昨年は浴場組合本部のお仕事で、地方を訪ねる機会が何度かあった。
大坂、広島、愛媛、鹿児島・・・大体は、1人ということはないんだけど、香川だけは1人で出かけたので、久しぶりの一人旅みたいでものすごくテンションガあがってしまった^^
そもそも、風呂屋っていうのは連休はしないもんだと幼い頃から教えられて育ったものだから、若旦那はここ数十年、連休というのをとったのは改修工事が入ったほんの数回のみ、それゆえ、旅行みたいなものはできたためしがないんです・・・そんなお出かけ下手の若旦那の香川のお話は、ブログでお読みいただけます・・・今回はコラムをどうぞ!
第11回 「香川」
西日本の会議で香川県を訪ねた。言わずと知れた「うどん県」だ。
想像はしていたが、それにしてもなんとうどん屋さんの多いことか。なんでも40年前には信号機の数よりも多かったとか、今でも約680軒が営業しておりコンビニよりも多いのだそうだ。
驚くことにこれほどまでに軒数があるのにどのお店も賑わっている、私は2日間で5軒のお店を回ってすっかりうどんに飽きてしまったのだが、県民は毎日食べても飽きないらしい。まさに県民に根付いているのだと改めて実感する。
考えてみれば、入浴文化も完全に日本国民の生活に根付いている、家庭風呂の普及率が90%の後半になった現在においても、入浴施設の需要は一向に陰りを見せない。
最近は入浴施設を売りにした「道の駅」が増えているそうで香川県にも5カ所存在していた。
銭湯の数が14軒なのを思えば随分と多く感じる。我が業界も文化の根を絶やさぬよう、新興勢力に負けじとうどんのごとく太く長い商いを続けたいものだ。
2018.11.1 全国浴場新聞「銀輪躍動」