約1ヶ月、更新をサボってしまいました。
忙しい訳でもなかったのですが、1週間経ち、2週間経ち、
すぐに更新しないと、やはり、何となく億劫になるものです。
今日は仕事の話を少し ・・・
世の中には “山” ほど仕事の種類はあるものです。
これは27~28年前に私がやっていた “海” の仕事です。
どんな仕事か判りますか? ・・・ そう 「潜水士」 です!
「潜水士」 と言えば、
多くの方は、映画にもなった海難救助を行う海上保安庁の
エリート集団 「海猿」 などをイメージするのでないでしょうか?
しかし、海上保安庁の 「潜水士」 は、人命救助のエキスパート
であることは事実ですが、海保の仕事の一つのカテゴリーでしか
ありませんし、潜水士というジャンルから見ても人命救助という
一つの役割でしかありません。
( もちろん、重要な役割であり、海には不可欠な仕事です。 )
私がやっていたのは、「海中工事の潜水士」 でした。
親父がやっていて(まだまだ、現役です!)、
その後を継ぐというか ・・・ 手伝うというか ・・・
周囲(親戚縁者)の多くが同じ田舎出身で同業でしたので、
小さい頃から家業として捉えていました。
( 私には過去形です。家業を辞めて今は飲食業ですから ・・・ )
港湾整備に関わる公共工事がメインの仕事です。
分かり易く言えば、港の岸壁や一文字の基礎部分の海中工事です。
( わからない??? ・・・ 海中で石と向き合う危険でしんどい仕事です。)
出で立ちは、宇宙服のような格好( 映画/ 『ザ・ダイバー』 の装い )の
今では少数の 『 ヘルメット式潜水 』 。これは親父のこだわりです。
( 仕事によってヘルメットとスクーバの中間のフーカー式も使ってます )
船が横付けするような岸壁や釣り人が糸を垂れている風景を
よく見かける一文字など、大きなコンクリートの塊でできている
様子を思い浮かべてみてください。さて、あのコンクリートの塊、
何故、凸凹もなく真っ直ぐに綺麗に並んでいるのでしょうか?
( 適当に海中に入れ、陸上で高さ調整?・・・ 残念!間違いです )
言葉だけではすべての説明がうまくはできません。
その仕事の一連の流れをイラストで丁寧に紹介しているHPを
見つけましたので貼り付けさせて頂きます。ご覧ください。
http://www2n.biglobe.ne.jp/~maimai/kodama/kiji/
(福岡県北九州市にある児玉建設株式会社さんのHP/記事ページより)
たくさんの人が関わり、たくさんの工程を経て、コンクリートが
まっすぐ綺麗に並んでいます。そして、港内での事故や沿岸の
災害を防ぐ役割も果たしています。・・・ ということで、
岸壁や一文字などの港湾整備工事は、当然、釣人の為の
釣り場作りではなく、特に、重要主要な港湾では、けっして
自然破壊的な域のものではなく、事故や災害を防ぐのに必要
だと私は理解しています。そして、多くの港湾工事で50年以上
に渡って役割を果たしてきた親父の素晴らしさを再認識します。
私自身、やりたい事が違ったので、結局、家業は継げません
でしたが、仕事の特異性(職人としての必要性)からすれば、
“厳しい飲食業” にも無い “より厳しさ・より難しさ” がありました。
また、どの業界にもある事ですが、技術が進歩して機械化や
システム化が進み、職人が昔ほど必要ではない時代かもしれません。
しかし、団塊の世代の退職問題(2007年問題)の一面で見えたように、
熟練した職人の技術を後進に十分に移行しないまま、機械化や
システム化を推進してみても、一番大事なポイントでは、やはり
熟練の職人の目や手でなければできない仕事がまだまだあります。
( 定年退職した職人さんを嘱託で残す企業が増えているはずです ) 特に長年、観て触って培った “職人の勘” は素晴らしい!です。
日本的かもしれませんが、先輩から後輩へ、後輩からそのまた後輩へ
受け継いでいく風習や技術は、絶対に未来にも残してほしいものです。
最新の画像[もっと見る]
-
テイクアウト「胡椒餅」阪神百貨店梅田本店 1ヶ月前
-
テイクアウト「胡椒餅」阪神百貨店梅田本店 1ヶ月前
-
テイクアウト「胡椒餅」阪神百貨店梅田本店 1ヶ月前
-
テイクアウト「胡椒餅」阪神百貨店梅田本店 1ヶ月前
-
テイクアウト「胡椒餅」阪神百貨店梅田本店 1ヶ月前
-
春だね。/ ラグの写真詩 1ヶ月前
-
三月 / ラグの写真詩 1ヶ月前
-
バスの旅 / ラグの写真詩 1ヶ月前
-
証を刻め / ラグの写真詩 1ヶ月前
-
人 恋しくて / ラグの写真詩 1ヶ月前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます