新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

遺伝子を乗っ取るインフルエンザウイルス

2008-05-29 20:16:31 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

ちょっとブルーなお話・・・

インフルエンザウイルスが増殖するにあたり、その宿主(感染者)の遺伝子(RNA)をダマして乗っ取り、ウイルス増産に励まさせる・・メカニズムが発表されています。

RNAには”cap”と呼ばれる小部品にパスワードが仕組まれ、メッセンジャーRNAの最初に来て「作業はじめ!」の号令役をします。ところががその”cap”の部分に取り付き蹴飛ばし自分のmRNAをくっつけてしまう。 まるでパスワードを盗まれ改変されてしまったような事態です。 そして、本来の(感染者の)RNAはそうとも知らずにせっせとを再生産してしまう。。。

報道では「ウイルスが通常の細胞機能をハイジャックしてしまう!」と表現ですが、なりすまし詐欺みたいな話ですね。

ソースは5月27日付Europeanresearchheadline↓
http://ec.europa.eu/research/headlines/news/article_08_05_27_en.html
HEALTH
Title Putting a cap on influenza

 

 


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