中国で鳥インフルエンザH7N9流行がなかなかおさまらないワケの解説
- 中国のH7N9流行で、鳥市場の閉鎖がおこなわれ、効果はみられてきた。
しかしながら、一定期間後に鳥市場は再開する。 - 中国の人々は鳥市場で購入する習慣がやめられない。80%の中国人は鳥市場での購入を選択する。当局は近代的なスーパーマーケットでの購入を推奨するが。
- 一方で、農家やスーパーマーケット側の事情も。中国では零細農家が多く、平均耕作面積は1.5エーカーしかない。スーパーマーケットの仕入れは(まとまった量が必要で)このような零細規模の農家からは購入しずらい。
- このような零細農家ではまた、バイオセキュリティを確保することも難しい。豚と鶏を分離するといった基本的なバイオセキュリティも難しく、狭いかごにぎっしり飼育せざるをえない。
- 中国当局は市場のバイオセキュリティに基本的には興味がなく対策に必要なリソースも欠く。
- しかしやりようが無いわけではない。鳥市場の対策としてWHOがガイドラインを出してはいる。販売エリアとと殺エリアを分ける、洗浄しやすい鉄やプラスチックのかごを使う、活きたまま顧客に販売するのをやめさせるなど、金もかからない基本的な対策はある。が、政府がそれを徹底させられるかどうかが問題。
繰り返される鳥インフルエンザの流行を抑える方法はあるけれど、各ステークホルダーそれぞれの事情、中国四千年の培われた食文化、人々の行動な(一時的にはともかく)変えるのは困難がともなうということです。
実際、2014年のEVD(エボラ)流行が終わってのど元過ぎた西アフリカで、堂々とブッシュミートが復活している報道も目にしてきました。
げに難しきは人間のサガ・・・ですね。
ソースはbloomberg
https://www.bloomberg.com/view/articles/2017-02-26/how-china-can-stop-the-world-s-next-pandemic
How China Can Stop a Pandemic
Adam Minter is a Bloomberg View columnist. He is the author of “Junkyard Planet: Travels in the Billion-Dollar Trash Trade.”
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Feb 26, 2017 5:00 PM EST
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