 昭和懐古 ■

鈍色(nibi-iro)の空、
錆色(sabi-iro)の道。

第五大成丸


 
 



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