ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

主に人生の歩き方について「人生お弁当箱診断」など
以前のブログ名:和色ムーブメント

酔眼朦朧

2009年04月25日 | こんたく堵




「酒中に真実あり (In wine there is truth.)」

【酒の酔い本性違わず】 ⇒ “酒に酔っても人の生来の性質は変わらない”
という諺(ことわざ)です。確かに、酒を飲んでも持って生まれた性質が変わることは
ないでしょうし、酔うことで一層、その本性が現れる人が存在することも事実です。

ただ、その持って生まれた性質ではない、どちらかと言えば、いつもと違う自分と
いうか、自身の逆の面を発見してみたくなったり、違う面を他人に見てほしいと
アピールすることもあるのではないでしょうか。また、一般的には飲酒することで、
笑い上戸になったり、泣き上戸になったりするのもその一つですが、明らかに昔
とは違ってきた社会構造の現代においては、ストレスの蓄積量とその発散量の
調整バランスが取れず、他人に迷惑を掛けたり、場合によっては事件を引き起こす
ケースも増えているのではないでしょうか。

十代半ばの世間を知らない若者たちが、ある意味、大人が作り上げた虚像の世界
である芸能界に身を置き、気づけばアイドルとして自由な行動ができないばかりか、
一般の大人以上の責任感やモラルを課せられてしまう ・・・ ストレスが溜まらない
わけがありません。そして、20年近くが経過し、仕事上の知人は増えたのだろうが、
心底触れ合える仲間が極端に少ないことに気づく ・・・ もちろん、擁護する気も
同情する気もないのですが、長年に渡る周囲の大人の対応(付き合い方)はどう
だったのでしょうか ・・・ ?

大人と言えば、総務大臣の発言に対して、多くの方が異を唱えているという報道が
ありました。そして、結果的に国民的スターを敵に回す流れになっていると見るや
いなや、選挙への影響を回避する為か、早々と謝罪・訂正を行ないました。悲しい
かな、これが現在の日本の大人社会です。そして、その日本を動かしている先生と
呼ばれる方々の今回のような言動は、日々繰り返されている権力闘争の駆け引き
でしかありません。誰のための政治で、何のための官庁なのでしょうか ・・・ ?

一方で、政治家や官僚たちが当たり前のように行なっている汚職や天下り等の
大きな事件で本人たちは、“知らぬ・存ぜぬ・何も変えぬ” と有耶無耶にしてしまう
のに、ただ少し公園でハメを外した若者に対しては “最低・最悪” と全否定して
しまう感覚には、やはり、怖いものがあります。本当に大人なのでしょうか ・・・ ?
本当に代表して国を動かす価値のある人たちなのでしょうか ・・・ ?

警察・検察やメディアの問題も大きいかもしれません。真夜中、地域住民に迷惑を
掛けたことは本人が猛省し謝罪は必要だと思いますが、毎日のようにテレビに出演
して公共のCMにも抜擢されているようなタレントであり、過去、犯罪を犯したという
報道もなかったはずですし、逃走するような内容でも人物でもないはずです。という
観点からすれば、“逮捕” という響きは過剰に世間を反応させてしまったような気が
します。もう少し賢い方法は無かったものでしょうか ・・・ ?

そして近年、頻繁に芸能界に広まっている薬物汚染もあってでしょうが、家宅捜索
まで行なわれてしまいました。この一連の事件?を興味本位だけで何台ものカメラを
回して取材合戦を行なっているメディア ・・・ パパラッチがゴシップ専門の雑誌等に
売る為なら理解できますが、一般紙やテレビニュースのメインキャスターまで ・・・
ここまでくるとちょっとおかしくて笑えませんか(日本のメディア大丈夫???) ・・・ ?
所詮、メディアもビジネスなのでしょうね!?

一番おかしげで不思議なのは、もう十分に大人である本人が、カメラの向こうの
不特定多数の人に向かって、重大な事件(殺人や多額横領)でも起こした犯人の
ように、唯々神妙な顔つきで謝り、誰かしら大人(業界関係者?)が許してくれる
まで待機するしかないという現状でしょうが ・・・ 。



■ こんたく堵 ■

格差が広がっている昨今
この国でも貧富の差を超えて
心にまで格差が芽生え始めている

家柄や世襲の否定はしないが
“ぼんぼん” は見るに忍びなく
その言動には耐えがたいものもある

スタートラインの差に憤りを感じる
しかし同時に、その差を埋めるには
時間と努力を要すると痛感する

やはり、忍耐しかないのか ・・・

第五大成丸