ジカ熱感染で、貧富の差が絶望的に運命を分けるというお話@ブラジル現地発。
- ジカ熱感染で小頭症問題が、貧富の差により残酷に運命を分けている。
- 記事ではセレブなLima さんとスラムのLourencoさんが登場。
- セレブなLimaさんは、妊娠を延ばそうとしていたけど妊娠してしまった。おなかの赤ちゃんの器官形成期が流行期と一致するので(小頭症かどうかは7カ月目のエコーまでわからないので)心配で心配で泣いた。そして、器官形成期が終わるまでヨーロッパで過ごすことにした。往復の航空賃だけでブラジル庶民の月収の何倍にもなることを気にしつつ(さらにブラジル通貨が暴落している今滞在費は大変高く)、いまはブラジルを脱出して安心とロンドンからのインタビューに答える。リッチな妊婦は続々とブラジル脱出している。
- スラムのLourencoさんは汚水の上に建てられたあばら家住まい。妊娠5カ月の失業者。自分に出来ることは、ただ、お腹の赤ちゃんの無事を願うことだけ。
現地で虫よけスプレーは売切れ続出、薬局の棚はカラ。一部の漁具店などで在庫は残っているが、価格が何倍にも高騰していて、いま40万人いるとされる妊婦の多くは買えない。ブラジル軍は22万人動員して蚊対策をやっているが・・・
なんとも切ないお話しです。虫よけスプレーが何倍にも高騰して庶民が買えない。無防備ななかで40万人妊婦がリスクにさらされている。こういうカネで何とかやりようのある部分だけでもPHEICで前進してくれることを願いたいのですが。
For Brazil’s rich and poor, disparate response to Zika