Buen viaje! よい旅を♪

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旅する理由

2012年10月26日 | 2013年 また旅トルコ・北欧旅日記
 
 この記事、旅の役立つ内容はまったくございません。
 というか、このブログ自体、旅の役に立ってない気がしますが。。。

 自分の今、年を重ねて、なお旅を続ける日々を振り返りながら考えてしまうことが多くなって、
 気持ちを切り替えるために、目に見える形で綴ります。

 誰に宛てて綴っているのか、自分でもわからないけれど、数年後の自分がこれを読んだときに、
 懐かしく思い、成長した立ち位置を築いていればなぁ~なんて。

 長文ですので、読まれる方は、
 疲れない程度にざっくり読んで、無理しないでくださいね。
完全に、綴っているのは自己満足の内容ですから。。。



 『旅する理由』
 
 初めて海外へ一人旅をしたのは、32歳の秋だった。
 海外一人旅なんて、『夢の夢』。憧れて終わる夢だと思ってた。
 経験しなくてもいいことや、多感な時期に経験することを、私は周りの友達とは逆で経験していた気がする。

 記憶にある父は、すでに車椅子に乗っていた。
 クリスマス・イブに交通事故に遇ったから、私はクリスマスこそ、昨日と変わらない今日を願う。
 外出しないで、家にいてほしいと願う。
 
 
 19歳に実家を出て、専門学校に通い、初めての海外を卒業旅行で経験した。
 
 たった一年の就職で帰郷した20歳。
 『父の介護の日々』は、自分の中で、周りの友達とは違うレールの上を走っている気がした。
 誰のために自分が存在しているのか、わからなくなったりもした。
 
 介護をしながらも、日々いろんな出会いがあり、友達にも恵まれ、笑いあり、
 

 涙ありの日々を過ごした。
  

 32歳になる年の冬。
 病室で、父を看取ったとき、
 『愛って、家族って、憎しみも悲しみも全部含めて、自分の心全部持っていかれちゃうんだなぁ。』
 と知った。
  

 たぶん、この時の経験があるから、私は簡単に、でも真剣に、人に『好き』とは言えても
 『愛してる』とは絶対に言えない。言わない。
 そう思うほどに、『愛』ってもんは大きく重い。
 
 
 
 『お父さんごめん、親不孝な娘で。でも一度きりの人生、後悔しないように生きさせて!』

 結婚を切望していた父。 

 父の介護無き後、母の、『あんたの好きなように生きたらええ。』
 その言葉の後押しもあり、一大決心をして、初めての一人旅へ出た。

 
 サグラダ・ファミリアをこの目で見たかった。
 

 二度と旅に出れないと思って決めたスペイン1週間の旅
 

 サグラダ・ファミリアの『受難の塔』を見て、
 『大人になっても、悩むんじゃなぁ。』って思い、変に安心した。
 

 人との出会いにも恵まれ、『恋』はないけれど、一流企業に勤める方と著名人のいる
 『バル巡り』『飲み会』に参加した。
 
 

 『二度と海外旅行一人旅なんてできない!』と思っていたのに、ブリがついた。
 2度目の旅は、スペイン周遊2週間
 シーズンオフで訪れた人気の少ない『ロンダ』は、スペインで一番好きな町になった。
 

 スペインで再会し、おいしいものとうまい酒の中で交わした女同士の会話。
 素敵な年上女性に、自分もこんな風に年をとりたいと思った。
 

 出会い系サイトを、かつての職場の先輩に勧められても、登録する気になれず、
 出会い系以外で、ネットで知り合った人との『縁』を感じるようになった。

 『縁』を頼って、良い人に巡り会えるようパワースポットと呼ばれる場所へ行った。
 
 宮崎では、
 

 恋愛成就の、
 

 左から3番目のモアイ像に、心のそこから良縁をお願いした。
 

 素敵な女性になれるように願ってみたけれど、笑いのネタをついつい探し、
 『お笑い成就』
 

 自分の『運気上昇』を願って鵜戸神宮で、『運玉』祈願。
 

 5個の玉のうち、『1個』を見事投げ入れて、浮かれていたら、
 

 母が、5分の3で、3個も見事投げ入れる神業を見せ、なぜか落ち込み、
 その夜は宮崎で歓迎してくれた家族と共に、出会いは置いといて、飲みメインに
 

 
 結局その年は良い出会いもなく、翌年再び『縁』を頼りに北海道へ。
 

 『恋人の聖地』と呼ばれる場所で、
 

 『恋愛成就』を願ってみたけれど、
 

 変わらず犬、猫には好かれる。でも、今も隣に思いを添い遂げる人は居ない
 

 北海道でも、歓迎の飲みを遠慮なく受けた。
 

 恋愛以外での出会いには恵まれていたけれど、なかなか『恋愛運』が良くならないので、
 ワールドワイドの『パワースポット』を目指して旅に出た。
 

 
 途中、ペルー リマにある恋人たちの聖地からの夕日。
 

 同じ宿に居た若い二人と共にその場に立つと、
 

 30過ぎた私はお邪魔で、どう見ても二人の為の『太鼓もち』
 

 
 数々のテレビ番組で見た、神秘の遺跡『マチュピチュ』にたどり着き、
 

 この場所に来れた事の感謝、そして不思議なパワーを充電できた気になった翌日、災害発生
 陸の孤島として、数日足止めされ、滅多に遇うことのない日本大使館の方にお世話になり、
 

 大学生まさ君との、シェアベッドで興奮し、恋の予感を期待したけれど、運命の出会いなんてものは、
 そうそう簡単に手に入るものでもなく、ヘリに乗り脱出した後、
 

 

