ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

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20世紀少年 -第1章- 終わりの始まり

2009年03月02日 | 造形憧憬

 



「20世紀少年」

観に行けたら ・・・ と思っていた映画だったのですが、3部作ということもあり、
流していました。2作目(第2章 最後の希望)の公開前、テレビCMで頻繁に
紹介されるようになり、気になってネットで少し検索 ・・・ すると、何と主人公たちと
私は同級生ではありませんか。これは観なくては!と思い、まず、2作目の劇場
公開と同時にDVDレンタルが開始された1作目(第1章 終わりの始まり)を鑑賞
することにしました。





「- 第1章 - 終わりの始まり」

“ケンヂくん、遊びましょ”
1969年、人類が初めて月に降り立った。翌年には 大阪万博(EXPO'70) の
開催を控え、日本中が輝く未来に胸を膨らませていた。その夏、小学生の
ケンヂは、オッチョ、ユキジ、ヨシツネ、マルオ、モンちゃん、ケロヨン、ドンキー、
フクベエといった同級生たちと原っぱに秘密基地を作った。ケンヂたちは、
基地の中で 「よげんの書」 を書く遊びに夢中になった ・・・





「未来を描く想像力と秘密のマーク」

 世紀の終わりに、悪の組織が世界征服に動きだしました。彼らは最初に、
恐ろしい細菌兵器でサンフランシスコとロンドンを襲いました。次に彼らが
細菌をバラまいたのは、1970年、万博で有名な大阪です。日本中が震え上がり
ました。悪の組織の次の狙いは羽田空港でした。東京は逃げ場のない恐怖を
味わうことになりました。しかし、本当の恐怖はこれからなのです。世界滅亡の
のろしが上がり ・・・
 2000年12月31日、“ズーン!ズーン!” と恐ろしい地鳴りとともに、ついにその
巨大な影は東京に姿を現しました。原子力巨大ロボット!細菌をバラまきながら
破壊の限りを尽くす。果たして21世紀は来るのでしょうか?東京のいや、世界の
運命はいかに ・・・
 そこに9人の戦士が立ち上がったのです。地球の平和のため、彼らはどう
戦うのでしょうか ・・・ ?
( 文面はパンフ抜粋 ⇒ ひらがなが多く
読み難いので漢字に変換しています )

みんなでアイデアを出し合って描いた未来に、秘密基地の仲間たちは心躍らせた。
一緒に作った自分たちだけの秘密のマークは彼らの誇りだった。





「“ともだち” が ・・・」

ある日、小学校の同窓会に出席したケンヂは、
最近、世間を脅かしつつある “ともだち” 率いる謎の教団の予言や
シンボルマークが、原っぱの秘密基地での遊びとソックリだと知る。





「“ともだち” なのか?」

やがて、「よげんの書」 どおりに事件が起こり始めた。
“ともだち” は原っぱで遊んだ仲間のひとりなのか?
“ともだち” は 「よげんの書」 のように世界を滅ぼすつもりなのだろうか?










「大きく揺れ動いた時代」

1969-1970年あたりの設定で、小学生の行動が描写されています。もちろん、
ストーリーが優先ですが、まったく同じ時間に生きていた私としては、懐かしいと
いうより、リアルな想い出がいっぱい甦ってきて胸が熱くなる思いがありました。
アポロ11号の月面着陸や万博開催などの大きなニュースやイベントで世の中が
大きく動いた印象の時代でした。一方、子どもたちは、夏には背中にべったり
汗を掻きながら、冬には青洟を垂らして、しもやけになりそうな手足も気にせず、
陽が暮れるまで外で遊んでいた時代でもありました。


「皆、あだ名があった」

小学校の頃の友達には必ず呼び名(あだ名)があった時代です。私のまわりにも、
ボクゼン、マーキ、カンちゃん、リール、ダッチョ、アリやん、ジュン坊、コンちゃん、
トシミン、カジキ、ヨイヤサ、コークス、ヒロっちゃん ・・・ 思い出せばこんなふうに
呼んでいた友達がたくさん ・・・ 。専門学校や高校時代の友人には今でも会う
機会があるのですが、大阪、しかも仕事柄、地元の同窓会にほとんど行けなかった
こともありますが、小・中学校の友達には全く会っていないことに気づきます。


「秘密基地はあちこちに」

私がこの時代過ごしたのは、荒れて朽ちた小さな港町でしたが、秘密基地だけは
そこらのお金持ちの別荘の数よりたくさん有りました。原っぱはもちろんのこと、
桟橋につないである廃船のブリッジ、漁に使う網や篭の置いている漁師小屋、
港の時計台の下の点検スペース、砂利山にあるダンプの荷台、工場の資材置き場、
飯場の布団部屋、廃レンガ工場の厨房跡 ・・・ まだまだあります。今なら、どこも
絶対に立ち入り禁止です。大人がこどもの想像力(遊び場)を奪っている気がします。


