だんなっちょんのブログ

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甲斐性無しの二児の父

大差はなさそうである、SS40と30の壁

2016-12-19 23:00:55 | 生活漫談
偏差値40代の水準があれば、正しく教え、正しく勉強管理すれば
大抵が定期テストであれば9割の水準まで行く。遅いか早いかは人それぞれだが
基本的に小中学校の教科書や定期テストは素直に勉強した人が報われるよう、考えて作られている。

ただ経験則になるが偏差値30代になると一気にその確率は減る。
彼らは基本的に勉強を一切やらない上に授業も集中力が途中で途切れる。
さらに云っていることを何度言ってもメモをしない。同じ注意を何度も受ける。
だから授業をただしく受ける以前に、「宿題をする」「復習をする」という
基本中の基本の学習スタイルを管理し始めることから始める。

通常私の授業を受けている子で宿題をやらない子はほとんどいない。
単純にやらないと注意を受ける上に、やってこなくてもその場でみんなの前で問題を解かせる
などのペナルティを与えるからだ。そこで大半が恥ずかしいと思いやってくるようになる。
ただ偏差値30代の子はその手法は通用しない。
何度言っても宿題の存在すら忘れるわ、テキストそのものを忘れるわで、
忘れると言い訳の連続で本当に本当に根気がいる。

最下位層の子は基本的に開き直りが多い。要するに「私はバカだからなんとかして」
というスタンスで、決して自分で勉強しようとしない。
勉強が出来る子は生まれつき出来ているとでも思っている節もあり、
努力して頑張っている子が存在する想像力も足りない。
多少厳しくいえば、簡単に遅刻や欠席をしはじめ、宿題忘れに関しては言い訳ばかりする。
そういう悪癖を取り去ることからまず始める。

まずは机にしっかり向かって最低限宿題を「絶対に」やってくるよう、
厳しく注意を連呼する。それでも言い訳する子はいる、面倒だから結局やらないだけなのに
「わからなかった」「忙しかった」と平然と言う。
いうのが読めるから私は宿題は必ず直前の授業でやったことの反復の内容
それも10分20分程度で解ける問題しか出さない。
私はそのときはテキストを全部見せろという。ちゃんと授業のときメモをとっているのか、
「授業のページをちゃんと見たのか」問うと大抵ダンマリになる。
また「忙しかった」も彼らの常套句だが、「10分20分程度。わからなくても30分でできる宿題を、
中学生で忙しいという言い訳が出るなら
何倍もの学習時間が問われる受験生や高校生・大学生になったらどうするの?」といえば大抵黙る。
時間がないわけがない。遊んでいる時間やダラダラしている時間を勉強時間に変換する
発想そのものが抜けている訳だから。言い訳して「はいそうですか」というわけにはいかない。

宿題忘れには私がペーパーを用意してマジックで範囲を大きく書き
「自宅にもって返って机に貼りなさい」という。勿論貼るわけがないだろうが、
10分でも机に向かう重要性を義務と執念深く認識させる。
最初は何事も強制的。理由は言わない。
勉強をやっていない者に勉強の必然性や必要性を説いても想像力が沸かないからだ。
この「勉強の義務化・使命化」は本当に時間がかかるのだ。
そして連続的に彼らは宿題をやってこない。油断するとすぐやってこなくなる。
とにかく教える側の根気と精神力が問われる。

同時に「宿題をしっかりし、与えられた課題を期日通りにやり、授業をしっかり聞けば
恥ずかしい点数は取らせない。取れなかったら私の全責任だから批判してもらって構わない」とまでいう。
そうすると結構効果的なのか「おお」って顔をする。

偏差値30代は定期テスト換算だと大凡最初は30点前後。
彼らが8割以上恒常的に取るようにするには私の現時点の力量では大凡半年かかる。
率でいえば10人いて7人程度がそのレベルに達するが、何度言っても
怒られなれている、言い訳が染み付いている子は救うことが出来ない。
それほど偏差値40と30には大きな壁が存在するのだ。

そして偏差値30代の子が8割とっても勝負は続くのである、
最後のさいごまでしっかり宿題管理をし、受験期を迎えたらさらにハードルを上げないと
太刀打ちできないからだ。ただその頃には最低限授業は全力で聞くようにはなっている。

偏差値60~70代を教えるのは簡単。何倍ものスピードでサラッと教科書を終わらせて
的確な問題を課し、的確な解説、的確な課題を放り投げればまず安定・満足するし
厳しさを寛容できる精神力を彼らは身についているから、そりゃ教える側からすればこんなに楽な話は無い。
何年も勉強をやってこなかった子の悪癖を完全に取り除くのはまず不可能で
彼らが通塾している間は神経をとがらせ、1から100まで徹底的に管理していかないといけない。
正直何倍もの精神力と体力が必要となる。