新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

被災地のもう一つの顔(中国人民のたくましさ)

2008-05-28 16:49:09 | 報道

成都にいる知人(医療関係者)からのメール、紹介します。
先週のものですが、本ブログへの転載OK取り付けに時間がかかってました(メールがundeliveredで何度か届かなかったり・・・とやはり通信事情は良くありません)。

この中で、日本の報道ではなかなか見えてこないことは・・
1.中国の人民はたくましい。テント生活の中でマージャンやトランプをしながら明るく前向きに生きてゆく姿が観察される

2.物資は足りている。水もOK。 今必要なのは洗濯機

日本の報道で見えないと書きましたが、現地入りしている知人(報道)とのメールでは認識もされているようです。 ということは、こういった面が見えてこないのは日本側のデスクが原因か。「震災は悲惨という文脈に合わない」とかでボツにしているのでしょうか。

各社デスク・整理部のみなさん、明るい側面もどんどん記事にして知らせてください!

以下、転載

「四川地震の支援の調査として成都にいます。成都町中は平穏を取り戻しています。今日体に感じる地震は一回もありませんでした。被害が大きいのは山の中にある集落のようです。学校は平地でも校舎の倒壊の恐れがあるため休みになっています。それにしても被災地のホテル(1泊1000円にも満たない)がネット環境があってこうしてメールが送信できるとは思いませんでした。ひょっとすると日本の高級な旅館の方がネットに接続できないので遅れているかもしれません。ちなみに死者は3万の数ではなさそうです。まだ10万人単位で未確認だとのことです。私が見るに成都でも彭州でもテント生活の人が人々にテレビでみるような悲愴感がなくマージャンをしたりトランプをしたりとリラックスをしているように見えました。なんか日本の被災民のような悲愴感が全く感じられないのはこれも国民性なんでしょうか?という目からみると、医療もですがテント村に洗濯機があれば便利だと思うのが正直な感想です。今、彭州(成都から西北に1時間)にいます。成都では店が開き活気がありましたが、この町では店の9割がたはシャッターがおりています。物資は十分足りています、彭州の同一病院で北京から持参した水を飲んでいたら「こっちのほうがうまいぞ」と言って当地のペットボトルを提供されました。私が訪問した2つの中小の病院はすでに重篤な患者は成都に送ってしまい安定期にあるようです。病院では被災時の写真をわけてもらいました。またおいおい近況メールします」

四川地震といえば、今日発売の週刊朝日の広告に、被災地一帯が鳥インフルエンザ警戒地域云々~とあり思わず買ってしまいましたが、いまいち新しい話じゃなかったですね(中国全部警戒地域なのは自明)。 


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