だんなっちょんのブログ

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甲斐性無しの二児の父

7月13日 最近の漫画

2014-07-13 03:05:04 | 生活漫談
私が小学生低学年の頃はバブル経済の真っ盛りであり、今を思えばいろいろ夢があったと感じる。
例えば子供用の雑誌や図鑑を思い起こしても、「21世紀の東京はこうなっている!」的な
未来人の姿や生活がが描かれている予想図が数多くあった気がする。
中身をみればピチピチの宇宙服っぽい衣装を来た人間が宙に浮く車に乗り、運転手はロボット
家事をしているのもロボット、未来の小学生はコンピューターだらけの教室で学習に勤しむ姿。
また漫画はその最たるもので、ドラえもんを筆頭にジブリ作品の未来少年コナンや手塚治虫先生の
火の鳥等、神々しい未来の姿と、逆に行き過ぎるが故に起こる危険性(冷戦時代が背景になっているのだろう)
を表現したファンタジー漫画は数多くあり、それほど過去の日本は勢いがあったのを伺える。
かつては漫画家等だけではなく、我々も日本の未来に多くの期待と夢を持っていたのではないだろうか。

ところが今は20年30年50年後の未来都市日本を想像する人は果たしているのだろうか。
かつて豊かだった日本人が考えるような、文明が発達し期待の持てる未来予想図を描く人は恐らく
数少ないと思うし、逆に絶望的な未来しか考えられない人のほうが多い気がする。
そう考えると日本は変わってしまったと思うし、随分と夢がなくなったなと思う。
漫画を見ていても、忍者や海賊や侍等をモチーフにした「過去への懐古・回帰」を伺わせる
少年漫画が多く目につく。またそれと同時に感じるのがスポーツ漫画の隆盛。
バブルの頃はスポーツ漫画はそんなにはやってなかった気がする。
また、ファンタジーの世界ではなく日常生活の中に「ひょっとしてありえるかも?」と思わせる
怪奇的・神秘的・悲観的な内容に立ち向かう身近な存在にいそうな主人公が立ち向かう話だったり・・。
要するに懐古主義的または現実主義的な内容が多いイメージがする。

またキャラクターも気になる。昔の漫画の主人公は裏が無くまっすぐ突き進む一本気かつ熱血で
正義心あふれる感じだったが、10年ほど前から流行りだした「ツンデレ」を筆頭に、
二面性を持ったキャラが目立つ。例えば、普段おちゃらけている癖に、いざとなったら
クールで頭の回転が早かったり普段真面目で冷静沈着のくせに、実はお茶目な一面を持っていたり、
凄いおっかないけど照れ屋で女の子っぽい趣味があったり、華奢な癖に怪力だったり・・・・。

ある種今の日本人を象徴しているのかもしれませんね。
表向きはニコニコ余計なことを言わない癖に、裏では妬みやヒガミや足引っ張りと陰湿だったり。
昨今の主人公はそういう二面性のある日本人を美化して表現している印象を受ける。



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