「駄菓子屋と板塀」

駄菓子屋には、ヒーローやアニメキャラクターのシールなどおまけ付きのお菓子、
ラムネや粉ジュース、パッチン(メンコ)やコマなどのおもちゃ、それに当てもんの
くじ引きとオバア(おばあさん)が付きものでした。どこの町にも同じようなお店が
あったのではないでしょうか。私の家の近所は、ほとんど板の塀だったような印象
があります。その塀にチョークやクギで落書きして何度も怒られた記憶が ・・・ 。


「フラッシャー&セミドロップハンドルの自転車」

ケンジたちが乗っている自転車は、70年代に流行ったハイフラシャー付きの
自転車です。ハンドルがセミドロップで一世を風靡しました。私もナショナルの
エレクトボーイを持っていました。当時、3万円以上したと思います。親を説得して
買ってもらったのですが、今の時代なら、大きなバイクや中古のクルマが買える
くらいの価値だったのかもしれません。





「お決まりのポーズ」

当時、遊んでいる時に、皆がやっていた ウルトラマンの “スペシウム光線ポーズ”
です。とにかく、ヒーローものが流行った時代でした。皆に共通のヒーローがいて、
共通のポーズがあり、自然と、そこで人と関わってコミュニケーションが生まれて
いました。何か今、忘れかけていたものがそこにはあったような ・・・ 。


「ストーリーには目もくれず」

シビアに見れば、69年と70年より少し前(約2~3年前)と思える物や表現が
いくつかありました。監督が私たちより4つ5つ年上だからでしょうか ・・・
第1章は、あまりストーリーを追わず、私なりに 「昭和懐古」 として楽しみました。
( この時代を知っている人でなければ感情移入しにくいかもしれませんね )
第2章は劇場へ観に行ったのですが、第1章を見ていなければストーリーが
少し解りづらいかもしれません。ただ、若い人には第2章の方が楽しめる内容だと
思います。ストーリーや展開は別として、これだけ個性的なキャストがたくさん出演
しているのはやはり魅力的です。



「キャスト」

■ ケンヂ (遠藤健児) : 唐沢寿明  田辺修斗(中学)  西山 潤(幼少)
■ オッチョ (落合長治) : 豊川悦司  澤畠流星(幼少)
■ ユキジ (瀬戸口雪路) : 常盤貴子  松元環季(幼少)
■ ヨシツネ (皆本剛) : 香川照之  小倉史也(幼少)
■ マルオ (丸尾道浩) : 石塚英彦  安岡壱哉(幼少)
■ モンちゃん (子門真明) : 宇梶剛士  矢野太一(幼少)
■ ケロヨン (福田啓太郎) : 宮迫博之  森山拓哉(幼少)
■ ドンキー (木戸三郎) : 生瀬勝久  吉井克斗(幼少)
■ ヤマネ (山根昭夫) : 小日向文世  安彦統賀(幼少)
■ フクベエ (服部哲也) : 佐々木蔵之介  上原 陸(幼少)
■ コンチ (今野裕一) : 清水歩輝(幼少)
■ 万丈目胤舟 : 石橋蓮司
■ 神様 : 中村嘉葎雄
■ キリコ (遠藤貴理子) : 黒木 瞳
■ 遠藤カンナ : 平 愛梨  畠山彩奈(幼少)
■ 友民党CMのタレント : 藤井 隆、山田花子
■ 田村マサオ : ARATA
■ 敷島ミカ : 片瀬那奈
■ アルバイト店員のエリカ : 池脇千鶴
■ 敷島ゼミの学生 : 三浦敏和・鈴木崇大(タカアンドトシ)
■ スクーターの若い男 : 中田敦彦・藤森慎吾(オリエンタルラジオ)
■ 池上正人 : 藤井フミヤ
■ ノブオ : 布川敏和
■ ケンヂの同級生 : 石橋 保・入江雅人
■ ロックバンドのボーカル : 及川光博
■ ロックバンド : ナイトメア
■ ピエール一文字 : 竹中直人
■ 漫画家 角田 : 森山未來
■ 諸星 : 津田寛治
■ コンビニの本部教育員 : 徳井 優
■ 市原節子 : 竹内都子(ピンクの電話)
■ 木戸美津子 : 洞口依子
■ 血まみれの男 : 遠藤憲一
■ ヤマさん : 光石 研
■ ヤン坊・マー坊 : 佐野史郎  山田清貴(幼少)
■ オリコー商会社長 : ベンガル
■ 遠藤チヨ : 石井トミコ
■ ジジババのババ : 研ナオコ
■ チョーさん : 竜 雷太
■ 諸星の母 : 吉行和子
■ チュウさん : 田村泰二郎
■ 浜さん : 横山あきお
■ へーちゃん : 不破万作
■ 自衛隊隊長 : 小西康久
■ SAT隊長 : 岩尾万太郎
■ 通販番組タレントの片方 : ダンディ坂野
■ コメンテーター : デーブ・スペクター、宮崎哲弥、木元教子
■ ジジババのジジ(遺影) : 田中 健
■ フジヤマトラベル(声) : 中村 正
■ 渋谷のギャルの1人 : 木下優樹菜
■ その他 : 滝口順平、阿藤 快






● 原作 : 浦沢直樹
● 監督 : 堤 幸彦






◆ 主題歌 : T・レックス 「20th Century Boy」



20世紀少年 -第1章- 降臨。



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