ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

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以前のブログ名:和色ムーブメント

地域ブランド

2008年04月22日 | 街的興趣


“ 私達の住んでいる栃木県は 『日本一影の薄い県』 と言われています。
栃木県の地域ブランドは、47位と最下位です。このままでいいのでしょうか?”
という記事が ・・・





“日本一影の薄い県” ― そんな汚名を返上するため、栃木県の経済団体が
立ち上がった。目立つための 「キャッチフレーズ」 を募集する、という一見
地味な取り組みだが、県の認知度の低さに危機感を持った県内外の出身者
から4000件を超える応募が寄せられた。
 との記事も併せて載っていました。

さて、それはどうなのでしょうか?( うまくいくのでしょうか? )
私は今、大阪府内に住んでいます。確かに、「大阪」 の認知度は全国的に高い
でしょうし、影も薄くないと言えるでしょうね。ただ、それは過去の歴史も含め、
「大阪(大坂)」 という土地がそれなりの役割を果たし、「大阪(大坂)」  という
地名を露出してきたからではないでしょうか。
( 市も府も 「大阪」 という同じ名前なのが大きい!かも )

東の 「東京」 、西の 「大阪」 というイメージで全国区、昔からの表現で言えば、
「天下の台所」 「水の都」 と称されて、近年は特に、お好み焼・たこ焼・いか焼、
粉もんや串かつなどの庶民的な食べ物、はも・ふぐ・きつねうどん・まむしなどの
“大阪の味”、しゃぶしゃぶ・懐石料理・うどんすき・大阪寿司など料理屋(料理人)
の職人技に至る幅広く奥行きのある 「食い倒れの街大阪」 という認知度が
強まっているのではないでしょうか。

また、「大阪キタ」 「大阪ミナミ」 や 「北新地」 「アメ村」 「新世界」 などの地域表現
や船場の商売人を代表とする大阪弁、また、上方落語・漫才・新喜劇(吉本・松竹)
などの(お笑い)文化も入り交ざって、一層 「大阪」 というブランドを膨らませている
ことは否定できません。いい意味で、“ごちゃまぜな文化” が大阪の知名度を押し
上げ、結果的に他の地方から人を集めていることも事実です。

さて、「栃木」 の場合はどうなのでしょうか?
私は栃木県へ行った事がありません。ですので、メディアなどの露出や表現で判断
するしかありません ・・・ 「栃木」 のイメージはほとんどありません。( 影薄~っ!)
私が 「栃木」 として認知しているのは、「日光東照宮」 「那須高原」 「宇都宮の
餃子」 「鬼怒川温泉」 そして 「干瓢」、最近認知した 「大田原牛」 くらいでしょうか。
確かに遠い関東ということもあるのでしょうが、認知度はかなり低いです。特に、
「栃木」 という地名がどうもクリップされません。( これは問題かも ・・・ )

しかし、私の印象は別として、
本当に今後、「栃木」 という地名のブランド化に取り組むのでしょうか?
私は少し時代錯誤な気がします。「栃木」 という名前の認知が弱いから企業誘致や
観光誘致ができないというのは大きな勘違いで言い訳のような気がします。要は、
人を集める要素や内容が少ない。あるいは、その要素に対する目の当て方に工夫
が無い。あるいは、要素と要素のつながりが無いということではないでしょうか。
( キャッチフレーズだけでは意味がない!ということです )

仮に将来、
地方分権が進み、「道州制」 が実施されるようなことがあれば、「栃木」 という県名
は重要ではなくなるでしょうし、もっと、大きな掴みとなる要素や、逆に小さいけど
インパクトのある要素が求められる時代になると感じます。要は、大きさではなく、
“強いブランド” を数多く持つ自治体が生き残る時代になるような気がします。故に 
今の認知より、将来の認知を見越した戦略が求められるのではないでしょうか。
“見ざる、言わざる、聞かざる” ではなく、“見たい!言いたい!聞きたい!” という
ブランド化が必要です。

ちなみに、
職場の元後輩が 「栃木」 出身、大阪で数年修行をしたのちに地元に帰って
元気にお店をやっているようです。何とか年内に栃木へ行って、その活躍を
見て来て、このブログで紹介したいと考えています。

まあ近い将来、「栃木ブランド」 の一つにでもなれば嬉しいのですが ・・・ 。