いま管理人は中国の隣国に来ています。もう何か月も以前から決まっていた調査研究、科研費での出張です。中国の隣国といえば、もちろん日本がそうですが、陸続きではありません。だからチャーター便のANA機やら豪華客船やらにメディアが集中するわけですが、日常的に通れる地続きの隣国はどうなのか。
訪問日現在は、感染者が報告されていないミャンマーですが、緊張感とゆるい感が混在した妙な空気が流れています。
ヤンゴン空港に到着すると、こんな光景が。
検疫申告の黄色い紙が突如登場しました。でも、それを記載する台がありません。
だから降り立った乗客は、柱に押し付けて書くしかありません。
柱に押し付けてと申しましたが、柱にもあぶれてしまったら・・・
地べたで書くしかありません(笑)。
その、地べたで書いてる人が書き方わからないと、保健省(この国では保健スポーツ省)のお役人も地べたに付き合って指導してくれます。
サーモグラフィー前の検疫官は、なんだかユルい雰囲気です。左の人はスマホをいじり、真ん中の人はあさっての方向を見ています。検疫官がユルそうな一方で、記入した検疫カードは入国審査のときに「入国管理官」が回収します。当然、入国管理官の主眼はパスポートチェックにありますから、検疫申告書は黙って受け取るだけです(発熱ありのところにチェックしたら、彼らは反応するのだろうか)。検疫官が厚労省所管、入国管理官が法務省所管の日本では考えられない光景ですね。
朝刊を開いてみると、隣国に対する複雑な感情が反映されています。
各紙は、調べたら陰性だったという記事が。
当地での人脈(ミャンマー軍の軍医)から聞いたお話。
- 新型コロナウイルスの感染者は、Wai Ba Gi specialist hospitalに隔離されることになっている。所在地はNorth Okalappa(ヤンゴン環状線でいえば、山手線の日暮里から大塚あたりの位置関係)
- (ミャンマーでも、日本と同様にチャーター便での自国民救出を敢行しましたが)そのパイロットと客室乗務員は、14日間の隔離措置となった。14日間経ったら出られる。日本でいえば、チャーター便のANAのパイロットとCAさんたちを全員14日間隔離するのと同じことになるわけで、なんだかアンバランスですね。ちなみに、機体はミャンマー国際航空(MAI)。パイロットはミャンマー軍OB。まあ、ミャンマー国際航空は軍の権益下みたいなものですから、ここんところはそんなに不思議じゃありません。
- コロナ関連の人材は不足している。本格的に流行したら混乱するだろう(と彼の私見)