強い光を放って地球に帰還した時、関係者でもないけど目頭が熱くなりました。
その「はやぶさ」の待ちに待った九州初公開。
ただ、会場が福岡の九州大学辺りではなかろうかと勝手に想像してたら、
佐賀県武雄市の県立宇宙科学館で公開との事。
武雄と言って思い出すのは温泉とがばいばあちゃん、宇宙関係の施設が
あることなど全然知らなくて、思いがけない場所にビックリ。
少々離れてはいましたが(JRで約1時間余り)、7年かけて小惑星「イトカワ」から
何らかの物質を持って地球に戻ってきた健気な「はやぶさ」を一目見ようと
行って参りました。
武雄温泉駅からシャトルバスで約15分、駐車場はいっぱいで階段まで続く
長~い列が出来ていました。
観覧料は無料。
館内に入るまで20分位かかり、中に入ってもまだ実物にはお目にかかれず
着陸時の映像を見ながら長い列を進みます。
下の図(JAXAホームページより引用)に描かれたカプセルの実物、実物大模型が
展示されてましたが残念ながら撮影禁止のためイラストにてご勘弁。
1.パラシュート(実物) 思った以上に大きかった。
2.インスツルメントモジュール&搭載電子機器部(実物)
インスツルメントモジュールの中心部にはイトカワで採取したものを入れておく
円筒状のコンテナ部があるんだそうだ。細かい事はわからなかった。
搭載電子機器は再突入カプセルの心臓部。
3.前面ヒートシールド(レプリカ模型) 墨のように真黒でした。
4.背面ヒートシールド(実物) 真黒になったカプセルの側面には金色の金属部分が
帯状にいくつも走っていて、まるで突入の際にできた傷のように見えました。
カプセルカットモデル(実物大模型)も展示してありまして、中の構造が見れるように
断面カットしたものでしたが、全てのものが、あれだけ大きなパラシュートさえ
コンパクトにきっちりと詰め込まれていたことに感動。
少しばかりじっくり眺めていたら止まらないでくださいと言われてしまった。
でも、この時、結構間隔があいてたんだけどなあ。(ブーッ)
はやぶさのカプセル特設会場を見終えるとイオンエンジンなどが
期間限定で特別公開されている常設会場(有料500円)へ回ります。
はやぶさの推進力、イオンエンジン。
実際に利用されたものではないですが成功した試作品だそうです。
はやぶさの縮小模型。イオンエンジンが4個搭載されてます。
小惑星「イトカワ」。惑星だからって球形ではないんだ!
まるで明太子のような形をしてます。
矢印の先に着陸した小さな小さな蚊のような「はやぶさ」を見つけました。
大人も子供も熱心。
特設会場のカプセルを見終えた人たちが常設展示場に次から次に
やってきて混み始めました。
止まらないでくださ~い!って言うけど、みんなゆっくり見たいよねえ。
金星探査機「あかつき」(縮小模型)も展示されてました。
12月に金星の周回軌道に入り、金星の探査を始めるそうです。
帆を掲げて進む宇宙ヨット「イカロス」の模型も展示。
イカロスの正式名称は小型ソーラー電力セイル実証機。
太陽の力を利用して宇宙船を動かそうと言うのがイカロスの使命のようで
写真のように帆を張って(14m×14m)、太陽光を受けて金星に向かって
進んでいるようです。
ツイッターのイカロス君のつぶやきをフォローしている私としては40分の1(?)の
縮小模型とはいえ実物に会えて感激です。
科学の事はよくわかりませんが、あらゆる可能性に賭けて気が遠くなるような
スパンで夢を現実化していく、果てしない挑戦を続ける日本の科学者、そして
技術者の人たちに本当に心から拍手を贈りたい。 ありがとう。
蓮舫さん、やっぱり2位ではイカンですよ。
佐賀県立宇宙科学館でのはやぶさの公開は今日30日までです。
12月には鹿児島の方でも見られるようですよ。
詳しいことを知りたい方はJAXA宇宙科学研究所へ。
*タイトル変えました。