ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

主に人生の歩き方について「人生お弁当箱診断」など
以前のブログ名:和色ムーブメント

コッピーにも相性があって ・・・

2008年07月18日 | こんたく堵


夏の候、
わが家のダイニングカウンターの上には、
小さな魚 「コッピー」 が4匹、居候しております。
ペットとは言いにくい微妙~な存在なのですが、
それがまた、わが家にはイイ感じなのです。





【 COPPER FIN (コパーフィン) 】
 愛  称 : コッピー
 学  名 : タニクシス・アルボナベス
 大きさ : 成魚 3㎝~4㎝
 産  地 : 中国広東省白雲山周辺
 寿  命 : 3年~4年


昔から動物は得意な方ではありません。
特に、爬虫類は全く受けつけないタイプです。
たぶん、虫類も全般的にダメです。

子どもの頃、
犬(拾ってきた雑種)と鳥(伝書鳩、文鳥、十姉妹)は飼ったことがあります。
ただ、どうも長続きしません。最初はいいのですが、散歩や餌やり、ケージの
掃除などがどうしても面倒に感じてしまうのです。ですから、大人になって(特に
結婚して)からはペットと云える動物は飼っていません。

唯一、
家族以外の生き物として何度か付き合ったのは 「金魚」 でしょうか ・・・ 。
そうです、子どもが縁日や祭りの夜店で掬ってきた、あの子金の 「金魚」 です。
前に住んでいた家では、3年ほど育った(生きていた)こともありました。
わが家には、身近で手軽な魚(金魚)あたりが一番、お似合いで相性が良い
のかもしれません。

8ヶ月ほど前、
花屋の店先に並んでいた小さなガラスの容器に入ったコッピー2匹を
嫁さんが買ってきました。1匹はすぐ死んでしまったのですが、残った1匹は
元気に泳ぎ回っていました。1匹になったといえ、小さな器の中で窮屈そうに
泳いでいる姿はやはり可哀想です。少し大きなガラスの器(ピクルスの瓶)に
棲みかをかえてやりました。普段は気にならないけど時々気になる存在、という
位置で暮らしています。( なぜか、水槽の水替えはいつも私の役割です  )

先日、
水を替えてやるために別の容器を探していたら、また少し大きめのガラスの
器が出てきたので、それ(写真中央)に移し替えてやりました。が、いくら成長
したからといっても、1匹の小っちゃなコッピーにはその器は広すぎました。
非常に間抜けな感じさえします。嫁さんと子どもと顔を見合せて ・・・
( “もう1匹、買ってくる?” ・・・ ) となりました。

そして、
コッピーが2匹入った瓶(写真左奥)とコッピー1匹+小さな毬藻(まりも)が
入った瓶(写真右奥)と、なぜか、計2瓶(3匹)も買ってきたのです。もちろん、
みな一緒に入れても狭くはないのですが ・・・ 気になるのは、コッピーは小さな
魚ですが、意外と縄張り意識が強いという話ですので、勢力争い?があるかも
しれず、予想以上の “仁義なき戦い” に発展する可能性もあったりして ・・・

実際、
最初に買った2匹のうちの1匹が直ぐにあの世に旅立ったのも、それが原因
だったかもしれません。と思うと、すぐに合流させることに躊躇いが ・・・
とりあえず一日、器を3つ並べて様子をみることにしました。すると、あとから
買ってきた2匹入りの瓶の中で、大きいめのコッピーが小さいコッピーをいじめて
いるように見えます。広い場所ならテリトリー争いで済むのでしょうが、いかんせん、
この狭いスペースで、常に強い者が弱い者にちょっかいをかけ続ければ、必ず
ストレスで弱ってしまいます。

やはり、
このままでは危ないということで、その弱い方を先輩居候のコッピーが泳いでいる
大きな器に移してみることにしました。同じ結果になる可能性はあったのですが、
何となく、弱い方を1匹にすることに違和感があり、敢えて賭けに出ました。
( まあ、そんな大層な話ではないですが ・・・ 嫁さんと子どもは意外と真剣で !? )

最初、
お互い戸惑っている雰囲気でしたが、徐々に慣れてくると、お互いのテリトリーを
主張することなく、仲よく泳いでいるように見えます。今のところ、問題がないよう
です。この小さな生き物にも人間と同じように、「相性」 というものがあるようです。
“このコッピーは優しくて一緒に居られそう!” って思っているんやろか?と、意味
不明な言葉を嫁さんが発しました。“アホか!こんなちっちゃな魚がそんな感情や
脳みそ使って生きてるわけないやろ!本能!本能!” と私は笑い飛ばしました。

ただ、
“「相性」 って本能なのか?それとも ・・・ ” ということが妙に引っかかって、
10分ほどコッピーたちを眺めて考えに耽りました。仕事で数年、「相性」 を考えて
人事してきた視点とクロスオーバーさせながら、何となく、今後の目線という
意味でヒントを得た気がしました。そしてその時、どうやら私はニヤニヤしていた
ようで、娘が私に向かって一言 “何ニヤついてるん?気持ち悪るぅ~・・・” と。

今、
大きな水槽に2匹、小さな瓶2つにそれぞれ1匹ずつのコッピーがいます。
このまま波風立てずに時間を過ぎさせるのも一つ。逆に、あえて全部合流
させて共存にトライさせることも一つです。もう少し様子を見て合流させるか
どうかは決めたいと思います。


■ こんたく堵 ■

人は、他人と会ったその瞬間、
本能的に合う合わないの判断をしているかもしれない
でないとしても、誰しも 「相性」 の良い者を求め、
選び、残そうとする本能はあるのだろう
ただ、世の中そうそう自分の思うようにはならないもの
それも受け入れて楽しむべきだろう

第五大成丸