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気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
それを一瞬でも残せたらと...。

はじめての俳句🖊26~蜩(ヒグラシ)

2021年09月16日 | 喜代の俳句

かなかなの鳴く声を待つ神社かな

季語:かなかな・蜩(ひぐらし)・日暮(ひぐらし)・茅蜩(ひぐらし):

※俳句歳時記:蜩という名の通り夕暮れに特に鳴く。カナカナと一種哀調のある声が遠くまで響く。

すでに晩夏から鳴きだし、夕暮れに限らず、明け方に鳴くこともある。➡蝉は(夏)

作品の背景:ここ数年、何故か蜩の声を聞かない。暮れかかる夕方に涼しそうなその声を聞くと、夏の終り、
そして秋の訪れを感じるので、今年は聞くことができれば良いと思い待っている。

提出した句:かなかなと鳴く声待つや夕間暮れ

先生の添削:情緒の感じられる素敵な作品ですね。情景はよく分かります。

「かなかな」は夕方に鳴くことが多いので、「夕間暮れ」は省略できるでしょう。

その代わりに、鳴く声を待つ場所を期してあげると、作品がより具体的になっていいと思います。

最期には切字の「かな」を用いましょう。

【かなかなの鳴く声を待つ神社かな】

             

提出句の夕間暮れ(ゆうまぐれ)の意味は、まぐれは「目(ま)暗(ぐれ)の意。「間暮」は当て字で夕方のうす暗いこと。また、その時分。ゆうぐれ。※goo辞書

(ゆうぐれ)は4文字で(ゆうまぐれ)は5文字だったので、ぴったりとおさまり、正直「いい言葉を見っけ…」と思いました。

前回同様これも使いたかった文字が没…。省略できるものは省略するということがまだうまくできていないようです。

ここは学習能力のなさを実感。

そして添削句は、文字種は違うけれど「かなかな」ではじまって「かな」で終わるのにふと気づき、面白いなと思いました。

9月も中旬になって、蝉の声もだいぶ聞こえなくなってきました。

もう一つの秋の季語になる蝉のツクツクボウシ(法師蝉)はまだ時折鳴いていますが、

今年も蜩(かなかな)の声は聞けませんでした。この辺にはいなくなってしまったのかもしれません。

やはりちょっと田舎の神社のように、木立が多くあるところでなくては聞けないのでしょうか。

そんなところへの旅もいいかな…。できれば長引くコロナの自粛で気力が衰えないうちに…。

ヒグラシ鳴く 4K60P  ※鳴き声をYouTubeよりお借りしました。

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