齢70を越え、長年の会社勤めも辞めてからもうじき4年を過ぎる。
退職した間際にはブログにも「仕事」のカテゴリを作り、会社勤めをしていた50年を振り返ろうと思っていたが、意に反してあまり思い出すことがない。
「派遣」と「パート」という働き方だったので、20ヶ所以上の会社を渡り歩いたので、様々な思い出があるはずなのに・・・
およそ半世紀の間、生活の半分以上の時間は職場にいて、その中にも喜怒哀楽があったはずなのにどうしてなのか…?よく分からない。
今、それなりの歳になりリタイアした身で、悔いがあるとしたら…
「教師にならなかったこと!」正しくは「なれなかった!」だろうか(原因は「勉強不足」のひとことにつきるのだけれど…)
教師になるということは、「母の願い」だった。
別に強要されたわけではなく、家庭の事情で叶わなかった「母の夢?」・・・「教師になりたかった」と母はよく言っていた。
卒業シーズンになると、そんな私が思いだすことがある。
それは22歳の時に経験した教育実習!唯一「先生」と呼ばれた期間!
その時期、私はある出版関係の会社でアルバイトをしていて、そこで「束見本」を貰った。
束見本(つかみほん)とは冊子や書籍を制作する際に実際に使用する本文や表紙の紙を使用し、本物のサンプルとして作るもので、
ようは中に何も書かれていない白紙本(はくしぼん)のこと。
教育実習が終わって学校を去る日に、その束見本に生徒たちの「ひとこと」を書いてもらった。
今でもそれを大切に持っている。
22歳の時だったから、もう50年以上も前のことになる。
短い間だったのに…忘れられない思い出。
当時14歳だった生徒たちも、既に60歳半ばになっているはずで、各々が各々の人生を歩んでいるだろうけれど・・・
みんなどうしているのだろうか?
32名の生徒たちの綴った、世に一冊しかない私の大切な本から、何ページかをピックアップしてみた。
14歳…とても可愛い…カワ(・∀・)イイ!!
そんな可愛かった皆も、今は60歳半ばになり(今も可愛い人もいるかも?…なので全否定はできないけれど…)
こんなことがあったということも、多分忘れているのではないだろうか?
でも私は、みんなのことは一生忘れません。
一生!という言葉が現実味を帯びてきた昨今なのは…なのだけれど…( ゚∀゚)アハハ