百日紅篠突く雨に散りにけり 9月3日/iPhone写
季語:百日紅(さるすべり・ひゃくじつこう):夏(仲夏)
※俳句歳時記:ミソハギ科の落葉高木の花。中国原産で庭園に植栽される。
七~九月に桃・紅・紅紫・白色などのちりめん状の花弁の花が枝の先端に群がり咲く。
花期が長いため百日紅の漢名がある。樹皮が剥がれやすく、滑らかな幹は猿も滑り落ちるというので、猿滑(さるすべり)と名付けられた。
作品の背景:細かくたたきつけるような雨(篠突く雨)が降った後、百日紅の木の周り一面に落ちたピンクの花が、まるで撒いたかのように散らばっていた。
提出した句:【百日紅篠突く雨に零れ散る】
先生の添削:「篠突く雨」と雨を限定したのがいいですね。目に浮かびやすいです。
添削例では、「零れ散る」だと動詞の数が多いので「散る」だけにしました。
そして、作品に格調を与えるために切字の「けり」を用いました。
作品のリズムがぐっと整ったかと思います。
このごろ、日曜日の朝6:35~7:00に放送されるEテレの(NHK俳句)を視ています。
視られなかったときは(NHKプラス)でパソコンやタブレットでも視聴できます。
※NHKプラスの利用はID取得までに1~5週間程度(家は約2週間でした)かかりますが受信料を払っている確認のみ(これに時間がかる)で登録でき無料です。
他の見逃し配信番組もあります。
お題が出され募集するので、その投句の中から9句選ばれ、句の評などを交えながら選者の方が教えてくれるので勉強になります。
1ヶ月の週ごとに司会と選者が変わりゲストもいるので、4週それぞれの特徴があります。
その中で、(動詞が多い)という添削の場面はよくありました。
とくに初心者むけの第4週目に生徒として出演の田中要次さん(HEROの ”あるよおじさん” で記憶にある俳優さん)は動詞を用いることが多くいつも注意されています。
(それはそれで面白いのですが…。)
今回の「動詞が多い」はこれなんだと思いました。
自分では「零れ散る」っていい言葉と思って使ったのだけれど・・・「零れる」と「散る」は動詞でした。
でも25作目にして初めての切字「けり」。
今回は添削句だったけれど…ほんとうに、とても俳句らしくなりました。
自分でも自然に使えようにならなくては・・・。