流離未踏

流れの果てにあるものは・・青天霹靂

越生流離

2023年12月09日 | 低山遊行
弘法山を降って五大尊に向かう。山歩きもあと少し・・時間を惜しみながら進む。


お堂の前から町並みを見下ろしながら汗を拭き、喉をうるおす。

街のメイン通りを駅に向かって歩く。
シャッターが閉じた昭和時代の旧い建物や住人の居ない住宅が多い。

百年ほど前は賑やかな通りだったようだ。
この界隈が「越生の今市」と呼ばれた江戸時代からの市街地の中心で、明治三十年代の最盛期には、絹、織物関係業者などの大小の商家が軒を連ね、さながら小都会の趣を呈していた・・と、案内板に記されている。

「小都会」だった時代が想像できないほど静かな通りをゆっくり歩いて駅に向かう。

つぎにこの地を訪れる機会があるかわからないが、旅の重さをたっぷり味わえた最良の一日だった。