夏休みに青森を旅しました。
十和田湖から奥入瀬の渓流散策、そして夏の八甲田山へ。
概ね天気にも恵まれ、素敵な旅になりました。
写真は十和田湖です。
青森と秋田の県境にあります。
火山の噴火で生まれたカルデラ湖、それも湖の真ん中を囲むように二つの大きな半島が伸びている二重カルデラ湖です。
最深部は327メートルで日本第三位。
船の上から水面を眺めると吸い込まれそうな感覚に襲われました。
その水は川から流れ込むのではなく、湖の底から湧き上がって供給されるのだそうです。
砂浜はほとんどなく、泳ぐ人の姿も見かけません。
この湖の美しさを、紀行作家の大町桂月は「山は富士、湖は十和田湖」と評しました。
この十和田湖には、一つの苦難の実話が語り継がれています。
水清ければ魚住まず、と言いますが、かつて十和田湖には魚類が生息していませんでした。
明治中期に、何とか湖に魚を住まわせたいと、和井内貞行(わいない・さだゆき)という人が魚の養殖に取り組みました。
様々な魚を取り寄せては放ちましたが、なかなか育ちません。
十和田湖は貧栄養湖と分類されるのだそうで、そもそも魚が育ちにくい湖です。
試行錯誤の末、和井内は支笏湖からヒメマスをもらいうけ、湖に放ちます。
一年、二年…。
あきらめかけたある日、和井内は湖にきらきらと光るヒメマスを見たのです。
和井内はこう叫んだといいます。
「我、幻の魚を見たり」
苦労の末の成功の実感がこもった言葉です。
この物語は本になり、また映画化もされているようです。
市井の人々が苦労した末にようやく根付いたその土地の産物が、今も名物としてその土地を潤している例は、全国で枚挙に暇がありません。
ヒメマスは、今も十和田湖の名物として、訪れた観光客を楽しませています。
http://blog.goo.ne.jp/syusakuhikaru/e/48a73525a0aa525a280f7b3c9fa1aca9
十和田湖から奥入瀬の渓流散策、そして夏の八甲田山へ。
概ね天気にも恵まれ、素敵な旅になりました。
写真は十和田湖です。
青森と秋田の県境にあります。
火山の噴火で生まれたカルデラ湖、それも湖の真ん中を囲むように二つの大きな半島が伸びている二重カルデラ湖です。
最深部は327メートルで日本第三位。
船の上から水面を眺めると吸い込まれそうな感覚に襲われました。
その水は川から流れ込むのではなく、湖の底から湧き上がって供給されるのだそうです。
砂浜はほとんどなく、泳ぐ人の姿も見かけません。
この湖の美しさを、紀行作家の大町桂月は「山は富士、湖は十和田湖」と評しました。
この十和田湖には、一つの苦難の実話が語り継がれています。
水清ければ魚住まず、と言いますが、かつて十和田湖には魚類が生息していませんでした。
明治中期に、何とか湖に魚を住まわせたいと、和井内貞行(わいない・さだゆき)という人が魚の養殖に取り組みました。
様々な魚を取り寄せては放ちましたが、なかなか育ちません。
十和田湖は貧栄養湖と分類されるのだそうで、そもそも魚が育ちにくい湖です。
試行錯誤の末、和井内は支笏湖からヒメマスをもらいうけ、湖に放ちます。
一年、二年…。
あきらめかけたある日、和井内は湖にきらきらと光るヒメマスを見たのです。
和井内はこう叫んだといいます。
「我、幻の魚を見たり」
苦労の末の成功の実感がこもった言葉です。
この物語は本になり、また映画化もされているようです。
市井の人々が苦労した末にようやく根付いたその土地の産物が、今も名物としてその土地を潤している例は、全国で枚挙に暇がありません。
ヒメマスは、今も十和田湖の名物として、訪れた観光客を楽しませています。
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