兵隊よりも士官になろう

私はリーダーは天性のものではなく、教育によって量産が可能であると考えています。

好きこそモノの上手なれ

2009-04-17 03:00:00 | 基本スキル
昨日のコラムの続きです。

>多くの人は、今日のメシを食うために必死に働き、
>ヘトヘトとなって、明日のメシのタネを蒔くことを
>おろそかにしています。

この文章を見て、ドキッとした方や、なんとも思わない人へのコラムです。

今日の仕事に未来がないのであれば、一生懸命やっても、疲れるだけで終わります。
具体例でいうと、倒産するのが決まったも同然の会社で、資金繰りのために汲々するくらいなら、さっさとあきらめて店じまいした方が、本人はもちろん、関係する人たちのためでもあります。

カネの切れ目が縁の切れ目で、多くの人が去っていきます。
家族もバラバラになってしまうかもしれません。
普段の行いが、結果として現れただけですから、悲しむことはありません。
最後にほんの一握りの人が残ります。彼らはカネとは別の目的で動いています。

義理人情という感情かもしれません。血縁とか地縁かもしれません。
腐れ縁かもしれません。沈む船に最後までお付き合いしてくれるのかもしれません。
そういう人が1人でもいれば、再びやりなおす元気が出てきます。
あなたには、そういう親友が何人いますか?

今回、そういう美しい話ではなく、もっとドロドロした話です。

今の仕事をずっと続けることができないのが見えていても、その日の仕事に追われていて、家に深夜に帰って、あとはバタッと寝るだけの毎日を過ごしていたら、新しいことをするための時間がまったく取れていないことになります。

こういう状況で毎日を過ごしていたのでは、遅くまで仕事をしていることが、家族のためだろうと、自分がクビにならないためだろうと、忙しい忙しいといって、未来への投資をしていないのには変わりません。

新しいことにチャレンジして、それが人並みにできる、人よりもできる、人に教えられるくらいになる。。。といったようになるには、時間と労力がかかります。てっとり早くハウツー本を見ればいいという付け刃(やいば)では、あまり役に立ちません。

ある分野のことを調べるのに、3冊程度の厚さが薄い入門書を読み込んで、全体像を理解してから、少しレベルアップした本(入門書の参考文献とか)を読むと理解が早く、スムーズに読めるようになります。

お金をケチって1冊だけにしてはいけません。複数の本を見比べて、この本ではこう書いているけど、別の本では違うように書いているなどの相違点や、重要とする項目の違いに着目することにより、理解が進みます。ここでも時間がかかるのです。

時間がない場合、てっとり早く、誰かに教えてもらいましょうか?
ですが、その人が何を言っているのか理解できなければ意味がありませんよ。
難しいことを簡単にわかりやすく説明するのは、よほどよくわかっている人でも、なかなかできるようで難しいことです。

パソコン通信からインターネットの時代になって、自分で試行錯誤しながら調べるというのが、検索エンジンによって、瞬時にできるようになった反面、頭をあまり使わなくても、なんとなく分かった気分になって(実は分かっていない)、とんでもない勘違いをしてしまいがちです。 このあたりは場数と経験がものをいいます。

「好きなものこそ上手なれ」とはよく言ったもので、こういう勉強をすれば得だとか、儲かるとか、そんなことを考えている人は、そこそこうまくいくでしょうが、最後の最後で、好き者とか、ある意味、逝っちゃっている人には、かないません。

2009/04/17 橘みゆき 拝


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