新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

照会・お便りetcはこちらへどうぞ
opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

スペインのエボラ感染者のペット犬安楽死は正しいか?(エボラ出血熱 EVD エボラ)

2014-10-09 19:40:16 | エボラ出血熱・EVD・エボラ・エボラウイルス感染症

スペインで院内感染の看護助手。そのペット犬が、エボラ対策の一環としてスペイン当局から安楽死させられました。これをめぐるディスカッション。

  • 米国CDCの報告。イヌ型エボラウイルスに感染することはある。
  • 1976年のコンゴにおけるエボラ発生では、他の種とともにイヌが疑われた(確定には至らず)。
  • イヌとヒトの接触の多さを考えれば、イヌ型エボラのヒト感染リスクは考えておく必要あり。
  • イヌ型エボラに対する抗体をもち、感染しても無症候であるきまわるというリスク。
  • 2001-02年のガボンの流行で、439匹のイヌの分析から、感染死体を食べたペット犬から検出されている。
  • 唾液・糞尿から感染の可能性があり、グルーミングや噛まれたりすることにより感染可能性がある。

エビデンスは無いけれど、必ずしも無茶でもない・・・というところでしょうか。
日本ならそうなるのかな。法的根拠あるのかな。

ソースはAOL
http://www.aol.com/article/2014/10/08/can-dogs-give-humans-the-deadly-ebola-virus/20974755/?icid=maing-grid7%7Chtmlws-main-bb%7Cdl2%7Csec3_lnk3%26pLid%3D542757

Can dogs give humans the deadly Ebola virus?


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« すわ吐血!でLCCとシドニ... | トップ | 10月9日(木)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

エボラ出血熱・EVD・エボラ・エボラウイルス感染症」カテゴリの最新記事