新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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鳥取はパニック不要(WHO進藤オフィサー講演から)

2008-10-31 10:40:04 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

一昨日、産経の報道を引用して、鳥取でH274Y、「タミフルが効かない(ヒト)インフルエンザH1N1」が32%まで激増のニュースを紹介しました http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/e/d71115f4de4dd60bcf406a4c265dc50c
私自身、12月22日には鳥取にて講演依頼されているので、まったくひとごとではありません。

というわけで、この機会にWHO進藤オフィサーに見解うかがってみることにしました。議長がうまく指名してくれたので(感謝)「私見で結構ですので」と申し上げうかがったところ、

鳥取は伝統的に非常に熱心に検体を集めておられるところです。それで(検出も)上がってきているのではないか。(他県に増して熱心に検体集めた結果で)歓迎すべきことと思う。また、リレンザについては有効。アマンタジン(シンメトレル)併用もある。

つまり、鳥取県の人がパニックになる必要はまったくなしと解釈できます。リレンザが効くという時点で心配ないわけですが、32%という数字が、”良い仕事の結果”なら、鳥取県の人は頼りがいある当局にめぐまれたとも解釈できるわけで、とりあえず落ち着いて推移を見てゆきましょう。

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