気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
それを一瞬でも残せたらと...。

そろりとろり俳句の道~(33)【葉桜】

2024年07月10日 | そろりとろり俳句の道

写真素材 - フォトライブラリー photolibrary

『俳句生活~よ句もわる句も~』は「通販生活」の俳句投稿コーナーで、選者は夏井いつき先生です。

入選句は(天・地/人/佳作)に分かれています。

5月の兼題:【葉桜】:夏の季語(植物)

傍題➜花は葉に

※俳句歳時記

桜は花が散ると葉が出始め、5月には美しい緑が広がり空を覆うようになる。陽の光に透けた葉桜はことに美しい。

🔶桜の葉ではなく、青々と葉をつけた桜の木の意。

その頃の明るさや風の心地よさも連想させる。

例句:【葉桜の雨しづかなり豊かなり/丸鬼あきゑ】

     

妹の句:【葉桜や過去を連れ来る車窓の風】佳作入選

写真素材 - フォトライブラリー photolibrary

私の句:【葉桜や友達できた一年生】佳作入選見出し

桜の花が舞うころに入学した一年生も、葉桜になるころには友達ができ、学校帰りなどにたわいもないおしゃべりをしながら帰ってくるのをよく見かけます。

そんな光景を思い浮かべ詠んでみました。

桜の花は満開の時も素晴らしいですが、葉桜も趣きがあっていいものです。

     

7月の兼題は【水着】傍題:海水着・海水帽(時候/晩夏・分類/人事)

締め切り7月31日、発表は9月10日です。

そう言えば私が水着を着たのって・・・何十年前だっただろうか…今月の兼題も難しい…

コメント

そろりとろり俳句の道(32)~【薄暑】

2024年06月28日 | そろりとろり俳句の道

※風待人さん/写真AC

【俳句ポスト】は、松山市が運営する俳句投稿サイトです。

選者は初級者部門は家藤正人先生、中級以上部門は夏井いつき先生です。

5月の兼題は【薄暑】でした。

季語(初夏/時候)傍題➜軽暖

※俳句歳時記

初夏、やや暑さを覚えるようになった頃の気候をいう。

歩くと仄かに汗ばむような、過ごしやすく気持ちのいい季節である。

「夕薄暑」「街薄暑」「薄暑光」のような使い方もされる。

例句:【浴衣裁つこゝろ愉しき薄暑かな/高橋淡路女(あわじじょ)】

     

 妹の句:【姉は旅行中薄暑が追いかける】初級者部門/入選

 

※秋田県八峰町八森付近/十二湖(青森)に向かう五能線の運転席後部からすれ違った五能線リゾートしらかみ号を写しました。

妹の句に私が詠われていたので、先月行った旅の写真に句を載せてみました。

 私の句:【野良猫の置き水飲みに来る薄暑】初級者部門/入選見出し

私に少し慣れてきた地域猫(さくら猫)の豆太を念頭に詠んでみました。

      

次の兼題は【夏休み】(晩夏/人事)締め切り7月19日、発表8月26日です。

そういえば、新学期になったと思っていたら、もうじき夏休みです。

先日、高2の孫の文化祭に行ってきました。

は今日が17歳の誕生日でした。

月日の流れは、経ってみるとほんとうに早いものです。

コメント (2)

そろりとろり俳句の道(31)~【蜂】

2024年06月10日 | そろりとろり俳句の道

※背景(そぅちゃん/写真AC)

『俳句生活~よ句もわる句も~』は「通販生活」の俳句投稿コーナーで、選者は夏井いつき先生です。

入選句は(天・地/人/佳作)に分かれています。

4月の兼題:【蜂】:春の季語(動物)

傍題➜蜜蜂・熊蜂・穴鉢・土鉢・足長蜂・女王蜂・働蜂・蜂の巣・蜂の子

※俳句歳時記

世界に約十万種いるといわれて、そのうち日本でよく見かけるのは、蜜蜂・足長蜂・熊蜂・雀蜂などである。

腹部の根元がくびれて細く、大部分は二対の羽を持ち、腹端にある毒針で敵や獲物を刺す。

例句:【しづかにも大木の幹蜂離れ/山口誓子】

     

妹の句:【紫の花に埋もれた熊蜂の尻】佳作入選

※背景Sweet Cafeさん/写真AC

私の句:【ほのぼのとまあるい姿態くまん蜂】佳作入選見出し

     

