谷川岳一ノ倉沢烏帽子奥壁凹状岩壁 67.07.27
17年前の夏、Nは天山山脈の最高峰トムールに向かい、帰ってくることがなかった。氷河の崩落に巻き込まれたという。
昨年から、三十何年かぶりに近所の山に登りだして、Nと一緒に登った山の記憶がよみがえってきた。当時の写真などもひっぱりだしてみた。懐かしい。
写真は、谷川岳一ノ倉の凹状岩壁。登っている私をNが撮ったものです。
高校3年の夏、同級生たちが受験モードにはいる中、これが最後とNと二人で行った一ノ倉。このときは、烏帽子奥壁の変形チムニー、中央カンテ下降、凹状岩壁の継続登攀だった。
山のことしか頭になかった者が、すぐ勉強に集中できるはずもなく、結局、二人ともあえなく浪人生となってしまったことはいうまでもない。
今日改めて写真を見て新発見、Nは私の確保もせずに写真を撮っていたんだ。
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