十和田湖は山の木々が湖岸近くにまで迫っていて、湖に沿った道路からですら樹木に遮られてなかなか湖の風景を見ることはできません。
砂浜もほとんどないので、そもそも湖岸に立つことが難しい湖です。
そのため湖を観光する人は、もっぱら所々にある展望台から遠景を楽しむか、あるいは遊覧船に乗って湖上からの風景を楽しむことになります。
私も遊覧船に乗りました。
所要五十分ほどの遊覧船観光は、半島の眺めあり、小島の風景ありで、変化に富んだ湖上の風景を堪能できるものでした。
遊覧船のスピーカーから流れてくる解説を聞いていて、面白いと思ったのは、湖上に浮かぶ小島一つ一つにそれぞれ名前がついていることでした。
島に名前がつくこと自体はそれほど珍しくありません。
が、よく見ると島というより「岩」と言った方がふさわしいような取るに足らない大きさの島です。
しかし昔の人たちは、島の形や、島の上に育つ松の形などを仔細に観察して、それぞれにふさわしい名前をつけてきたのです。
ちなみに写真の手前に見える三角の島が「兜島」。
その奥にあるやや平たい島が「鎧島」です。
兜島は、確かに武士の頭にのせる兜に形が似ています。
しかし鎧はどう見ても鎧には見えません。
おそらく「兜島」を命名した後に、その隣に対照的な形の島があったので、言葉としても対照的な「鎧」の名をつけたのでしょう。
二つの島で一つの意味をなすように名づけたわけです。
その他、「恵比寿大黒島」「烏帽子島」「蓬莱島」などなど、決して大きくはない島々にそれぞれに工夫された名前をつけていく…。
その丁寧な感性に、何だか嬉しい気持ちになりました。
http://blog.goo.ne.jp/syusakuhikaru/e/5f8e88644e10bb925d0d2e4a29c8eac3
砂浜もほとんどないので、そもそも湖岸に立つことが難しい湖です。
そのため湖を観光する人は、もっぱら所々にある展望台から遠景を楽しむか、あるいは遊覧船に乗って湖上からの風景を楽しむことになります。
私も遊覧船に乗りました。
所要五十分ほどの遊覧船観光は、半島の眺めあり、小島の風景ありで、変化に富んだ湖上の風景を堪能できるものでした。
遊覧船のスピーカーから流れてくる解説を聞いていて、面白いと思ったのは、湖上に浮かぶ小島一つ一つにそれぞれ名前がついていることでした。
島に名前がつくこと自体はそれほど珍しくありません。
が、よく見ると島というより「岩」と言った方がふさわしいような取るに足らない大きさの島です。
しかし昔の人たちは、島の形や、島の上に育つ松の形などを仔細に観察して、それぞれにふさわしい名前をつけてきたのです。
ちなみに写真の手前に見える三角の島が「兜島」。
その奥にあるやや平たい島が「鎧島」です。
兜島は、確かに武士の頭にのせる兜に形が似ています。
しかし鎧はどう見ても鎧には見えません。
おそらく「兜島」を命名した後に、その隣に対照的な形の島があったので、言葉としても対照的な「鎧」の名をつけたのでしょう。
二つの島で一つの意味をなすように名づけたわけです。
その他、「恵比寿大黒島」「烏帽子島」「蓬莱島」などなど、決して大きくはない島々にそれぞれに工夫された名前をつけていく…。
その丁寧な感性に、何だか嬉しい気持ちになりました。
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