なかなかアップする時間がもてなくて、すでに1週間前のことですが
薬院の「むろや」というお店であった日本酒探究会をざっと紹介します。
今回のテーマは私の好きな「燗酒」でした。
対象銘柄は
三千盛(岐阜県・三千盛) 特別本醸造
春陽 墨廼江(宮城県・墨廼江酒造) 特別純米酒
菊姫・鶴乃里(石川県・菊姫合資会社) 純米酒(山廃?)
竹林・ふかまり(岡山県・農産酒造) 純米酒 の四銘柄でした。
燗酒は温度の差で微妙に味が変化します。
そういう意味では利き酒は非常に微妙。
「燗」の表現とその温度帯です。
●とびきり燗 55℃以上 ●熱 燗 50℃近辺 ●上 燗 45℃近辺
●ぬる燗 40℃近辺 ●人肌燗 35℃近辺 ●日向燗 30℃近辺
この日の燗酒、温度計を出してくれたので計ってみながら試飲をしてみました。
どの酒も大体33度~35度辺りが酒のうま味が出ておいしかったように思います。
三千盛は最初ぬる燗(42度だったかな?)で出てきましたら、味が複雑で
インパクトがなくてどうもピンと来なかったんですが、これが温度が少し下がると
意外にもダラダラと飲める気安さが出てきたんですね。不思議でした。
菊姫・鶴の里の山廃仕込に期待しましたが、思ったより風味に山廃らしいクセが
なくさらっとした感じ。クセを出さない技術がすごいのかはよくわからないけど、
私はあの山廃らしいクセが好きなんですよね。
それも燗酒の場合が特にいい。
ただ菊姫のHPを見ると鶴乃里は純米酒、それだとその謎は解けますね。
「むろや」さん間違ってた?
貝の酢物、ホタルイカ、ぶり大根など、どの酒がどの肴とよくマッチするのか。
日本酒は肴の相性はとても大事。
相性がぴったり合って、脳がとろけるような幸福感を得たらそれこそまさに至福の時。
最後に出たのは温泉豆腐でした。
お酒を飲んだ後にはとてもいい。するりとお腹に入っていきました。
試飲を重ねるうちに、結局、どれがどうのこうのというのはどうでも良くなって
それぞれにおいしくいただきました。
はい、利き酒師は名ばかり、ただの酒好き女でございます。
それでも私の今日の1番は「竹林」でしたね。
日本酒らしいうま味と口の中で感じるかすかなとろみ感、それなのに
飲みあとはスッキリ。
ホタルイカとぶり大根が合ってたような。(ちょっと記憶がはっきりしない)
寒くなってますます燗酒がおいしい季節になりました。
皆さんも鍋などつつきながら燗酒を楽しんでみてはいかがですか?
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