 大使館職員がたまたま予約してくれた宿で、被災したときに助けてくれたイケテルメンズたちと、
 
 偶然に再会。

 だけれども、これは運命ではなく『縁』があっただけの話。
 救援物資を手に、盛り上がりはしたけれど、
 

 結局、飲み会
 

 旅の目的だった『ウユニ塩湖』は、私のよこしまな考えも邪念もすべて、
 広い塩湖の中では霞んでしまうほどに、無の状態にしてくれた。
 
 パワーがマイナスでもなく、プラスでもなく、リセットされたような新たな気持ちになれた。

 ペルー、ボリビアに引き続き、中米メキシコも旅した。
 一番のパワースポットである場所を知らずに見逃したティオティワカン 太陽の神殿
 

 メキシコでも、ツアー参加は出会いもなく、結局うまい酒に心浮かれ、
 

 日本男子にドン引きされそうな、虫と共に
 

 酒をあおった。
 

 出会いの場である、日本人宿も、20代の若い子達のほのぼのした出会いを
 

 見守るようにして、長かった旅を飲みでしめた。
 

 成田に到着し、かつての職場の先輩夫婦の家のある木更津で、
 

 温かい家庭のあるべき姿でもてなしを受け、結婚っていいなぁと思った。
 

 その年の夏に、
 

 念願だった日本のパワースポット 富士山頂へ、
 
 
 よこしまな邪念満載に、いろんな願いの成就を願った
 

 よこしま過ぎて、出会いなんてなく、共に登った人たちと楽しく『飲むしかない!』と思う自分が居た。
 

 『誰が見ているでもないブログをなぜ続けているのだろう???』
 『旅している人は今もたくさん居て、みんなすばらしい旅の写真を載せ、
 文才もあり、読んでいてワクワクするような旅をしているのに。』


 自分に文才でもあれば。。。
 と、ありもしないものを願い、『写真の才能も文才もないのなら、せめて絵心は!』と、
 アラフォーにして、無理に自分の中の才能を見つけようとしたけれど、
 絵心もなく、モデルもあきれるほどの微々たる能力
 

 なぜあの場所を目指したの? 
 

 そう尋ねられても、はっきりとした答えが今も自分の中に見つけられないけれど、 
 気がついたら、世界一の山を見てみたい!とネパールにいた。
 

 トレッキングの間、天候に恵まれたことも、
 

 父の命日に泥酔したことも、『そうなるようになってるんだ。』と思った。
 先輩が愛してやまないザ・ブルーハーツの『1001のバイオリン』をネパール旅のテーマソングにしていたので、
 トレッキングを終え、ルクラで聞いたとき、なんか感動した。

  
 そして、今。

 恋や愛。独身と結婚。理想と現実。アラフォーと孤独。
 それらすべてに向き合わざるべき年齢になったとき、旅を続ける自分がいた。

 一人旅をすると、向き合いたくないのに孤独と真正面から向き合う
 旅先で出会う旅人たちは若く、語学力も私とは比べ物にならないほど堪能で、何よりも輝いて見えた。

 同じ言葉を話しているのに、住む世界が違うと、異国の地の人にではなく、
 同じ日本人に対して思った。
 
 『何してるんだろう自分。』
 
 日本にいても、海外にいても、どこにいても、この言葉はいつだって自分に問いかけてくる気がする。

 ペルーの現実、ボリビアの現実。
 ネパールの現実、トルコの現実。

 ツアーじゃわかならないものがいっぱい詰まっていて、悩んでいるのは、不安でいるのは私だけじゃないと気づく。

 そして、私の悩みをじっくり考えれることの幸せ。悩んだところでしょうがない!ということにたどり着いた。
 
 もともとちっぽけな存在なら、ちっぽけな悩みをエベレスト並みの大きな悩みにして考えたところで、
 孤独はいつだって存在するし、行動したときより、行動しなかったときの後悔のほうが大きい!
 だったら、旅先の空の下一人涙することがあっても、なにもしないよりか人生の思い出は旅したほうが断然濃く多いはず!


 そう結論付けて、勇気を奮いたたせ、私はまた孤独と向き合い『縁』に恵まれる旅をする。
 いつまで続くか、わからないけれど、旅ができることに感謝して、

 邪念満載の祈りを神々に願い、パワースポットの意味を若干履き違えながら、
 


 今もどこかで婿修行している殿方に、
 『あなたに会うまで、えっらい遠回りしたよぉ!』
 と笑って言える日を願って。


どっぷり孤独につかる旅でも、この歌を持っていくのだ!
 Glee - Just The Way You Are (Full Performance) (Show Version)



【トルコ】 レポートNo.1 nocoの名前で出ています

2012年10月16日 | '12 トルコ(23日間) 

 2011年のネパール旅行記も終わってないのに、富士フイルムさんのNATURA BLOG
 2012年に行った【トルコ】綴っております。

 FUJIFILM 【NATURA BLOG】

 フィルムカメラ
 唯一、国内メーカーで富士フイルムさんが生産をしていたのだけれど、
 販売終了が決定してしまったNATURA CLASSICA

 デジタルカメラ、スマホの高画質。
 時代の流れで、存続が危うくなるのは必然的だけれど、
 一家に1台 フィルムカメラ持ってて欲しいと願ってます。 


 初めてのトルコは、記録的大寒波到来の日。
 飛行機の中から、早朝夜明け前。
 薄っすらと積もる雪。

 ピンボケ、ブレブレ写真に、一人旅が始まる寂しさと、期待、不安が混じった当時の気持ちを思い出します。
 

 お時間あれば、NATURA BLOG訪問よろしくお願いいたします。

 そして、お財布に余裕と、カメラに興味が湧いてきたら、
 NATURA CLASSICA ご購入よろしくお願いいたします(私に儲けは一切ございませんけども)。