これまたメディアによく聞かれるのに、収束はいつ頃でしょうか、五輪に影響しないでしょうか?と。
収束については、ピークについての報告を2つばかり紹介して、あとはSARSのときの感覚をコメントしていますが、五輪については「わからない」で統一。あんなに政治的なドロドロ案件の意思決定が、だれがどうやるかなんて医療職にわかりっこないですよね。終息宣言が出ないとやらないのか、下降傾向ならやるのか。
五輪の開催は、そういう政治な人々がどうするかに注目しておくこととして、管理人的にはもっと気になっていることがあります。
フジロックです。スーパーソニック(昨年終わったサマソニの発展形)です。まだまだあります。
五輪の前後に、こうした超巨大野外コンサート(これらを夏フェスといいます)がいくつも開催されマスギャザリングが発生します。そこでは、観客席では若者が飛沫飛ばしながら大絶叫しながら、タオル振り回しながら飛び跳ねます。多少体調が悪かろうが、プラチナチケットを手に集います。
管理人は、2回ばかし、この手の野外コンサート救護所のバイト経験があります。淡路島と万博公園。参加者(これを参戦と通称します)の一定数は、前夜から会場周辺にキャンプを貼ったり近隣ホテルで酒盛りの一夜を過ごします。つまり脱水危険状態+寝不足で集います。会場前にはグッズ販売で長大な列ができ、ここでかなりな脱水になります。そして演奏が始まると、ばたり、ばたり、と救護所テントに運ばれてきます。もともと体調不良なら飛沫も出しながら。もともと元気でも純粋に熱中症症状を呈しながら。救護所には折りたたみベッドが並んでおりますが、2m以上の感覚をあけるのは困難。さらに、泥酔して他のベッドに行こうとする人、もっとも強烈だったのは、ビキニ姿で便失禁してしまったケースも。ビキニで便失禁するとキャンパスベッドは便汚染、その匂いにこちらはノックアウトですが、近隣のベッドで寝ている人の嗅覚もノックアウト。糞便感染まで視野に入ってきます。
主催者は、イベント会社、放送局、などです。意思決定に医療者が加わることは少なく(救護所人員は、医師派遣会社や看護師派遣会社に依頼してスポットバイトとして集められる)、主催者がどういう判断をするのか、神のみぞ知るです。
せひとも、こういった五輪以外のリスクイベントにも注意を向けていただきたいと切に思うものです。
最大メジャーなフジロックは参加者数13万人!