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新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

埋葬が追い付かないエボラの現場(エボラ出血熱 EVD エボラ)

2015-01-16 09:12:23 | エボラ出血熱・EVD・エボラ・エボラウイルス感染症

シエラレオネの現場レポート。1週間に300体の乳幼児の遺体を埋葬、追い付かずに1つの穴の複数埋葬され、、、壮絶さにおいて何ら変わらぬ現状レポート。

  • シエラレオネKerry Town 。感染者の出た村を、赤いヒモで囲って出入り禁止。感染者はすでに50人搬出、10人は死亡。接触者たちは21日間の自宅軟禁(put under house arrest)。
  • 記者が訪ねたときは6日目であったが、中の人は空腹と怒り(hungry andangry)に満ちていた。
  • なかの少年は「彼ら(警備兵)は、外に出してくれないんだ。文句を言ったら殴れられ押し込められるんだif we complain they beat and shove us」と訴えた。そうこうするうちに英の団体が食糧を届けにきた。
  • いま、すべての死亡者はEVDによる死亡と見なされ即座に埋葬されている。EVDの確定まで当局は待ってくれない。 now every death is treated like an Ebola death. The authorities don't wait for confirmation
  • EVD犠牲者の埋葬を、アイルランドのNGOが担当しており、毎日50基の墓をつくっているが、追い付いていない。この1週間で300体の乳幼児の遺体が発生。一体埋めることに(墓標がわりの)棒がさしてあるが、ひとつの穴に複数の棒がさしてあるところもある。

この記事自体は、シエラ当局のやるコトはhouse arrestだhungry&angryだとしながらUKやアイルランドNGOの活動は丁寧に伝える、アングロサクソン的傲慢さがぷんぷん匂う記事なわけですが、まあそれはそれとして(笑)、かつての大混乱ではなくなり、とはいえ、小混乱といったところでしょうか。赤いひもで囲まれ、合理的な銃の力が行使され、感染者・感染遺体からの感染拡大は一応阻止されている。でもひとつの穴に複数遺体など、ギリギリのところでやってる感は伝わってきます。こうやってノウハウ蓄積されながら、落としどころが理解されてゆくのでしょう。

ソースはskynews
http://news.sky.com/story/1407199/ebola-we-cant-dig-graves-quickly-enough

   Ebola: 'We Can't Dig Graves Quickly Enough'

Sky News visits a graveyard where 300 babies have been buried in a week as a nearby community is put in quarantine.

18:23, UK, Tuesday 13 January 2015

 


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