本ブログのタイトルを『兵隊よりも士官になろう』にしたのは、兵隊に対する教育と士官に対する教育では、質と内容が全く異なるからです。
兵隊は命令に従うだけで良いのですが、士官は自分の頭で状況を判断し、選択しなくてはなりません。
士官を養成するために、どんなことが必要なのかを、扱っていくブログにしたいと考えています。本ブログを開設した際、こういうブログにしようという方向性を示したものが、『カテゴリ:概要説明』にて読むことができます。 最近、アクセスしていただいた皆様にぜひ読んでいただきたいと思います。
今回は、基本となる概念の1つである「リーダーは量産できるはずだ」を再掲載します。
2008/09/30 橘みゆき 拝
リーダーは量産できるはずだ (2006/03/26の記事)
リーダーになるには、リーダーとしての資質を満たした人が就任するというふうに思う人が多いと思います。リーダーにふさわしい資質の人というと、戦国大名みたいな人とか、昭和時代の大企業の社長さんといったところでしょうか?まわりを見渡しても、それほど多くいません。ゼロ戦のパイロットみたいに少数精鋭です。リーダーの資質を満たすは組織に1人いれば良いという考えならば、それでも良いのですが、リーダーが大量に必要になる時代の変革期には対応できそうもありません。 友人は、時代がリーダーを産み出すと言っていましたが、それは奇跡を待つようなものです。変革期でもリーダーが出ないで混乱期が長く続くかもしれないのです。 私はリーダーは天性のものではなく、教育によって量産が可能であると考えています。 ちょうど太平洋戦争当時、日本では小さな町工場で飛行機を作っていましたが、米国ではグラマンを大量生産していたようなものです。質は多少悪くても、量でカバーしてしまおうというアプローチです。リーダーを大量生産するためには、誰でも勉強や実体験を通してリーダーになるための体系的な知識が必要となります。これが、米国流リーダーシップ理論なのではないでしょうか。そういった本を読むと、どうもアジアの文化と欧米の文化をミックスしていいとこ取りしているようです。米国人でもできるのだから日本人でもできるはずです。
2006/03/26 橘みゆき 拝