小保地区、旧吉原家住宅辺り
江戸時代の町並みの面影を残す、大川市小保・榎津地区で毎年4月の
土・日に行なわれている「肥後街道宿場を歩く」に行ってきました。
実は一時期、かなり頻繁に大川には足を運んでいまして、この地区も
何度も歩き、この祭りにも何度か来たことがありましたが、今年はどうも
人出も少なくこれまでのような賑わいが無かったように思います。
ひょっとしたら東北大震災による自粛のためなのでしょうか?
ま、そういうわけで私にとっては見慣れた町でしたが、今回一緒に行った
メイちゃんは初大川なので、彼女にはとても新鮮だったようです。
私達が電車とバスを乗り継いで、旧吉原家がある小保地区に着いた
のは12時ごろでした。
ぶらぶらと歩き小保八幡宮近くにセットされてた食事処で豚汁(200円)と
持参したおにぎりで昼食。
具沢山の豚汁が量もたっぷりでおいしかった。
食事を終えると、オープンガーデニングの案内板が目に付き矢印に
促されるように奥へ奥へ。
個人の方の、それは見事なガーデニングで(イギリスっぽいかな?)
実はここにも一度来たことがありましたが、今年は少し早かったのか
花が余り咲いていませんでした。
庭を見ていたら、突然出された紅茶と手作りのシフォンケーキ。
春の日差しに輝く木々や草花を眺めて飲む紅茶のおいしい事。
「この家の主人の素人が作ったものですが」、一言あって持ってこられた
シフォンケーキ、オレンジの香りが口の中に広がり、どうしてどうして
なかなかおいしいケーキでした。
思いもよらないティータイムにとても幸せな気分になりました。
因みに、正式なガーデニングのオープンは29日に行われるそうです。
その時はもっとお花も咲いているというお話でした。
その後もツイ割りで安くしてくれたクレープ(ミックス味)をいただいたり、
雑貨屋で買物したりとぶ~らぶら、ぶ~らぶら。
こういうクレープは始めて食べたけど、おいしいもんですね。
藩境の道路わきに並ぶ石柱。
この石の穴に板を通して馬がつながれていたようです。
関所です。
向こう側が久留米藩(榎津地区)、こちら側は柳川藩(小保地区)です。
今年は番兵(江戸時代の扮装で)が立ってなくて、何か殺風景でした。
関所のそばにある浄福寺では、「お茶でもどうぞ」というお誘いに
乗ってお抹茶をいただきました。
傍に咲いていた白牡丹、気品があってきれい!
お茶菓子が春らしくてかわいい。
なでしこの花にえんどう豆とちょうちょ、もう一個は落雁で野の花と
いう名がついていました。
もみじの木がそばにあり、もみじの花の蘂(しべ)が敷き布の上に
はらはらと降り落ちてきます。蟻ではありません。
榎津地区から少し奥に入って行くと、なにやら派手な入口のお寺があり、
面白そうだったので入ってみました。
正覚院というお寺には閻魔さんがまつられていました。
閻魔さんの前にある鏡に我が身を映して心を洗うんだそうです。
洗えたかなあ?
えんま饅頭と抹茶が無料で振る舞われていました。
もちろん、ありがたくいただきました。
えんま饅頭は閻魔さんらしき焼印があり、手作りのようでまだ温かく
おいしかった。
願い事を書いて下げるお札も無料でした。
今年はどちらかというと食い気の「肥後街道宿場を歩く」となりました。
行く先々で飲んだり食べたり、それも無料だったり、有料としても
200~300円だったりとお安く仕上がりました。
なかなか上手な楽しみ方でした。てへっ!
江戸の町並みを味わう「肥後街道宿場を歩く」は今日24日もあります。
13時からは花嫁道中もあるようです。
今日結婚式をあげる(あげた?)カップルだそうです。
長持ち唄と共にそぞろ歩く白無垢の花嫁さんと紋付袴の花婿さん、
古式豊かなお嫁入り風景が見られます。
ゆったりとした時間を過したい方、また江戸の町並に興味がある方は、
ぶらりと大川の藩境の町小保、榎津へ出かけてみませんか?