ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

主に人生の歩き方について「人生お弁当箱診断」など
以前のブログ名:和色ムーブメント

ワインは文化です。

2007年10月05日 | 家WINE


今日は珍しく夕食に家族5人全員が揃った。
良いのか悪いのか ・・・ 微妙な間合いが食卓に漂う。
何はともあれ、ワインを飲むことに ・・・ 。





先日、嫁さんのパート先の店長が大阪お初天神の近くでお店を
出店したお祝いに、常連さんと従業員が集うというシーンがあり、
参加者の中にワイン好きで詳しい方がおられるということで、
2本ほどセレクトしてほしいと頼まれました。 

身内だけでワイワイやる飲み会やホームパーティーなら気軽に
相談に乗れたのですが、相手が大事なお客様やお世話になった
年配の方の場合は別です。そのワインに詳しい方のワインに
対する知識や経験も判らず、また、その時のシチュエーションも
予測でしかないケースは、セレクトするのに若干悩みます。
予算も2本で2万円前後(1本1万円位)と微妙です。

私自身、一般の人よりワインには多少詳しいとは思いますが
頼まれた人との関係としては、“他人3親等?” 辺りですので
ごまかしが利くような利かないような ・・・ そんな関係ですよね。
できれば、どんなワイン(国・地域・葡萄品種等)がお好みなのか
だけでも判れば対応できるのですが、それすら判らず、そこそこ
本気で悩みました。

“迷ったら素直に誰かに意見を乞う!”
これも一つの手です ・・・ 居ました!居ました! ワインを知ってて
他人に語れるヤツ(某インポーター) ・・・ 即、電話してヘルプ! 案の定
朝早いにも関わらず、嫌な顔(声)一つせず相談に乗ってくれました。
“面白くはないですが、予算的にあまり考えずセレクトするなら、やはり
フランスワインでボルドーとブルゴーニュでいいんじゃないですか!”
というご意見でした。私の意見も近からず遠からずといった印象 ・・・
で、この2本に決定しました。


                
 

Mis en Bouteille au Chateau
  Poupille Atypique


Domaine Bernard Delagrange
  Volnay 1er Cru


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↓ 今日飲んだ 「家WINE」 ↓
ピノノワール100%のブルゴーニュ産赤ワインです。
上記の頼まれワインをセレクトした内の1本の下のクラスで
価格は上代4,700円!家WINEとしては破格の1本ですが ・・・ 。

  
       Domaine Bernard Delagrange
          Auxey-Duresses Rouge

  ■ ワイン名  : ドメーヌ・ベルナール・ドラグランジュ オークセイ・デュレス
  ■ 原産国 : フランス
  ■ 地   方 : ブルゴーニュ
  ■ 地   区 : コート・ド・ボーヌ
  ■     村   : オークセイ・デュレス
  ■ 呼   称 : A.O.C.オークセイ・デュレス.
  ■ 品   種 : ピノ・ノワール 100% 
  ■ その他 : 岩盤をくりぬいた地下二層にもわたる広大なカーヴ持つ、
            ムルソーのドメーヌ。ややレンガ色がかった艶のある赤色。
            イチゴを思わせる甘美な果実味と熟成香のバランスが
           
心地良いワインです。 

1990年のワインです。
価格は別として、じっくり味わって飲んで欲しいワインです。
いや逆に、じっくり味わいながら飲まなければ、このワインの
良さは見えてきません。と言っておきましょうか。

意外とワインの味は、舌(10%) シチュエーション(20%) 頭?(70%)
位の割合で評価しているのではないかと私は思っています。
いくら高級で業界的に評価の高いワインでも、その情報を全く知らず
何もない真っ暗な部屋で一人で飲んで、“うまい” と思えるものは
皆無に近いのではないでしょうか。逆に、安いワインでも雰囲気の
良い空間で好きな人と飲むと、ワインの実力以上の評価になったり
しますよね。もちろん、嗜好品は全般にそう言えるかもしれませんが ・・・ 。

私はワインは文化だと思っています。特に、欧州ワインには歴史があり
その土地独自の気候や生活があり、造り手の経験や思い入れがあり
仏ワインには仏ワインの良さが、伊ワインには伊ワインの良さがあります。
そして、地域(もちろん、葡萄品種や製造醸造)によって味わいが違いますし
相性の良い料理も違います。文化そのもので何と楽しいお酒なんだろうか!と。

さて、
そういう意味からすると ・・・ “これって美味しいって言ってええのん?”
と横から聞いてくる嫁さんにどう声を掛ければよいのでしょうか ・・・ 。
“まあ、この味(文化)はわからんやろなぁ ・・・ フランス行って来たら!? ”
と言うしかありませんよね。そのあと、お決まりのお返しがやってきます。
“行ってもええのん? ・・・ そんなお金無いしなぁ ・・・ 連れてってや~!”
こうして我が家の食卓は、現実という酔い醒ましと共に幕が下ります。

“はぁ~ぁ、ごちそうさまでした!”