人吉に「思いつきの店」という老夫婦がやってる餃子だけの店があります。
人吉に行く度にそこへ行くのを楽しみにしてるんですが、おもわぬお休みの時も
あったりして、これがなかなかありつくのが難しいんです。
それがまあ、先日、久々に行ってみたら営業中だったんですね。
5時前で早かったのもよかったのか、地元の人たちらしき男性数人だけでお客もまだ
少なく、突然行ったにもかかわらすんなり餃子にありつけました。
写真の餃子は5人前(35個)で1000円。地元の米焼酎「繊月」のお湯割りを
飲みながら二人でぺろりと食らげてしまいました。
私たちがいる間にも、持ち帰りの焼き上がりを待ってる人、皿は手持ちで
(ない場合は皿代100円らしい)2~3段(10~15人前)買って帰る人もいたり、
予約の電話が次々に入ってきたりと相変わらずの人気ぶりでした。
以前行った時は宮崎県のえびの市から買いに来たという人がいました。
奥さんがひたすら包み、旦那さんがひたすら焼きます。
地元のお客さんたちとやり取りしてあるところを断りもなく撮っちゃいました。
ごめんなさい。
夫唱婦随、餃子を焼き続けて51年だそうです。
中身はペースト状に近い程細かくした野菜(キャベツが中心?)で肉は入ってなくて、
外はこんがり中はふわっと柔らか、ここだけの味の年季の入った餃子です。
数年前、地元出身の方に教えられてはじめて行った時は、持ち帰りの人も
待ってたりしてとても混んでる時間でした。
よそ者の私たちは勝手がわからずカウンターに着くや否や注文したら
待たされて(実は聞かれるまで待たなきゃいかんかったんです)、挙句は
焼酎を注文したら焼酎は入れてはくれるが割るのは自分でやってくれという、
突然の荒い扱いに最初はビックリしました。
確かに二人だけでやってるので、包むのと焼くのでてんてこ舞いですから
今思えば仕方がないことで、またそれをみんな承知で行ってるんですね。
基本的に営業は15時~22時だそうですが、営業してないこともあったりと、
まさに思いつきの店のようで、突然行ったにもかかわらずいつも通りの営業で
すんなり食べれた先日はとてもラッキーでした。
一度は行って見る価値ありのお店です。