俳句では花と言えば「桜」ですが、桜でない他の花でも季語になっているものも多いので、

「蜂」と言えば花を取り合わせたいところですが、季重なりにならないかと考えるとそれも使えず、蜂という季語もなかなか難しい類でした。

くまん蜂は真っ黒く大きいけれど、温厚な性格でめったに刺さないため、確かにブーンという羽音も大きいですが、近くでよく観察できる蜂です。

私の認識では「あぁ~くまん蜂かぁ」という程度で、追いも逃げもしません。

今回は妹と、「蜂」の傍題「熊蜂」で詠みが重なりました。

     

次の兼題は【短夜】時候三夏/締め切り6月30日、発表8月10日です。

今年一番の短夜は6月21日(二十四節気)だそうです。(逆に言うと最も昼の時間が長い日)

【短夜】を詠った母の句があります。

🔗以前のブログ

短夜をお題にした母の句~二句 - 気がつけば思い出Ⅱ

短夜をお題にした母の句~二句 - 気がつけば思い出Ⅱ

季語は夏。夏の夜は短い。その短さは、はかなさと重ねて惜しむ気持ちとして詠われることが多い。母の句には母(私の祖母)を詠った句が多い。そのなかに短夜(短か夜)をお...

goo blog

 

母のような句はなかなかできないかもしれませんが、頑張りましょう!

コメント

そろりとろり俳句の道(30)~【山笑う】

2024年05月31日 | そろりとろり俳句の道

※背景(しぇがさん/写真AC)

【俳句ポスト】は、松山市が運営する俳句投稿サイトです。

選者は初級者部門は家藤正人先生、中級以上部門は夏井いつき先生です。

4月の兼題は季語【山笑う】春(地理)でした。

※俳句歳時記

春の山の明るい感じをいう。

🔶北宋の画家郭煕(かくき)の『林泉高致』の一節に「春山淡治(たんや)にして笑ふが如し 夏山碧翠として滴るが如し 秋山明浄にして粧ふが如し 冬山惨淡として眠るが如し」とある。

そこから季語になった。➡山滴る(夏)・山装ふ(秋)・山眠る(冬)

例句:【故郷やどちらを見ても山笑ふ/正岡子規】

     

 妹の句:山笑う六十路のスニーカーは武器(初級者部門/入選)見出し

 私の句:リュック紐キリと結べば山笑ふ(初級者部門/入選)

※背景(yovenさん/写真AC)

     

山笑う(春)・山滴る(夏)・山装う(秋)・山眠る(冬)

先月の「花鳥風月」に続き今月は「春夏秋冬」でした。

どちらも良い響きの言葉です。

 

このごろ、遅まきながら旅行するようになり、山にも行く機会もあって(あまり高い山ではありませんが…)リュックも3個ほど買いました。

低い山でもこの歳になると「さあ行くぞ!」と意気込みが必要で、リュックの紐を締める…そんな所作を詠って見ました。

山笑う季節は「花が咲くのも、緑になるのも、これからだ」とほほ笑む季節のようです。

次の兼題は【南風(みなみ)】(三夏/天文)締め切り6月19日、発表7月22日です。

コメント

そろりとろり俳句の道(29)~花見

2024年05月10日 | そろりとろり俳句の道

『俳句生活~よ句もわる句も~』は「通販生活」の俳句投稿コーナーで、選者は夏井いつき先生です。

入選句は(天・地/人/佳作)に分かれています。

3月の兼題:季語【花見】春(生活)

傍題:観桜(くわんあう)・桜狩・花の宴・花莚(はなむしろ)・花見酒・花見客・花見人・花人(はなびと)・花見舟

※俳句歳時記

桜の花を楽しむこと。桜花を愛でる習慣は、平安時代に起こったものだが、当時はもっぱら貴族の行楽とされた。

秀吉の醍醐の花見は有名だが、庶民の行楽となったのは、江戸も元禄以降のことである。

桜狩は、桜の名所を訪ね歩き、その美を賞すること。

🔶本来は群桜・群衆・飲食を伴う。

例句:【花見にと馬に鞍置く心あり/高浜虚子】

     

 妹の句:【一樹立つ花見に集う四十年】佳作入選

妹は、以前同じ職場にいた友人と退職しても親しくしています。(彼女は私の高校生時代の同級生でもあります)

その友人のお宅には一本の大きな桜の木があり、同時期の友人達で毎年「花見の会」をするそうです。

もう40年も続いていて、今回の句意はそんなところからきているようです。

 私の句:【お花見はランチの後のビルの谷】佳作入選

これは昨年、地下鉄茗荷谷駅から小石川植物園へ向かって歩いていた時に撮った写真です。

桜が満開で、ビルの間でもとても美しい風景でした。

その時を思い出して詠った句です。

5月の兼題は【葉桜】夏/植物(結果発表は7月10日)です。

コメント